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#古代オリエント史
「マッサゲタイの戦女王」刊行記念エッセイ 第11回 イランの古典文学その1-2
「高名なるアルスラーン王(の大冒険)」の続き
☆☆☆
都市の城門の警備は厳しかったが、アルスラーンは幸運にもかれの正体を見破った隠れムスリムのタウゥースという人物の援けによって(隠れムスリムはいいやつ設定)、タウゥースの管理する門から入り込むことができた。タウゥースとその弟のカウゥースは、アルスラーンを匿い、エリアスという偽名で彼らのコーヒーハウスで雇うことにした。
問題は、ほかにもエリア
「マッサゲタイの戦女王」刊行記念エッセイ 第八回「パラダイス」の語源
英語の「paradise:パラダイス:楽園」の語源は、なんと、古代ペルシア語だそうです。
もともとは、「paridayda- "walled enclosure"」で「石垣に囲まれた場」という意味でした。
東部ペルシアのアヴェスター語にも「pairi(囲む)-daêza(壁に)」とあり、さらに古いアヴェスター系言語のメディア語にも「paridaiza」という言葉が残っています。
メディア語について
「マッサゲタイの戦女王」刊行記念エッセイ第七回 麗しの都エクバターナの栄枯盛衰
歴史の砂に埋もれた古代の実在都市エクバターナについて、熱く語ります。
エクバターナといえば、一般の読者さまには田中芳樹先生作「アルスラーン戦記」の王国パルスの首都としての方が、知名度が高いのではないでしょうか。篠原も若き日に夢中になって読んだ名作「アルスラーン戦記」は中世の中東を想定したファンタジーですが、エクバターナという名の都市は、古代から中世のイランに実在していました。
エクバターナは、