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無職と主婦とプレッシャー

Mia moglie non lavora(妻が働かない)という記事があった。FBから転載したとあったから、多少創作は入っていると思うけど。意訳するとこんな感じ

ある夫がカウンセリングを受けた
カウンセラー(以下 カ) あなたの仕事は何ですか?
夫 銀行員です。
カ 奥さんは?
夫 仕事をしていません。主婦です。
カ 朝ごはんの準備をするのは誰ですか?
夫 妻です。だって、仕事をしてないから。
カ 奥さんは何時頃起きられるのですか?
夫 朝は早いです。上の子の身支度をさせ、学校に必要なものを準備します。それから、下の子を起こしてオムツを替えて。あと、家族分の朝食の準備をします。
カ 誰が子どもを学校に連れて行くのですか?(イタリアでは登下校は保護者の付き添いが義務)
夫 妻です。仕事をしていませんから。
カ そのあと、奥さんは何をされていますか?
夫 さぁ、そうですね。銀行へ支払いに行ったり、スーパーで買い物ですかね。時々忘れたりなんかで、何もかもを最初からやり直ししなくちゃいけないこともあるみたいです。赤ちゃん連れで。家に帰ると赤ちゃんに昼ごはんを食べさせ、昼寝をさせてます。赤ちゃんが昼寝している間に掃除と洗濯するみたいですね。そんなもんですよね。だって、仕事してないんですから。

以下、妻は家でいろいろやってるけど、夫は妻は仕事をしてないからそんなことは当然だという話がつづくんだけど。

イタリアで、専業主婦というのは全く評価されない。専業主婦は肩身が狭い国。それがイタリアだ。掃除は安く人に頼めるし、(近くに住んでいれば)祖父母の手助けもある。ベビーシッターに子どもを預けるのは当たり前だ。なのに、なんで働かないの?お金を稼がざるもの大人にあらずなのだ。

そのくせ、ここでの家事に対する要求は日本以上に高い。イタリア人の家はいつでもピカピカだし、洋服にはいつもアイロンがかかっている。インテリア雑誌かよ!?みたいな家がたくさんある。共働き夫婦は家事の外注(もしくはマンマがやってくれる。マンマ=神。)が当たり前だ。

子どものクラスメイトの母たちに、専業主婦はいない。(高級住宅街では違うのかもしれないけど、少なくとも私の住む地域ではそうだ。)仕事が見つからないから無職なのというのはある。失業中というのは、全く恥ずかしいことではないから。失業しているお父さんも結構いるし。でも、専業主婦はいない。専業主婦=仕事を見つけられない無能な人とみられるプレッシャーが半端ないんですよ。本当に。

初めて会った人に「仕事は何?」と聞かれて「主婦」と答えたら、そこでつまらん人と認定されて終わりだ。もしくは延々と料理のレシピ交換。いや、料理は嫌いじゃないけど・・・

と、とりとめもないままに「無職は辛いよ」おわる。


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