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鄙ぶりの唄/茨木のり子

詩乃ジカン。
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詩集『倚りかからず』より

⋆ 鄙ぶり=いなか風の歌

わたしが小学生の頃も、国歌を歌う歌わない、立つ立たないの議論があったなぁと思い出しました。
子ども心に、大人は難しいんだと感じていました。
あの時は子どもでしたから、なぜそのような議論がなされているのかもわかりませんでした。

大人になった今は、どうか。
叱られ覚悟で白状すると、“自分の意見を持っていない”になります。
議論さえもできないほどの、知識の乏しさを知りました。

この詩で茨木のり子さんは、国家に対しての考えもはっきり綴られていますが、それを引き合いにしてまで伝えたかったことは、忘れ去られていく民謡の素晴らしさ。
自然と共に生きることから外れていきつつある時代に対しての、嘆きと警鐘に聴こえました。

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