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種の生存競争からウイルスについて考えてみるとわかりやすいお話し

はじめに期待値を下げておくと、このNoteには何のゴールも目的もありません。笑

医療情報なので素人が話すとヤケドしやすいのに、リターンも何もないし、そもそも私はこれを書いてどこへ向かってるのか謎です。政策提言したいわけでもないし、単に無目的にノリで書いていたら長くなってしまったパターン。でも、今世界を揺るがしている問題だから勉強してても語弊はあるが面白いですし、知っておいて損はない話しなので自分で調べて学んだことをちょっと出力しておこうかな。というくらいのものです。(情報責任は持ちませんが...)

なるべく、ファクトと仮説をわかりやすく記してますが、ウイルスや医学は完全に素人なので話半分で読んでいただけますと。フェイクはないですが、仮説はたくさん書いてあります。あわせて、コロナウイルスとか新型コロナウイルスとかウイルスとか表記ゆれてますが、基本は今回の新型コロナウイルスのことや、インフルエンザウイルスのことを指してます。また身体に無害であり有益なウイルスも世の中にはいますが、ここでは全体的に敵意あるウイルスとみなして会話してます注意。

ファクト中心の優良記事たち

このあたりから情報を仕入れたりしてました。すごい良いです。

ウイルスとはそもそもなにか?

まずわたしのような非専門家にとっては、「ウイルス」と「菌」の違いを正しく理解することが重要ではないかと思うんです。つぶやきを様々見ていると、有名な方ですら誤解したものがたくさんあります。

ウイルスとは菌よりも遥かに小さく、細胞に寄生して拡げることでしか生きられない微生物です。厳密に言うと生物なのかも謎です。細胞に寄生している間しか基本的には生きていられず、外に放出されたら死を待つだけという、生存競争でいうと非常に弱そうな感じのやつです。でもなかなか厄介で強いんです。(=正確には生きてなくて活性/不活性化だけど、面倒なので以後も基本は生死で表現。)

よくある最大の誤解がまずここで、外環境下においてはウイルス単体で長く生き延びてたり、増殖については全くできないです。必ず人間や動物などの活性細胞とセットで生きています。例えばインフルエンザウイルスなら、細胞の外に出れば半日程度ほどたてば勝手に死んでくれます。ただし環境によっては、半日以上も全然生きるため、ドアノブやエレベーターのボタンなどには一定期間は存在します。新型コロナウイルスがどれくらいそうした環境下で生きられるかという正確なエビデンスはまだありませんが(仮説はたくさんある)、風邪などの原因因子でもある旧(?)コロナウイルスの特性からいってもそんなもんなんじゃないかと私は思ってます。どんな長くてもまぁ実際は1-2日くらいじゃないかと。(これはただの仮説注意)

ちなみに放り出されたインフルエンザウイルスの生存率は下記の表の通り。

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参考:http://www.eiwakiko.co.jp/excellent02.html


この情報はインフルですが、これまでのコロナウイルス(風邪)も基本的に温度と湿度には弱いです。インフルより若干強いらしいけど、少なくとも官邸発の情報でも高湿度は推奨されていることから、苦手だとは思われる。(50−60%湿度が推奨/根拠は不明)
参考:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

夏や東南アジアでインフルエンザや風邪(コロナウイルス主因のものとか)が急速に流行ったりしないのは超高温x超高湿であるためです。これらの情報から導かれる仮説ですが(じきには新型コロナウイルスも様々な正しいエビデンスが出てくるはず)、熱と湿度は苦手なんじゃないかと思っています。今流行ってるエリアも20度以下のエリアが多い。つまり、インフルと似たような季節による収束カーブになるんじゃないかと。だから、政府もこの2-3週間が勝負と言っている(と思う)のです。アウトブレイクを起こさないまま、外気が暖かくなるのを待ちたい。※4/1更新 自粛させきれず拡散中。先回りの打ち手に失敗....

では、「菌」はというと、湿度が大好きなやつらはめちゃくちゃ多いです。ジメジメしててぬるい環境は大好物です。ここが逆なので分かりづらいですよね。しかもウイルスと違って単体でもガンガン生きていけますし、長くも生きるし、とんでもない環境下でもノビノビしているやばい菌はたくさんいます。菌でわかりやすいのはジメジメしたときのカビとか、お肉とかを外気にさらして放置していけば腐ることなど、全部菌が繁殖していくためです。日本酒とか、納豆とかはそれをあえて利用していますし、井戸水にいる胃がんの原因になるピロリ菌とかもですが単体で生きられます。水中/海中にもいるし、陸にもいるし、冷凍しても加熱しても生きるやつがいたり、生存力それ自体が菌は強いことが多いです。繰り返しですが、ウイルスはそうではありません。活性細胞に寄生することでのみ生きられますから、放置されればいつかは必ず死んでくれます。ここは菌とウイルスの大きな差です。だから2-3週間ほど、人がだれにもピタッと会わなければ絶対に収束させられるのはあらゆるウイルスの特徴です。

感染経路について

ではどうやって感染するのかというと、今回のコロナウイルスでいえば、基本的にウイルスを持つ人の飛沫(咳、クシャミ)を直接か間接かで浴びて体内に入る、手に触れてその手で何かを食べたり、飲んだり、目をかいたりした時に自分の細胞にうつりこんで感染していくと言われてます。よって、基本的にまぁすでに言われてますがマスクは予防効果というよりかは相手にうつさないことのほうが効果が高いです。もっとも予防効果が高いのはアルコール消毒と手洗いです。うがいはウイルスが口に入った瞬間なら有効かもですが、それはなかなか難しいため有用性については疑問視する研究も多々あります。

なので感染として怖いのは以下のようなもので、これは私は毎年インフルエンザ期もそうなんですけど避けるべきことです。

・手を触媒としたゲームやミーティング(配布物、トランプとか)
・グラスやペットボトルの飲み回しとか、つまみ食い系
・ブッフェや立食パーティ系は直接口にはいるので怖い
・スポーツジムも手が触れ合う機会かなり多いです
・幼稚園や学校。手も触れまくるし食べ物もあぶない
・満員電車の手すりつり革。触らないこと。
・ドアノブ、エレベーターボタン、トイレの取っ手とか。
・コンビニやレストランやタクシー運転手との金銭やり取り
※本当かどうか不明ですが中国政府がお札を回収して洗浄とかありましたが、時間軸から言っても回収して戻す間に勝手に死滅するので謎。あれはもしやフェイクニュースか・・

なので、ウイルスからみてスプレッダー育成に有効な場所をマスで抑えている日本政府の戦略は私は一定正しいと思っています。WHOは子供から大人の感染は少ないとか発表していますが、あんなのまだ仮説だし、インフルエンザでは多いことがわかっているし良い意思決定。仮説だらけの中ではリスクシナリオを選んで先回りして止め続けるべき。私は少なくとも、船よりも学校のほうが確実に拡散能力が高いと思いますし(なぜなら子供同士は手を媒介にしてあらゆる物を触るし、給食がなによりもやばい)1校でもアウトブレイクする前に全校クローズしたのはなかなか重大で懸命な判断であったとおもいます。これから様々な国ではそれ以上の行動制限があることを考えれば、学校停止はしょうがないです。

というか1校でもアウトブレイクしてたら、「政府は何をしてるんだ、休校判断おそすぎ」ととんでもない非難になっていたでしょう。つまり、今取る意思決定のすべてはマイナス vs マイナスの意思決定であり、どっちにいっても国民からの評価は下がるという状態です。ならばマイナスの相対比較を行い優位を選択し、マイナス幅が小さくなるほうが中枢の意思決定としては正しいという風に思います。右へ行っても、左へ行っても、行かなくてもマイナスなんですから。経営していてもたまにあります。

なので私の論旨としては、橋下さんに大変Agreeです。完璧なロジックであり、ただしい。大阪強い。

また、千葉市長の対応速度などは異常に素晴らしく(何様や...)、別のリスクは預けざるを得ない低学年や社会的サポートを要するご家庭の生活もあったためこのようなやり方に高速着地したのはリーダーとしてものすごいなと感動しながら見ていました。千葉強い。我が地元、誇り。


(以下も私の仮説を超えないです注意)
あわせて満員電車もたくさん揶揄されていますが、たしかに伝染るんです。伝染るんですけれども、満員電車は冬場でも湿度と気温がものすごく高い環境です。記載の通り、多くのウイルス(多分新型コロナも)が大キライと思われる環境です。また、意外と手を触れる場面も手すりと吊り革くらいでそこにいる人たちの比率としては接点が意外と多くはないし、人と人とはほとんど話さないです。だから自分なら、満員電車よりも駅のエスカレーターの手すりとか券売機とかエレベーターのほうが怖いです。低湿度、低温の外気であり、大量の人がベタベタと触ってるのでね。

これらの満員電車停止による経済影響 vs リスク判断の天秤から、時差出勤やリモートワークが落とし所というのも、まぁ今の状況では妥当かもなぁという風に感じています。が、これには他にも色々思うところがあるので、別に賛成するわけでもなく、この話は政府判断の背景を推察したものにすぎません。(ちなみに弊社は最大の安全策を取るためにも、時差出勤やリモート勤務に切り替えられる部署を最優先に切り替え済です。念のため付記。)

種の生存競争としてのウイルス

これが本当の本題なのに脱線しまくりました。笑
ウイルスを一つの種としてみた時、ウイルスとて生存していくのに必死なわけですが、その唯一の生存方法が様々な細胞に乗り移り、どんどん拡散していくことなのです。すごくないですか。細胞に寄生してないと生きられないって、どんだけ弱いんだよ。って。でもしぶとくずーっと、たまに新種が現れながら数十万年以上も生きてる(というか活性が途絶えず絶滅してくれない)んです。この点からいっても、単一種の動物だけに寄生できるよりも多種がよいし、短く寄生しているよりもより長めに寄生していたいはずですね。ここはウイルスの生存戦略における非常に大きなポイントです。試験に出ます。

ところで、ウイルスは基本的に「致死率が高い多くのウイルスは感染率が低く、致死率が低いウイルスは感染率が高い」のです。なぜなのでしょうか?致死率が高くて感染率が高いウイルスがあれば、人間すべてを全滅させられるはずなのですが、存在してこなかったのはなぜなのでしょうか。MERS、SARSなどは感染率が低いが致死率が高くて、新型コロナウイルスは感染力が高いが致死率が低いのですが、これは一体なぜなのでしょうか? という問いを持ちました。

感染力(率)と致死率は逆相関関係にあります。で、答えをよく考えるとウイルスの生態系そのものがそうなっている、と言うことになりました。たとえばエボラ出血熱では7−8000人が亡くなったと言われますが、致死率は50%以上であったので感染したのはそのおよそ倍の人数ということになります。一方のインフルエンザウイルスでは毎年数百万人が罹患し、副次的な死を含めると致死率は0.1%程度と言われています。なぜ、エボラ出血熱は100万人に感染しないのでしょうか。

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図のBとCにあるウイルスが多くなります。現存するウイルスは、生存競争を勝ち上がってきたウイルスなので当然です。
出典:https://sonaeru.jp/hazard/infection/2019-nCoV/h-39/

致死率と感染力が逆相関する理由

はい、だんだん見えてきました。どこへ向かってるのでしょうかこのNoteは。結論としては、致死率が高いウイルスは二次/三次と拡散して感染する前に、一次キャリアであるヒトや動物を先に殺してしまうため感染力が上げらないという矛盾を抱えているからです。殺してしまうので、細胞も死に、そのままウイルスも死んでしまうということです。逆に、致死率が低いウイルスは細胞内で活性化し続けているため、感染力があるものほどより多くの人や動物に寄生をしていられるわけです。(当然例外というか、感染力低くて致死率ゼロみたいなものもあるし、感染力あるのに致死率高いペストみたいなものもある)

書いた通り、ウイルスは寄生することでしか生きられないため、寄生先の動物が死亡するとウイルスも死亡してしまうのです。よって、寄生したあとに死亡するまでの期間は長ければ長いほうがウイルスの生存競争にとっても実は都合が良いのでした。

そういう観点でみると、新型コロナウイルスは感染力が高く、致死率が低い分類に属するため、誰かがどこかでキャリアであり続けるはずです。よって来年度以降も一緒に付き合っていく必要がある流行ウイルスが誕生した。と見たほうが良いんじゃないかなぁと思っています。(重仮説注意)

余談、脱線。
これもまたほんとただの素人の仮説が続きますけれど、つまりは新型コロナウイルスの感染者数の桁は下手したら1桁くらいずれてるのではないかと思っています。というのが無症状での改善や、診断遅れたまま回復した層を取り込めないので感染者数の分母は絶対にもっと多いと。他方、死亡数は事前でも事後でもほぼ正しく取れるため分子は固定的です。つまり言われている致死率2.0%というのは計測上の非実数であり、かなり高く見えているのではないかと思っています。リスクヘッジの観点からはこれでよいですが、分母が1桁ずれると致死率が1%を軽く切ってくることになります。中国の感染者数や、日本や他国も同様で、ワクチンや抗ウイルス薬が出てくれば多分インフル程度の致死率に収斂する気がします。ちなみに軽んじる気は一切ないし、今の大げさなほどの対策にはAgreeです。

ウイルスに対抗できる人類最大の発明

新型コロナウイルスは書いた通り、これからも付き合って行く必要があるタイプであるように思っています。来年も再来年もなんか出現するような、新しい風邪みたいな感覚で出てくるんじゃないかと。なのでとてつもなく重要なポイントは、これから人類は新型コロナウイルスとどうやって共存して負けないでいられるかです。

人類の寿命が大幅に伸びたと言われるものは、電気、水道、そして医療ですが、中でもワクチンはウイルスに対抗しえる根幹的で本質的な最高の解決策です。ワクチンを先に摂取しておけば、体内にウイルスが入っても体内に抗体があるためウイルスが自己増殖するのを退治してくれるようになるのです。防御が最大の攻撃になるということです。体内で寄生してから拡がってしまうと、自らが体温(熱)を上げたりして対抗してウイルスを追い出す苦しみを身体全体で味わうことになりますが、寄生しきる前に倒すというのは極めて画期的な方法でした。(免疫なく寄生されてからは倒すことはできないので、抗ウイルス薬などは増殖を抑える対処的療法です。ちなみに抗菌薬は菌をそのまま倒せるものが多いです。たとえば、ピロリ菌とかは確率論で全て殺せます。再発もするけど。)

インフルエンザがこれほど抑えられているのはまさに生ワクチンや不活性ワクチンの普及にありますが、新型コロナウイルスについても免疫力のある人を増やしておくことで、今回のような大規模な拡散は防げることになります。ウイルスから世界をみたら、免疫持っている人に間違って飛び込み、瞬殺されるような状態になるのです。今は寄生し放題です。

すでにワクチンは臨床試験も始まっており、ワクチン開発速度 vs 新型コロナウイルスの拡散速度 との戦いに突入してます。早くできてほしい。


インフルエンザもそうですが、新型コロナウイルスにも間違いなくワクチンが絶大な効力を発揮します。生ワクチンや不活性ワクチンなどきちんと情報を調べつつ、来年度の流行を前の(冬に来る前提の話になってますけど)完成を期待しつつ、より多くの人がワクチンを打つことでウイルスとの戦いに勝てるであろうと信じております。

ところで、Netflixのビル・ゲイツ財団がポリオウイルスとアフリカで戦っている話しも、大変参考になるのでおすすめです。

おわりに

私の文章が一体どこへ向かっているのか最後までわかりませんでしたが、以上は生存競争からみるウイルスというお話しでした。なんか丁寧に説明書いていたら長くなったけど。笑  

ウイルスも、菌も、動物も、植物も、人間もみんな生存をしていくために必死ですが、こうして「種としてのウイルスの生存戦略」という大局から逆算して考えると、なんとなく新型コロナウイルスという種を読みとけるヒントがあるのではないかと思っています。間違ってるところもいくつかあると思いますが、あくまでこの情報は素人による仮説中心の考察ということでお許しください。フェイクではないけど、話半分で読んでもらえたらなと思う次第です。

ウイルス対人間の戦いはまだまだこれからも続きそうですが、差別や攻撃じゃなくて、人類みんなで解決策を考えて励まし合って乗り越えられたらいいなと思う次第です。

頑張ろうぜ、人類。


おまけ:
今回の現象では正の側面もたくさんある事に気がついた。ちゃんちゃん。


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