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津軽三味線は「叩く」、和太鼓は「打つ」

音を鳴らす言葉の表現ひとつで、楽器の持つ個性や魅力を最大限引き出せるかが大きく変わってくると思っています。

基本的にはどの楽器も「弾く」という言葉で、音を鳴らす表現は一括されてしまうのですが、実はもっと細分化してみると面白いのです。

ピアノは「弾く」

ギターは「掻き鳴らす」「吠える」

ベースは「弾く(でも仲良いベーシストは”しばいてる”笑)」

ドラムは「叩く」

サックスは「吹く」

いずれも「鳴らす」

多分、専門プレイヤーはもっと様々な表現を持っていると思いますが、こういう音への意識の差が出す音に大きく影響するのです。

三味線は弦楽器だから「弾く」「鳴らす」、和太鼓も打楽器だから「叩く」じゃないの?と思うと、楽器は案外いうことを聞いてくれないものでして。。

三味線は「叩く」、和太鼓は「打つ」なのです。

今回はまず、三味線についてお話していきます。


意識の差で音が変わる

津軽三味線を「叩く」と言う意識が今まで薄かったみなさん、撥をストロークして演奏していませんか?

撥皮にヒットせず、実は「搔き鳴らし」たり、「弦を鳴らし」たりして弾いてしまっているプレイヤーが少なくないなあと感じるのです。

これが「叩く」意識が交わった瞬間に、音が太く、もっと印象的に、そして命中率は上がって音に説得力が増してきます!

文だけだと伝わらないこともあるかもしれませんが、私の見てきた限り、大会出場者の70%はこの傾向にあります。ですので、この記事に出会ってくださったみなさんは今一度自分の鳴らし方を癖に頼らず、見直す機会に当ててみるのも良いかと思います!


叩き方は、手首のスナップを利かせるのではなく、肘からしっかり振り当てていくことが大切です。

この叩く意識とは真逆で

「僕の私の好きなプレイヤーは手首から弾いてるけど、、!?」

これには二つのメリットがあります。
①早弾きするのに、肘から振り落とすタイムロスを減らす。
②体格差で、腕のリーチが長い人はこの傾向にあり。

です。


ただ、体格差や演奏曲の差はあるにしろ、「叩く」意識が備わっている人も多いはず。

画面越しや舞台下からはわかりにくいフォームではありますが、これを勘違いして見様見真似すると、実は叩かず「弾き鳴らしている」結果になりがちなのです。


憧れの演奏フォーム、プレイスタイルを表現するには音色をまず習得してからであり、自分の体格などをしっかり見直し、ぜひ好きな曲をダンダン弾いていきましょうっ


ヘッダーは、和楽器メディア様のフリー素材を使用させていただきました。


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佐々木光儀流光櫻(川嶋志乃舞)教室
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川嶋志乃舞 1994.10.9 茨城県出身

3歳より佐々木光儀に師事、津軽三味線と民謡の手ほどきを受ける。その後全国大会では、小学一年生時から受賞し、中学一年生までに一般女子の部を含める3度の全国優勝を果たす。海外公演もこの頃から行い始める。
また、長唄三味線を杵屋五司郎に師事、東京藝術大学へ進学。古典邦楽を学びながら、独学でポップスを作詞作曲し始め、TV東京系「二代目和風総本家」メインテーマや日本テレビ「バズリズム02」など多数メディアで起用される。
東京藝大時代の類稀なる活動が注目され、さいたまスーパーアリーナ「ニコニコ超パーティ」小林幸子バックサポート出演や、新潮社「最後の秘境東京藝大(文庫版/漫画版)」特集など、唯一無二のフィールドを展開。
現在はポップス名義を「CHiLi GiRL」、伝統芸能・作家名義を「川嶋志乃舞」と改めて、さらに純度の高い活動を行う。

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