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【詩】鈴蘭/恋活5

五月には鈴蘭を贈る
青空に映えるほど
大きな葉に隠されてしまう
その下で花は可憐に咲く
化粧は戦ってゆくためと
つぶやいたあなたに似た
素顔の人ばかりを好きになってしまうのは
なぜだろうか

テーブルクロスも花瓶も食器も
性格とは真逆の色彩が混乱させた
部屋を引き払って
違う場所へ移っても
花瓶に生けた鈴蘭の小さな花を思いだす
ひかりと戯れ重ねた瞬間を
あなたは知らない
私自身も知らなかった
やさしい眼差しに気づかせてくれたことを
あなたは知らない

風は少しも吹かないなら
越えてゆけ
ふたたび幸福が訪れるまで


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   イラスト、お借りいたしました。

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(ちょっとだけ解説)

 以前、noteのクリエイターでもあります、
鈴蘭さまより、私が紹介した詩集と名前を出
して頂いたことがありまして、それを返さな
ければいけないなと思いつつ、ずっと考えて
いたのですが、鈴蘭さまの名にちなんだ「鈴
蘭」という詩を書いてみました。

 鈴蘭さまの作品の一部は、インドを訪れた
ときの出来事を載せられております。(私は
海外旅行を経験したことがないので読んでい
て楽しいです)そちらにもアクセスして頂け
れば嬉しく思います。
 私が出来ることはこれくらいの小さな人間
です。どうぞよろしくお願い致します。

                篠井


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