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アドリブ/よい音楽を奏でる為に

アドリブが弾けない... この悩みはギターを教えていて、リズム感/タイム感の悩みと同じく、1番よく相談、質問されるトピックス。

僕も、ギターを弾き始め、メタル/ハードロックが大好きで、HR/HMばかり聞き、弾いて、ギターを弾き始めて6〜7年経ち、そこそこ指も動き、ギターが弾ける様になったと思っていた頃、音楽学校に通い始め、そこで自分が全くアドリブが出来ていないことに気がついた。
アドリブが出来ていないというより、『音楽』をしていないことに気がついた。

それまでアドリブやソロだと思い弾いていたモノはただの音の羅列、スケールのようなモノを適当に上がり下がりの上下運動をしているだけ、指を動かしているだけで、全く『音楽』ではなかった。

その原因は色々な理由があるけど、1番の原因は自分の『音』を聞けず、とにかく『音感』が無く、メロディーを弾くというような概念が全く無かった。
勿論、テクニックやフレーズ、知識なども全然足りていなかったが、それ以前にとにかく『音』を聞くことが出来ない為、『音感』がなく、メロディー弾いて、音楽をつくるという事が全く出来なかった。

それまでの練習はギター雑誌などに載っているTAB譜の数字をただ何となく追っているだけ、コピーも適当に何となく弾いているだけ、手を動かすことに一生懸命で全く『音』を耳で聴いていなかった。
これは音楽ではなく、言ってみればただの指の運動。

その事に気がついた時は、もの凄ーくショックを受けたし、落ち込んだ。

今まで弾いてきたことは何だったんだ?
指を動かして、ただ運動をやっているだけで、『音楽』を何もしていなかった、このギターを弾いてきた6〜7年間は一体なんだったんだ?と凄くショックを受けた。

まぁ指をとにかく速く動かす事だけに熱中していた、10代のその6〜7年間で、フィジカル、速弾き筋みたいなモノはかなり鍛えられたし、それはそれで凄く楽しかったので、決して無駄ではなかったのだけど。

音楽学校に通い出し、すぐにその事実に『気づき』、『自覚/認めた』ので、それからは、ようやく音楽の奥深さ、楽しさ、難しさを痛感し、ホントの意味での練習に取り組み、理論、リズム、テクニックなどを頭と耳で感じ、理解することを意識し、音楽を聴き、真剣に向き合った。

アメリカ辺りだと、知識とかはあまりないけど、耳だけで音楽をやってきて、カッコいい音を出す人いたり、逆に日本人は知識や技術はあるけど、いまいちカッコよくなかったりみたいな事はLAの音楽学校でもよく見たけど、そのどちらも否定したくないし、その両方があればサイコーだと思う。

今は昔以上に情報や知識が簡単に手に入る便利な世の中で、それはそれで最高に楽しいし、便利だけど、情報や知識を頭で理解するのと同じく、それ以上に『耳』で音楽をしっかり聴き、愛し、テクニック、理論、リズム、耳、そして感情をごちゃ混ぜにして、アドリブ、音楽に取り組み、ギターを奏でることが大切だと思う♫

Masaya

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