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ボルシチの赤

ご存知の方はご存知のとおり、ビーツによるボルシチの赤い色は、赤というより紅という字がしっくりくる深紅ですよね。

写真やレストランでみるようなあの深紅がどうしてもだせずにもう何年も、四苦八苦しています。

あちこちのレシピを読んだり、ロシア人にきいたり。
「炒めるのがキモ」
「レモン汁をかけるべし」
「とにかくたっぷりビーツをつかえ」
「さいごのさいごにいれるんだ、炒めるのはニンジンと一緒に」

さいきんまでは、缶ビーツしかなかなか手に入らなかったから
缶の深紅の汁をとっておいて、最後にかけてみても
一回目はごまかせても、時間がたつとトマトペーストの色が勝って朱色にちかい「赤」になってしまいます。

こんかい、信頼している無農薬野菜販売店で新鮮できれいなビーツを手に入れることができましたので、残念ながら牛テールが手に入らず、ブイヨンはとれなかったけれど野菜ボルシ(ロシア語や英語では「ボルシチ」より「ボルシ」という発音になります)ってことでつくってみました。

カレー用肉を炒めて、冷凍していた野菜くずと1時間半ほどゆでる。
切って水にさらしたジャガイモ投入。
玉ねぎ、緑、黄色ズッキーニ、マッシュルームを炒めて投入。
キャベツの太目千切り投入。
トマトペースト投入、塩コショウ。
ニンジンとたくさんのビーツの太目千切りを炒め、レモン買うの忘れたので酢をいれてもうすこし炒めてから投入。
ローリエ加えて7,8分ほど弱火で煮込む。

数日前つくった、トマトペーストを加えなかったビーツと野菜のスープではうっとりするほど深紅のものができたのに、トマトペーストがはいっているとやはりトマトの色が買って、さまで深紅にならずにがっかり。
けれど翌日、夫がにこにこと食べようと温めているのをみると、いつものよりかはビーツ色でご機嫌になりました。
味も、「もちろん肉の脂を感じずないけれど、野菜がとても味がでていて美味しい。野菜ボルシがこんなにおいしいとは知らなかった」
と夫が言ってくれて、大満足です。

ちかいうちに、牛テールを仕込んで再度挑戦しよう。

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