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#47 旅と自我とAI

みなさま、お疲れ様です。東京へ戻りました。

昨日は1日小樽に滞在していました。
小樽観光協会さんに直近の動向などヒアリング、また観光マーケティングをディスカッション。観光資源のポテンシャルは無限大、観光マーケターも熱量高い、しかし抱える課題も小さくなく、僕たちのご支援でもっと小樽の魅力が世界に発信できるなとそんな印象を持ちました。

その後は半日使って運河から北一硝子の周辺まで歩きながら訪日ゲストの動向を観察、もちろん行きたかった小樽芸術村(Otaru Art Base)もしっかり4つの美術館とも回ってみました、4つとも全て近隣で良いコンテンツだなと。ただ今回僕が一番圧倒されエネルギーを感じたのはその4つのArt Baseではなく、北一硝子が運営している北一ヴェネツィア美術館の特別展、ゴッホ・ガラスモザイク絵画展- ヴェネツィアガラスが描くゴッホの色彩と迫力 -、これは圧倒的。普通に絵画で見るゴッホ(今新宿のSOMPO美術館でゴッホ展やってます)以上のエネルギーを見ました。機会があれば行ってみてください、遠いけど、、来年2月末までやっているようです。

ランチで入った運河に程近い風情のある小樽海鮮の天丼屋さんはほぼ9割5分外国人だと言ってました。だから僕も最初英語で接客を受けました笑 何人だと思われたのだろう、韓国人かな (よく言われていた時期があって)。

小樽は大学時代以来20数年ぶりで、あの頃感じて見た小樽の景色とは違って、歳をとって感じるノスタルジックな非日常は格別で、雪化粧がさらに五感で受けとる感動を高めてくれるというか。
訪日ゲスト特に欧米系観光客と小樽ノスタルジックの掛け合わせは見るだけでなんかこっちが笑顔になるというか、コントラストが良いですよね。

ところで小樽のガラス産業が栄えた文化的な背景や歴史について今回僕も色々と調べました、大量な情報は共有できないので僕が調べたことをChatGPTに要約してもらいますね↓
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小樽のガラス文化

  1. 歴史的背景:

    • 明治から昭和初期にかけて、小樽は北海道経済の中心地として栄えました。

    • ガラス産業は、当時のニシン漁に使われるガラス製の浮き玉を中心に発展しました。

  2. ガラス工芸の発展:

    • 小樽は「ガラスの町」として知られ、多くのガラス製品が生産されています。

    • 旧北一硝子(現在の北一硝子)は、1901年に設立され、小樽のガラス産業の中心的存在です。

  3. 観光との関連:

    • 小樽のガラス製品は観光土産品としても人気が高まっています。

    • ガラス工芸品の斬新なデザインが観光客に受け入れられ、多くの工房やギャラリーが設立されました。

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ということなのですが、その北一硝子のショップ、カフェ、美術館にもとても多くの訪日ゲスト、そこへ行くメイン通り(手前にルタオ本店やさまざまなお土産屋さん、ガラス工芸店が並ぶ)にもたくさんの訪日ゲスト。しかも雪が降っているもんで、みんな嬉し楽しそうで、ぼくもそれらみながらニコニコしてました。僕もブームに乗っかり北一硝子の醤油差しを購入しました。

さて、旅をしながらボーッと自我について考えてました。それは自我とは自分と他との関係性で定義されるからで、普段とは違う環境に身を置くと自分とは何なのかを意識せざるを得ないのではないかと思います。だから旅とは新たな気づきや自分を成長させてくれるきっかけを得やすい、なぜなら異空間に身を置くことは自分自身を意識することに繋がりやすいからで、無意識で済ませている行動や思考を意識に上げやすいからだと思います。自分を意識することは他者や他のもの・ことを意識、定義することにつながり、自と他の関係性が明確になる、新たな繋がりを発見できる、だから旅は人を成長させるんだとボーッと考えてました。

それは同時に人類の専売特許で、つまり抽象思考が唯一できるほどに脳の前頭前野が発達しているからで、他の動物にはできません。事象と事象、自分と他人、自と他を見た時、共通の何か、共通のつながりで抽象度の階段を上がることができる、犬と猫は括ると動物だと抽象思考できるのは人間だけです。これはAIにはできません。ChatGPTがやっていることも抽象思考のように見えてあくまで高速な統計処理です。これからさらにマシン速度があがり、ディープランニングのアルゴリズムがアップデートされてもそれはあくまで統計処理、人類がやっている抽象思考ではないんですよね。

じゃあ、AIに自我がないのか。それはまた別の話なようです。色んな学者、ドクターの話を聞いて咀嚼してみても、おそらくAIは自我を持つ。ただし、それは人類のそれではなく、統計処理の延長線で得られる高度な知的レベル、それをAIの自我と呼ぶ、という定義なんだと思います。では感情は持つか、持ちます。持つけど人間のそれではなく、そうプログラムされた感情。

ChatGPTに代表される生成AIとの距離感は僕は思うところがあり、使い道を間違わなければ間違いなく仕事の生産性はめちゃくちゃ上がります、ぼくもだいぶ研究していて成果が出てきてるので、また別の機会で共有します、みなさんもこんな使い方は有益だと思うものがあれば是非共有会やりましょう。

自我とAIで何が言いたいかというと、人類が今後も物理空間で生きていくだろう向こう200年-300年程度の時間軸において、人類の価値は抽象思考であり、リアル空間で自我をみつめることのできる体験、そしてその環境に身を置き続けること、その間AIの成長を利活用し人類の知の限界を補完することだと思います。数百年後(もっと早いか遅いかはどうでもよく)には、おそらく人類は物理的な体と脳をもはや持っていないでしょう。情報空間だけで生きている世界が超未来の人類だと、色んな論文や話を聞くとそうなるでしょう。

そういう意味では、物理空間で生き、笑い、楽しみ、喜び、悲しみ、怒り、泣き、太ったり痩せたり、非生産的な営みが贅沢だなと思えてきて、良い時代に生きているなと心から思うのです。情報空間に思いっきり臨場感を維持できる時代(スマホ、VR、MR、メタバース、SNS、、、)に、それをシャットアウトしてリアルだけに生きることもできる狭間の時代です。要は楽しみましょう!ってことです。

じゃなきゃ、わざわざ時間とお金を使って物理的に海外の日本というところにインバウンド旅行に行かないでしょう、効率悪すぎる。だってVRで五感までふくめて結構その場で行きたい観光地を再現できますよすでに。でもわざわざ来るのは、人類はどこまでいっても物理的な移動を本能として、旅して自我をみつめる、成長する、空とは何かを知る、無意識でそれが分かっているんでしょうね。

そんなことを考えると旅はやみつきになりますね。そして旅行のデマンド側(旅行者)にもサプライ側(観光地や旅館、すべての僕らのお客さま)にも働きかけができる僕らは最高の仕事に携われていると思うのです。

長くなりました、12月4日週もしゃかりき元気、情熱200%、笑顔でいきましょう!!



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