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和装ライフ第一弾・中古の袷小紋 2016年3月

着付け練習用の着物を買いたいと思っていたのですが、当時はヤフオクとか知らなくて、帰国したらブックオフを探して、てきとうに古着が買えればいいかなーと思っていました。

版元さんのパーティに履いてゆく草履を買う必要があったので、宿の近くの呉服屋をぶらつこうと、グーグルマップでチェックして、上野方面、御徒町へ。

最初に寄ったのが鈴の屋さん。。。。貧乏人はお呼びでなかった(^◇^;)そそくさと退散。つか、すごく痛いそうな草履が一万円以上とか、無理。

もう一軒、近くに着物屋さんがあったはず、「Tokyo135°上野店」なるお店に立ち寄る。着物はカジュアル系が豊富、値段も着物から小物まで、いろいろ、かわいい。草履も履きやすそうで、値段もデザインもパーティにはこれくらいでいいわ、というのも見つけて。

草履を買って帰ろうとしたら、お店の方が、いきなり、

「あ、ここで買うより、今日これから有楽町でセールがあるんです。リサイクル着物もたくさん出てます」

と、パンフレットとバウチャーくれる。リサイクル!行きます。でも、ここで買わんでええの? 有楽町とか迷いそうだし、とりあえず草履を…

「草履も、会場のほうがたくさん色やサイズが選べますし、お値段ももっとお得なのがあるかも」

その横を店長らしき方が、粋なお着物姿で出て行かれた。あとをついていけば迷うこともなさそうなので、行ってみることに。ていうか、店長さん和装で足袋草履で、めっちゃ歩くの早いんですけど(^◇^;)ゼェハァ言いながら追いかける。

セールを主宰しているのは「たんす屋さん」という着物リサイクルの、かなり大手さんらしい。

おっきなビルの何階だか忘れましたが、たくさんお客さんきてましたー。番号札を渡されて、荷物はクロークに預けるとか、ひとりのお客にひとりの売り子さん。高いもの買わされたらどうしようー。もう泣きそうー。

和服姿も素敵な担当販売員さんに「あの、場違いなんです。パンフもらって来ちゃいましたが、草履と、その着付け練習用の中古長着とかあればいいなーと思ってですね、ズブのしろうとで、予算とかないです。ローンとかも、無理」

「問題ないですよー。いっしょに選びましょう」と優しい笑顔。ほんとうに申し訳ない。

押し売りみたいなのはなかったです。

まあでも、空気でいろいろ欲しくなる、ってのはありますね。中古にも素敵な長着や帯がいっぱいありましたから。私は予算がなかったし、ローンも組めない不定収入な身分なのでぐっとこらえました。

長着は中古で3000円から5000円枠も豊富。草履も新品がそれくらい。それよか小物類が面白い。うそつき衿とか、メッシュの伊達帯、お太鼓が決まる横長の帯枕。お金にならないお客の相手も申し訳ないので、足袋と、とりあえず足りない小物を買い足して、カード決済して買い物終了。

なんか、申し訳なかったな。長着選ぶのに、けっこういっぱい出しては羽織り、出しては裄を測り、傷みや汚れの状態を見て、また別の色柄の気になったのを広げてもらい、とかけっこう時間をかけてしまったので。

裄が、ないんですよ。訪問着で裄68cmなので、カジュアルでも66cmはないと腕が出てしまう。色柄が素敵でも、サイズがなくて販売員さんといっしょに苦労しました。

で、やっと見つけたサイズもゆったりした雪ん子模様の袷。これ、二年ぐらい素材がわかりませんでした。絹なのか化繊なのか。素人には見た目や感触ではわからないんですよ。あ、絹だ、化繊だってぱっとわかるようになったのは、時間をかけて、ヤフオクのおかげでいろんな素材に触れてから。そして極めつけは、洗濯したらどうなるか!でした。それについては、後日。

最初のリサイクル袷着物は、素材がわかるまでは大事に大事に着ましたね。わかっても、大事にしてますよ。もちろんw

雪ん子ぽい可愛い袷の小紋

草履も長着もめっちゃお得でしたが、便利そうな小物で散財(^◇^;)

でもまあ、手抜きできるし、いまもずっと使っているので、買ってよかったです。

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篠原悠希(小説家)
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