ALLIANCE、人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用とDXと空気 #6章-10
「ビジネス名著大全」という、ビジネス名著90冊を厳選し、1冊6ページくらいでまとめてくれている、ありがたい本があります。それを横暴にもさらにスライド1枚にまとめてみました。第6章 マネジメントの10冊目は「ALLIANCE、人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用/リード・ホフマン, ベン・カスノーカ, クリス・イェ」です。
1枚まとめと学び
ビジネス名著まとめ、第6章 マネジメントの10冊目は「ALLIANCE、人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用/リード・ホフマン, ベン・カスノーカ, クリス・イェ」です。
これは、企業と企業の提携といった意味でのアライアンスではなく、企業と個人との関係がアライアンス型に変わっているというお話。日本では、かねてから終身雇用・年功序列のメンバーシップ型雇用から、定められた業務内容と成果をもとめるジョブ型雇用への移行の必要性が訴えられている、というのが昨今の人材マネジメントにおいて言われるようになった動きだと思います。
米国においても、かつは、このメンバーシップ型雇用のスタイルだったのが、フリーエージェント(随意雇用)のスタイルを経て、2015年ごろには、アライアンス型に移行しつつある、というのがこの本のメッセージなんですね。
ビジネスは、家族よりも、チームスポーツに似る、という表現は直観的でわかりやすいですね。
先日、以下の記事で、DX銘柄2021というのを取り上げましたが、DXの文脈でも人材マネジメントにおいてスポーツの例えが出てきます。「コーポレート・トランスフォーメーション/冨山和彦」です。
同書によれば、デジタル化によって競争のスピードが猛烈に早くなったことによって、従来のような中期計画を立てて、現場に落とし込むというやり方をやっている間に、計画した戦略自体が陳腐化してしまう、という状態になっているといいます。
そのため、そのときどきの状況に合わせて戦略を作り、実行しながら改善していくような仮説検証型のスタイルが組織能力に求められます。このとき、その組織のスタイルというのがスポーツに例えるならば、ポジションが明確な野球型から、そのときどきの状況によって個々人に柔軟な動き方が求められるサッカー型の必要性が高まっている、といいます。
これは、「両利きの経営」で言われる、探索と深化とも対応づけられています。深化は野球型に近く、探索はサッカー型に近いということですね。そして、この両面を企業体はバランスよく持つことが必要である、ということですね。
さて、今回の紹介本である「ALLIANCE」にもどると、同書は、これからの企業と個人との関係は、コミットメント期間を設定することで、健全な緊張感のもと急速に変化する世界に適応していけるとしています。
スポーツの世界では10年単位くらいで選手の新陳代謝があると思います。それでも、スポーツのチームには、そのチームのもつ「空気」があります。それは、チームの歴史であったり、チームをとりまくファンであったり、そういったかかわった人々、ものごとが混然一体となって作り上げられています。
最近、パーパス経営という言葉もよく聞くようになりました。パーパスとは目的や志といった意味です。そのためパーパス経営を資本主義となぞらえて、志本主義という方もいらっしゃるようです。
「志」が、その組織の向かう道しるべ(北極星ということが多いようですね)となり、その組織の「空気」を作っていくのだと思います。そして、その「志」の一部に対して、個人はコミットをしていく、その集合が、これからの組織というものなのかもしれません。
「空気」については、世界標準の経営理論の感情理論をもとにちょっとだけ以下でふれましたので、ご参照ください。
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