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短歌の悩みは笑ってごまかせ〜短歌アイデア帳〜

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短歌をやっていて、疑問に思ったことや気づいたことを書き綴っています。初心者の人は、大歓迎。僕も初心者ですが、多分同じようなことを思ったり考えたりしているんじゃないかな。逆に、中・… もっと読む
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記事一覧

短歌アイデア帳009「詞書(ことばがき)の要不要」

「詞書って書くべき?それとも書かない方がいい?」  そんなこと考えたことがありますか?実は、私、疑問に思って調べたことがあります。  和歌には基本的に詞書があるものも多くあります。詞書というのは作った日時・場所・背景などを述べた前書き(または、後書き)のことです。  結論から言うとそれらは、現代短歌においても必要に応じて付けていいと私は思っています。つまり「詞書も含めて一つの作品として捉えるならば…」ということです。  ただし、歌だけ読んで伝わるようなら、わざわざ付ける

短歌アイデア帳008「一句抜き」

 短歌のリズムをもとにして「遊ぶトレーニング法」を一つ紹介します。名付けて「一句抜き」。どういうものかというと、短歌の初句から結句までの五句のうち、一つの句の音数だけ抜いたリズムで詠むというもの。全部で以下4つのパターンがあります。   (い)七五七七(初句抜き=初句の「五」が抜けている)  (ろ)五五七七(ニ句抜き=第二句の「七」が抜けている) (は)五七七七(三句抜き=第三句の「五」が抜けている) (に)五七五七(四句抜き=第四句の「七」が抜けている)   「あれ?結

短歌アイデア帳007「r音効果」

ら行の音の繰り返しが持つ、素敵な甘い音の印象 「らりらりら らららるるるる りろりろる  るららるらるら らりらるらりら」  五七五七七のリズムで、「ら・る・ろ・り」を適当に並べてみると、あら不思議。なんか柔らかく甘美で素敵な音の世界が広がります。なんなんでしょうね。特に「ら」と「る」は、歌謡曲なんかでもよく耳にします。  歌謡曲の歌詞に「らららー」とか「るるるー」なんか、よく入っているのを見かけますけど、なぜなんでしょう。発声する時の口の形が対照的で、前者は口を大きく開

短歌アイデア帳006「パズル的」

五と七で作る歌の欠片(かけら) ご存知のように、短歌は五七五七七の三十一文字の詩歌です。では、この中に、二つの隣り合わせた句で出来る音のリズムがいくつあるか考えたことってありますか?実際に調べてみると以下のようになります。    ①五七 ②七五 ③七七  3通りです。『あれ?「五五」は?』と思った方は、よく見てください。五と五が隣り合わせになっている場所は実は、ないんです。ですから、この①〜③の3つしかありません。ちなみに、五七は「第一句と第二句の組み合わせ」そして「第三句

短歌アイデア帳005「改行」

短歌の表記(その3) またまた、素朴な疑問。改行って、自分の好きなようにしてもいいのかな?  答えを先に言ってしまえば、「表現の工夫として認められている。」です。ただし、ネットの投稿では、多分、表示するのにいろいろ面倒なことが起こるので一行表示にしているところが多く、当然ですが、一行で画面の表示幅に入り切らない部分は次の行へ自動改行して表示されます。要するに、自分では改行が出来ない設定になっているので無理でしょうね。ところが、空白を入れてこれをやろうとしている人を見たことがあ

ちょいメモ〜投稿サイトの紹介〜

 日頃、僕がよく見させていただいている短歌の投稿サイトは以下のとおりです。興味のある方は検索してサイトを開いてみてください。ちなみに僕は、もちろん全部には投稿していません。 ・うたらば|短歌と写真のフリーペーパー ・うたの日 ・うたのわ 和歌(短歌)の投稿、共有サービス ・Utakata - 短歌投稿サイト ・短歌荘 - 「ななし」で使える短歌の投稿サイト(掲示板)  さらに、専用アプリをスマホにインストールして使用するもので「うたよみん」がありますが、僕はこちら

短歌アイデア帳004「句読点」

短歌の表記(その2) これまた、素朴な疑問。「、」や「。」、いわゆる句読点についてです。これって、短歌で使ってもいいのかな?先に答えを言ってしまえば「入れなくてよいが、必要ならば使ってもよい。」です。通常は入れなくていいです。入れずに詠む人の方が圧倒的多数です。では、どんな時に必要になるのか。ちょっと考えてみます。 句読点を入れる利点とは? これは、そもそも句読点がどんな役割を果たしているのかという根本の問題になりますね。要するに、文節や意味上の区切りをはっきりさせるという

短歌アイデア帳003「空白・スペース」

短歌の表記(その1) 素朴な疑問です。句と句の間を空けて書くべきなのか、空けずに書くべきなのか。僕は正直、よく分からなかったです。でも最初に正解を言ってしまうと、「空けなくてよい。空けることを必要とするならば空けてもよい。」です。「はい、おしまい。」と言いたいところですが、ここでさらに素朴な疑問が生まれてきます。「空ける必要があるとき」って、どんな時でしょう。ちょっと考えてみたいと思います。 各句の間に空白(スペース)を入れること 僕は、短歌をやり始めた時、すべての句の間に

短歌アイデア帳002「体で覚える」

 なんとタイムトライアルで即興性のパフォーマンスを向上させるトレーニング法を開発(?)しました。効果は自分で実証済みです。短歌を始めたばかりの人には、効果が高いと思います。大した時間もかからないので、ぜひ、騙されたと思って試してみてください。  それは、十首を15分で作るというもの(鬼だな)。お題がないのがせめてもの救いでしょうか。また、内容の質もどうでもいいし、慣れることが目的なので。よく言うところの「習うより慣れろ」的な発想です。僕がアメブロで半年以上も前に投稿した記事を

短歌アイデア帳001「独学」

独学短歌道 短歌や和歌に歌の先生は必ずしも要らないです。なぜなら、自由詩にも先生なんていませんから。現在、和歌には家元制度はありません。したがって師弟制度が存在しません。あるのは、歌壇かサークルというようなコミュニティだけです。基本的には、先輩が後輩に教えることはあっても、師弟の関係ではないですよね。強いて言うなら「講師」と「生徒」みたいな。だから「道場・稽古場」というよりは「学校」や「塾」に近いのかも知れませんね。僕は短歌が好きなだけで、そういうのが苦手なので、できるだけ関