お稽古場、叩くべき門はどこ?

「ピアノやバイオリン、ギターは想像つくけど、伝統芸能ってどこにいけば習えるの?」

実は最近私もポリネシアンミュージックにハマっていて、ポリネシアの打楽器を習ってみたくて探してるのですが、なかなか見つからず。伝統芸能を習ってみたいみなさんも同じような悩みを持たれてるのではと思い、今回はそんなテーマでまとめてみます。


稽古場の見つけ方

例に漏れず、「津軽三味線 レッスン (お住まいの地区)」と検索すると、個人教室からカルチャーセンター楽器店が開催する教室まで様々出てきます。

既に習ってみたい演奏家がある場合は、FacebookやTwitter、Instagramからチェックするのも、最新情報も見れて良いですね!


しかし、いざ見てみるとどれも甲乙つけがたい、というか、何をどう基準にして選べばいいのかさっぱり…という方も多いはず。

料金?
近場?
個人レッスンしてくれるところ?
発表会やコンクールに出させてくれる?

そこでぜひこの記事を見てくださって、これから稽古場を選ぶ方、はたまた自分にもっと合う先生を見つけて一生物の芸を身につける!と意気込まれている方へきっかけにならたら幸いです。

まず大切なのは、弟子入りなのか、生徒なのか、メンバーか、によって、楽しく稽古を続けていけるスタンス維持が変わってきます!


弟子入りか、生徒か、メンバーか

これはあくまで私の個人意見ですが、今回はまず「教わる」中で指導者と自分との関係性の主な例を簡単にご紹介します。

弟子:芸や技術はもちろん、楽屋や稽古場での過ごし方まで面倒を見てくれる。対価以上の学びを得ることができる。
生徒:シンプルな関係性の中で芸や技術を、自分の上手い下手関係なく、全員平等のカリキュラムで勉強することができる。
メンバー:団体基軸の中で、師弟関係というよりも一会員、一メンバーとして扱われ、自分の”居場所”を作りやすい。


自分に合った稽古場を選ぼう!

検索して様々な稽古場がヒットしたら、今度は自分にとっての稽古場を選びましょう。

指導者が様々いるということは、それを管理する稽古場にもジャンルがあり、大きく分けて

個人の稽古場(〇〇会など)
楽器店や指導者団体が主催するカルチャーセンター
地域のサークル

が存在します。


①個人の稽古場(〇〇会など)

演奏家本人が主催する稽古場です。
私の主催する「佐々木光儀流光櫻会」もこれに分類します。

多くの場合「弟子」としてしっかり面倒を見てくれることが多く、名取試験や大会出場、作法まで、「本格的に習いたい」人にオススメです!

メリット
・全国大会上位入賞者など、活躍している演奏家が稽古場を主催することが多いので、より専門的な技術を学べる。
・時間やスケジュールの融通が利きやすい。
・昇段試験や大会(個人戦でも団体戦でも)出場できる道筋を立ててくれることが多い。
・定期的におさらい会や依頼演奏にて演奏できる。
デメリット
・しっかりした会であればあるほど、年会費や定期発表会等にかかる会費も少なからず発生する。
・ネットに弱い指導者の場合、音源や映像が出て来にくい場合もある。
・万一、師弟間でのトラブルが合った時に自分で解決しなければならない。

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当会は今年1月3日、幕張新都心イオンモールにて、全国大会入賞した学生の弟子たちと出演しました。定期的におさらい会や、家元佐々木光儀の周年コンサートでは、兄弟子の上妻宏光さんたちと一緒に大合奏することもあります。



②楽器店や指導者団体が主催するカルチャーセンター

気軽に稽古へ行き、指導者ともライトなお付き合いをしたいなあ、という方は、会社や団体が運営しているカルチャーセンターがオススメです。

例:山野楽器の音楽教室の紹介動画

メリット
・HPや申し込みフォームがしっかりしているので、問い合わせしやすい。
・グループレッスンの場合、割安かつ気楽に受講できるので、無理せず楽しく続けられる。
・流派やしきたりに縛られない。

デメリット
・グループレッスンに一人デキる人がいると、進度が早まってしまい、未消化のまま次に進んでしまうことがある。
・大会出場、例えば自分のじょんがら節独奏を作曲してもらうことなどが難しい。
・あまり外での発表の機会がない。


③地元のサークル団体

地域によっては、公民館やコミニュティセンターを利用したサークル団体もあります!団体としてチーム力、パフォーマン力を高めていくような伝統芸能はその傾向にあります。

例:吉祥寺を拠点に活動している阿波踊りチーム「寶船」。社会人メンバーが多く、実力のあるメンバーは海外公演へ行くことも。

メリット
・参加費、受講料が安い。会費や場所代だけで済む場合もある。
・団体練習なので、長時間の練習や指導を受けることができる。
・楽器や衣装は団体持ちなケースが多く、手ぶら参加が可能。
・家族で一緒に参加しやすい。

デメリット
・きちんとした指導者がいるかどうか、行ってみないと分からない。
・ご近所サークルの場合、世間体的に辞めにくく、万一トラブルが起きた時に暮らしに影響する場合も考えられる。
・季節によって限定期間しか活動しない場合もある。


どうしても習いたい先生がいたら、オンラインレッスンも!

【自分に合った稽古場を選ぼう!】のうち①②で個人稽古を検討しているけど、習いたい先生のところにどうしても直接お稽古に行けないケースもあると思います。

昨今、このコロナ渦中でオンラインレッスンを導入している先生も数多くいらっしゃいます。

①の場合、オンラインレッスンしてるのにHP更新し忘れてた!なんて指導者もいますので、その場合は遠慮なくメールで問い合わせて良いと思います。
また、オンラインレッスンの導入を渋ってる指導者も、皆さんのやる気で突き動かされて、最初のオンライン弟子になることも!
②の場合、すでに導入されている場合はサイトに掲載されているケースが多いです!


最後に

好きな楽器、趣味に出会うことは、自分のライフスタイルや魅力を一層引き立たせる素晴らしいチャンスです。

独学できる時代になりましたが、深みや自分では知り得ない教養、技術を学ぶ場こそ稽古場。

どうかご自身に合う指導者を見つけて、素敵な伝統芸能ライフをスタートさせてくださいね!


津軽三味線佐々木光儀流光櫻会(川嶋志乃舞主催)ご案内

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【さくら東京教室(北千住、池袋、高田馬場)、さくら水戸教室、さくらオンライン教室】
■体験レッスン受付中(¥3000/学生¥2500、+場所代等)
■津軽民謡をはじめとした民謡からポップス、作曲指導や大会出場指導まで幅広く指導!
■お手本動画等で日々のサポートも充実!
■その人に合った指導で必ずうまくなります。
■楽器レンタルの紹介あり

お問い合わせ:clgtokyo@gmail.com


川嶋志乃舞 宣材

著者プロフィール
川嶋志乃舞(かわしましのぶ)/1994年10月9日生まれ
 3歳より家元・佐々木光儀に弟子入りし民謡や鳴り物を勉強し、5歳より本格的に津軽三味線を始める。小学1年で全国大会に出場し、最年少で入賞をして以来、これまでに4度日本一を獲得。
 この頃から多岐にわたる海外公演を行なっている。
高校3年生の夏、担任教師の一言で東京芸術大学を進路に決定。杵屋五司郎に長唄三味線、西垣和彦に長唄を師事し、現役合格し入学。長唄三味線を学ぶ傍ら、独学でポップスを追究し、19歳でCDデビュー。在学時には、日本武道館やさいたまスーパーアリーナでの演奏を経験。卒業後もフジテレビ主催「大相撲ODAIBA場所」のために書き下ろした「花千鳥」が一躍話題となり、その後同曲がTV東京「二代目和風総本家」のテーマソングに抜擢。
また、弟子の育成にも力を入れており、これまでに全国大会入賞者を多数輩出。民謡の唄への追求心も留まらず、幼少期より縁のある石川喜代美に唄を師事。
幅広い知識と経験に加え、類稀なるポップセンスが光り、令和期もっとも期待される伝統芸能アーティストとして多方面から注目を集めている。


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