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「ブルー・オーシャン戦略」とそれ以降のQBハウスの戦略 #1章-8

ビジネス名著大全」という、ビジネス名著90冊を厳選し、1冊6ページくらいでまとめてくれている、ありがたい本があります。それを横暴にもさらにスライド1枚にまとめてみました。第1章 思想・戦略の8冊目は「ブルー・オーシャン戦略/W・チャン・キム, レネ・モボルニュ」です。

1枚まとめと学び

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ビジネス名著まとめ、第1章 思想・戦略の8冊目は「ブルー・オーシャン戦略/W・チャン・キム, レネ・モボルニュ」です。

ど定番。ですが、原著読んだことないやつ(苦笑)。このストラテジーキャンバスの存在は、新事業開発のど定番である「Value Proposition Design」の中で競合から差別化する顧客提供価値をデザインするためのツールとして紹介されていました。自分も、業務の中で何度も使っているツールの一つです。

日本だと、QBハウスが事例として使われることが多いのではないでしょうか。価格を低価格にし、駅前立地でアクセス性を高め、髭剃り・洗髪・予約を取り除き、提供時間を短縮し、独自の市場を創出しました。QBハウス×ブルーオーシャン戦略については、以下の方が記事にしてました。

新しいビジネスがでてきたときに、ここで提案されている4つの「問い」というレンズを見てみることはとても重要だな、と思いました。

SCAMPERも参考になるかも

ちなみに、この4つの問いの拡張版としてSCAMPER(オズボーンのチェックリスト)というアイデア発想手法もありますね。

SCAMPER7つの問い
Substitute:代用できないか?
Combine:他のものと組み合わせられないか?
Adapt:応用できないか?
Modify / Magnify:修正/拡大できないか?
Put other uses:転用できないか?
Eliminate / minify:削除 / 削減できないか?
Reverse / Rearrange:逆転/再編集できないか?
引用元:【アイデア発想】7種の問いでアイデアを拡げるフレームワーク「SCAMPER」

QBハウスでは、洗髪をEliminate(削除)したともとらえられますが、掃除機で吸い取るということで、Substitute(代用)したとも考えられます。髭剃りはEliminate(削除)ですね。

以下の記事に、それぞれのアイデアをもうちょい例を挙げてくれてます。

QBハウス社のブルーオーシャン戦略以降

ちなみに、ついでに最近のQBハウスさんの動向を調べてみました。以下、ユーザー接点のところで、以下の3つのメリットをスマホアプリで提供していくようですね

・「待ち時間表示」機能
  ご来店されなくても、店舗での待ち時間、待ち順番が分かります
・「電子カットカルテ」機能
  お客様のいつものヘアスタイルを登録でき、次回ご来店時にはヘアカットオーダーがスムーズに伝えられます
・「クレジットカード決済」機能
  事前にクレジットカードを登録することで、お会計が非接触でスムーズになります

また、1000円カットはQBハウスにかぎらず、たくさんプレーヤーが出てきました。そういった中で、以下の記事にあるように、従業員の満足度(ES)を高める工夫もしているようです。

ちょっと長めの引用ですが、以下にあるようにESを高めていくことを企業理念に追加したというのがしびれますね。

2009年に代表取締役社長に就任した北野泰男氏は「ビジネスモデルだけでなく、組織改革、人材教育でもブルーオーションを目指す」と宣言し、企業理念に新たに4行を書き加えた。

それまでの企業理念は「我々はお客さまに『ありがとう』と言われる均一で安心感のあるお手軽なサービスを提供し、世界一多くのお客さまから必要とされるヘアカットチェーンを目指します」だった。ここに新たに加わった文章は「共に働く仲間とは、時間の価値を高め合う存在です。お客様、仲間に信頼される、尊敬される人間へと成長し、最高の笑顔(感謝)で世界を和ますことのできる組織へと日々進化していきます。皆で選ぶ、お客様、仲間からより強く選ばれるために言葉・態度・表情・思考」となる。

平山氏によると、この文章に込められた社長の想いは「社員を幸せにできなければ会社の存在意義はない」というものだという。

引用元:離職率を50.0%から8.1%に改善したQBハウスの働き方改革とは?

そのうえで、柔軟な勤務管理の仕組みを入れていったことなど書かれていますが、自分が、そうなんだ、と思ったのは人材育成です。

人財確保・人間力向上だ。ここで画期的なのは、カット未経験者を受け入れ、無料でゼロから技術・接客を指導し育て上げるシステムを構築したことだ。

まず社内に「ロジスカット(ロジス、LogiThcut)」と呼ばれる社内スクールを創設した。既存社員の底上げのために、本部社員と店長以上を対象に外部講師を招いて管理者研修を実施。さらに、ベテラン社員の意識を変革させ、技術を互いに認め高め合う場所としてカットコンテストをスタート

引用元:離職率を50.0%から8.1%に改善したQBハウスの働き方改革とは?

合わせて取得するスキルやレベルに応じて給与が上がる新しい評価制度を作り、社員が自身のキャリアを安心して描けるように人事制度も変革していったそうです。

あたり前のことですが、事業は人ですね。

先日、出張に行く際に羽田空港の中にあるQBハウスを何年振りかで利用させてもらいました。いつもいく理髪店よりも、いい感じにカットしてもらえて、人材教育力入れてんだなー、と感じたのあいまって合点がいったのでした。

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しのジャッキーでした。

Twitter: shinojackie


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