DREAMS COME TRUE 「あなたとトゥラッタッタ♪」で見る、マーチらしさ

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3が日企画ぶりの久々の投稿は、アイデアに続き朝ドラ第二弾「あなたとトゥラッタッタ♪」です。

ドリカムと聞いた時はさぞかし大人っぽい曲になるんだろう…と考えていましたが
蓋を開けてみたらとってもかわいい曲でしたね(笑)
なんかイメージ変わったような。

わかる人はわかると思いますが、曲調は完全にマーチなわけです。
打楽器もりもりが前提の編成を4本だけでどう書くか、というのが今回の大事なポイントでした。

1.アレンジで意識したこと

朝ドラの曲ということもあり、どんな人でも、どんなところでも吹けるものを作りたいと思って今回はシンプルめに仕上げてみました。
各パートに約4小節の休みがあり、反復練習が必要になるような難しい指使いもほぼありません。

加えて原調から半音下がったBb Dur版も用意してあるので、初見があまり得意じゃない…という人でもいきなり楽譜を読んで吹けると思いますよ。

2.こだわりポイント

・ベースはあえてバスドラを参考にする

今回はこれ一点張り。

曲調はマーチ、そして拍子は12/8。
この段階で内声の動きって大体決まってくると思うんです。
よくホルンとかにあるタッタタタタ系。
あとは適宜休符を織り交ぜ、たまーにフレーズらしいものを入れれば良いか、とすぐ書けたんですが
意外な悩みどころがバリトンでして。
原曲を聴くとわかりますが、リズム打ちの低音が1〜4拍分全てにあります(おそらくチューバ)。
しかし、私がそれよりも全体の土台をしっかり支えていると感じたのはバスドラでした。
バスドラは低音楽器に比べて音数が少なく、基本的に奇数小節は1.3拍目にあります。
そしてその音数こそがその曲調を表してるのでは?と思ったんです。

事実、バリトンに1〜4拍全てに音を配置して書いてみたこともありました。
するとやはり裏もハッキリするから曲に疾走感が増すんですよ。これも悪くない。
でも、でもですよ?
この疾走感この曲にいる?って疑問を抱いたのです。

サクサク進む印象になった結果、逆にバスドラが刻んでいたリズムはわからなくなるし、言ってしまえばちょっと忙しい?とすら感じる始末。
そして何より安藤サクラさんがOPで曲に合わせて歩いているあのイメージにならなくない?とマイナス思考が募るばかり。

やっぱりそうだ、この曲のリズム感は打楽器ベースであるべきなんだと決心し、バリトンの奇数小節は1.3拍目にセットすることに。
結局この曲らしさを表現するのに良い伴奏が作れたかな、と考えています。

3.最後に

1.にもある通り、私の楽譜にしては珍しく
かなりとっきやすい楽譜になってます。
演出として行進を入れても形になるかもしれませんね。
ぜひいろいろなコンサートに使ってみてください!


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