心に残った美しい温泉
鄙びた温泉街の細い急坂を下ったら、美しい源泉掛け流しに出会えました。
伊豆市、伊豆半島のちょうど真ん中あたりにある湯ヶ島温泉の共同浴場、河鹿の湯です。
日帰り再開しています。外部の方は350円の支払いです。
1番乗りの独泉を目指し、早めに着いて周辺を散策したり車内で待機したりしながら時間を潰していたら、管理の方のご厚意に与る幸運に恵まれ、営業開始ちょっと前に男性浴室の見学〜撮影をすることが出来ました。
薄いグレーと薄い緑が美しいタイルが張られた綺麗な曲線を描く楕円形の湯船に、透明なお湯がザバザバと溢れています。窓枠も、借景の緑もすべてがマッチしており、まるで名画のように思えました。
「男湯の方が古く、タイルが壊れてる」と管理の方はおっしゃっていましたが、それも含めて美しいと感じました。立ち尽くし、呆然と見ていて時間を忘れそうになりましたが、営業時間が更に迫っている為、管理の方にお礼を申し上げ、さっと撮影を済ませました。
女湯はテラコッタカラーとターコイズカラーの湯船です。それはそれで可愛らしいですが、個人的には緑〜グレーのカラーリングの方が好きです。
くせのないちょい熱めの湯はこの時期心地よく、長居してしまいました。
地元の方とお話ししたのですが、利用する方は限られておりみな高齢、若い方は遠いから通いたくないとおっしゃってるとの事。
確かに寂れ切った(失礼)温泉街の細い下り坂の先にあり、本当にここ?と思う場所で、先行きが少し不安ではありますが、残ってほしいと切に願っておりますし、私も微力ながら利用するという事で応援していきたいと考えています。
やっぱり自家用車欲しいなぁ。
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