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経済は合理的に動いてくれない。

Youtuberとしての活動から早1ヶ月、いくつかの論考をアップしてきましたが登録者数は1,500人少々とパッとしてきません。つらいです。NEETになった私の尊厳が維持できているのは紛れもなくNoteのおかげです。ありがとうございます。

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経済は合理的に動いてくれない。

今日はこんなことを改めて考えてみたくなりました。
経済は合理的にうごかない、という話しです。そう、行動経済学の名著でもあるDan Ariely氏の「予想どおりに不合理」ですね。

意外と昔から天の邪鬼気質で、多くの人が右と言っているときって左を考えたくなるようなタイプでした。まぁもちろん安心したいから右を選ぶこともあるんですけど、反対サイドを取って当てた時のが気持ちいいんです。

そんな性格のせいなのか。コロナ初期からもずっと、専門家たちの意見をなるべくメタ認知して右も左も上も下も、これが正しいとは信じすぎずに眺めてみるようにしてきました。観察を続けていると、ほとんどのケースできれいに半々には見えず多数派と少数派に別れていったりしますが、多数派がある閾値を超えると社会全体が「確定的未来」と思ってしまうことがあったりします。実際はそうではなく、当たることもあれば外れることもあるというのが経済なわけです。

こういうたまにある「外し」とも言える現象こそがまさに、経済は合理的にうごかないなぁ。と思う瞬間です。ここ1−2ヶ月くらい、考えていることをちょっとだけまとめてみます。なお今日のこのNoteは私の予測じゃなくて、こうなるかもしれんよね。という仮説の1つです。ここでは特に未来を当てにいってないので誤解しないでください。

ちなみに3月頭に書いたNoteや、撮影したYoutubeでは予測をしにいってます。早速答え合わせの時期がいくつもきているので、今見ると当たりも外れもあっておもしろいので是非あわせてご覧ください。特に一番時間かかってるYoutubeがおすすめです。合理的な行動とはどういうことかわかりますかね、みなさま。

1)[コロナ対策]いま、スタートアップがやるべきこと3つをまとめてみた
2)種の生存競争からウイルスについて考えてみるとわかりやすいお話し
3)アフターコロナの旅行業界がどうなるかを予想してみる
4)Youtubeでアフターコロナの解説

多くの人が予想していることの反対側をかんがえる

ということで、ここからはちょっと私が今考えている様々な仮説を記載してみたいとおもいます。なお繰り返しですけど「私がこの仮説を信じている」のではなく、反対側を考えてみてるただのアンチパターン(反対側を考える)です。上記の記事たちは予測をしてみてますが、これは予測じゃなくて本当に仮のシナリオです。

では、ここから4つの仮説を考えてみたいと思います。

仮説1:二番底は来ないのではないか。
リーマンショックなどを引き合いにだし、二番底がまた来る説が提唱されることしばしばですが、反対側の意見としては「来ない」があります。このまま戻って行くシナリオです。リーマンショックとコロナショックは種類が全く違うため、そもそも参考に市場値動きを予測するのはApple to Appleではないです。また、今日時点においては多くの大手企業は耐え抜いているため二番目に落ちる理由が見当たらず、本当にくるのだっけ? 説は提唱しておきたいです。

なお、多くの企業の下方修正決算がこれからかならず乱発されます。多くの中小企業は借金もかなり増えてしまいました。これは確定的な未来であり、ほぼファクトです。この下方の期待値がどこまで織り込まれているか、これによってマーケットは揺れ動くことになります。しかし逆に、コロナ特需による上方修正される決算も当然に多数あります。マクロ決算はGDP減少の通り絶対に厳しいですが、日本にもAmazonやZoomやShopifyのような大型コロナ恩恵銘柄による好決算があるはずで、日経平均はそのように期待されていれば今のまま意外と持ちこたえる説もあるんじゃないの。というのがこの仮説1の考え方です。

なお、私の市場予測能力はかなりの定評があります。ほとんどの銘柄(特にBitcoin)では買うと大胆に下がり、売るとさらに上がるのでこの仮説はたぶん正しくないです。

仮説2:コロナの再流行は小さい
コロナが再流行することは私も疑いなくそう思っているのですが、思っているほど大きくならないんじゃないかとも考えるようにしています。これはまぁ単に社会の油断を助長することになるので、専門家が公に言いづらい話しなのですけど。

再流行は論理分解すると、全ての国が3つのパターンに区分できます。
1)今回のサイズよりも大きくなってくる
2)今回のサイズと同程度になってくる
3)今回のサイズよりも小さくなってくる(または来ない)

これの1になると仮説1がありえてきますが、二度目なら感染症対策も強化され、マスクや医療器具なども仕入れが済んでおり、また少数とはいえ免疫保持者も増えた中で二年目のほうが第一弾よりも上方に流行するってシナリオはあるんでしたっけ。という点です。果たして、どうなのだろうか。2か3じゃないのかなぁ? 的な。

仮説3:リモートワークはさほど拡がらない
今日までにリモートワークが相当拡がりましたが、これはそれ以外の選択肢が取れない状況下なので当たり前です。だって動けないんだから。もちろん、IT系スタートアップ中心にこれからも拡がりを見せることは疑っていないのですが、マクロでいうと実はほとんど拡がらないのではないかという仮説です。なぜかというと、大手企業は緊急事態宣言解除後には必ず緩やかに元の出社モードに切り替え始め、さらにはもっとそれを拡げて一旦は全員出社に戻る気がしているからです。「一旦」ていうのが味噌で、一旦戻したら「まぁこのままでいいか」と、あと回される気しかしません。

週5は会社で勤務という雇用形態が多い大手企業たちが果たして、「週2まではリモートでもいいよ」と言うでしょうか。後輩の数名がリモートで先輩社員がリアルに会議出てて、Zoomでよろしく。なんて言えそうですかね。1日に1度くらいは、会うほうがとはいえ効率良い会議もありますよね。

よって多くの企業では緊急時リモート体制というガバナンスコードは作りつつ、基本は毎日出社という元通りな感じになるんじゃないかと。これはなお大企業を皮肉るつもりでもなんでもなく、それのが組織として合理的だから正しい意思決定でもあるのですよね。

仮説4:リアル経済は急激に戻る
これはすでに一部でも囁かれていますが、引き続き唯一のアフターコロナ真っ只中の中国を徹底的に見聞していると急激に戻る産業がいくつもあることが分かってきました。特定の厳しい領域(※)は確かに長続きしそうですが、飲食店や旅館業などリアルサービス業は兼ねてから仮説として上げていましたが急速な回復になると思い中です。(他方、社会の借金がとんでもなく増えたことが、今後どういう影響になっていくのかはまだ私は予測しきれていません。)
※厳しい領域とは。100人以上が集まる密室スペース系はかなり長引いたり、大きめのレストランは距離感を保つことが必須になり坪当たり売上が長らく低迷することになる可能性はありそうだ。映画館、大きなイベント、他

緊急事態宣言後のテレビとかを想像してみると、「新橋の赤ちょうちん系飲み屋が大盛況です」なんて絵がたくさん流れて、飲み屋の店長さんも取材に応じて「おう、これはものすごい勢いで来てくれてる、ありがたい。頑張る。」みたいな絵がバンバン流れそうだなと思い中です。マクロが戻るのは確かに少し時間がかかると思うのですが、これはYoutubeでも述べたような特定産業や業態への戻りが急速で、ポートフォリオ置換が起こるからではあります。この続きはさすがにYoutubeを見てみてほしいです。

他にもいくつか反対側の仮説あるのですが、長くなりそうなのでこのくらいで一旦締めたいと思います。

まとめ 備えよ常に

最初に書いた通り、この仮設たちは私が今予測している未来という意味ではなく、こういうシナリオもあるよね。という多くの専門家が言っていることの単純なアンチパターンを考えてみたものです。なので誰かの意見を否定してるわけではなく、逆側もみといたほうがよいよねという話しです。私は中立国のスイスですから。

でも、こうやって読んでみるときっとありえる感ありますよね。ありえないとはまぁ誰にも言えないわけですが、そこが経営戦略のジャッジにも繋がるし、反対が万一起こっても焦らずに対処できるようになるわけです。備えよ常に。です。

緊急事態宣言は延長されておりまだ余談は許さない状況に変わりありません。医療従事者の方もたくさん頑張ってくださっているし、経済的に相当な苦難を強いられている産業もたくさんあります。今きちんと耐えて、ひとりひとりが協力しあってできることをがんばれたらと! 改めて思いました。

ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
しかし、Youtube登録がなかなか、(略


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