見出し画像

人名の空港たち。

人の名前のついた空港ってたくさんありますね。みなさん、いくつ知ってますか?

ジョン・F・ケネディ空港(USA・ニューヨーク)

言わずと知れた第35代米国大統領。いわゆるJFK。そのルックスと戦略でテレビ・ディベートの時代をうまく立ち回った人。もちろん最後の暗殺シーンがあまりにも有名ですが、この人の一族はちょっとびっくりするくらい不運がつきまとってる。

シャルル・ド・ゴール空港(フランス・パリ)

こちらはフランスの大統領。この人の名前のついたものは国内に多々あり、この国際空港の名前をはじめ、バラの品種、原子力空母、あの凱旋門のある広場、鉄道の駅名、ホテルの名前と、非常に多い。あと暗殺未遂の回数も31回と非常に多い。シャルル・ド・ゴール空港、行った事ありますけど、古いながらデザイン性が高く、素敵な空港でしたね。待ち時間にフランス人(と思われる)黒人女性に、クイックマッサージをしてもらいました。日本よりちょっと高かった。

リヨン・サン=テグジュペリ国際空港(フランス・リヨン)

言わずと知れた「星の王子さま」などで有名な作家だが、作家になる前はパイロットだったのでバッチリである。しかもその最後は飛行機(偵察機)で飛行中に撃墜されたというエピソードのおまけ付き。「2008年3月15日付『ラ・プロヴァンス』に、当時Bf109のパイロットだったホルスト・リッパート曹長がサン=テグジュペリの偵察機を撃墜したとする証言が公開された。彼自身もサン=テグジュペリ作品の愛読者だといい『長い間、あの操縦士が彼では無いことを願い続けた。彼だと知っていたら撃たなかった』と話していた」

リバプール・ジョン・レノン空港(イギリス・リバプール)

ビートルズの中で、1人だけ「神」になってしまったジョン・レノン。他の3人はこの空港を利用する時、どんな心境だったんでしょうか。
空港内にはジョン・レノンの銅像が立ち、空港の屋根には「イマジン」の詩の一節が書かれているとか。

ワルシャワ・ショパン空港(ポーランド・ワルシャワ)

なんかずるい…ショパンの名前が使えるのずるい…。
ちなみにオーストリアのザルツブルク空港は、正式ではないが「ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト空港」とも呼ばれているそう。

レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(イタリア・ローマ) 

いわずと知れたルネサンス期の芸術家にちなむ。フィウミチーノ市にあることから、フィウミチーノ空港とも。芸術家(というくくりでは収まらないとも思うが)を空港に冠するあたり、イタリア人の志向がうかがえますね。

ボブ・ホープ空港(USA・カリフォルニア) 

ジャスト100年ほど生きた(1903‐2003)長寿のコメディアン、ボブ・ホープの名前を冠した空港。僕はこの人知らなかったんですけど、ロンドンで生まれて、プロボクサーから転身してコメディアンに。映画、スタンダップコメディ、60回におよぶ戦争への慰問活動、ラジオにテレビに舞台を移して活躍、ほぼ歴代すべての大統領と共にゴルフをした経験アリという、なんというかムチャクチャな人だねこりゃ。海軍輸送船、映画館名、交差点の名前、さらに小惑星まで、彼の名前のついたものは結構たくさんあるのであった。偉人ですな。

ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(USA・バージニア) 

最もワシントンD.C.市内に近い空港とのこと。まあストレートな名前であります。

アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港(ブラジル・リオデジャネイロ)

ボサノヴァという音楽ジャンルの創始者。「ジェット機のサンバ」という曲も作っている。ジェット機を空港から見るのは大好きだが、飛行機に乗るのは苦手だったと言われる。カルロス・ジョビンの最後は心臓発作でしたが、その死に際してブラジルでは、全国民が3日間の喪に服したそうです。こうありたいものですね(無理)。あと、2019年に亡くなったジョアン・ジルベルトも同様に偉大な存在なので、どこかの空港等、施設の名前になったりするのかなあ。

マザー・テレサ空港(アルバニア・ティラナ) 

正式にはティラナ・リナ空港。マザー・テレサがアルバニア人の子であることから、らしい。

スカルノ・ハッタ国際空港(インドネシア・ジャカルタ)

初代大統領のスカルノと、副大統領のハッタの名前から。スカルノは「国父」と呼ばれ、最高紙幣10万ルピアの肖像画にもなっていますが、晩年はすべての地位を剥奪されて失意にまみれたまま死去したそうです。ところでスカルノといえばデヴィ夫人ですね。彼女は第三夫人だったそうですが、あのキャラの濃さには経歴なんてどっかに行っちまいます。

インディラ・ガンディー国際空港(インド・デリー)

はいはい、ガンディーね…え?インディラ?というわけで、あのマハトマ・ガンジーとはまったくの別人、インディラ・ガンディーの名を感した空港。インドの女性政治家で、第5代・第8代の首相を務めました。

トロント・ピアソン国際空港(カナダ・トロント)

トロント出身のカナダ第14代首相レスター・B・ピアソンにちなんで。NHLの年間最優秀選手賞が「レスター・B・ピアソン賞」なのは、彼がホッケーの熱烈なファンだったから、らしい。

キングスフォード・スミス国際空港(オーストラリア・シドニー)

オーストラリアの飛行家にちなむ。「飛行家」ってすごいけど。

高知龍馬空港(日本・高知) 

あの坂本龍馬の名前を空港名としていただいたもの。人名を冠した日本で初めての空港だったそうである。日本人で初めて新婚旅行をしたと言われる龍馬にぴったりな気もする。「中岡空港」とか「板垣空港」じゃないあたりが、いいんじゃないでしょうか。


以上、けっこう挙げてきたけれど、世界にはまだまだ人名を冠した空港ってのはたくさんある。特に多いのはやっぱり政治家。まあむべなるかなだ。

最後の龍馬空港は面白いね。ただ、日本でも人名のついた駅ならいくつかあって、宮本武蔵駅だとか、吉備真備駅(渋いなあ)なんてのも見つかる。日本中の人が知ってる人の名前を駅名にするのは、けっこういいと思う。しかも昔の人の名前はなかなか座りがいいから、「上杉謙信駅」なんてあったら、とてもいい感じだと思うんだけど。あと「武田信玄駅」で4色のおかずの「風林火山弁当」を売り出すとか、「斉藤道三駅」では「まむし弁当」を名物にするとかね。

やぶさかではありません!