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カムカムエヴリバディ 第4週を見て感じたことの話

■はじめに

こんにちは!クリエイターのShinoと申します。
今回もタイトルのことについてまとめてみました。

〈第3週についての記事はこちら〉

〈最近の私のワーク〉

■戦争さえなければ

今週は、この一言に尽きるのではないでしょうか。

防空壕に避難した小しずと ひさは焼夷弾の被害に合い、たちばなを立て直そうと商いを再開した金太は心労で倒れ、稔は戦地で亡くなりました。

特に、金太が亡くなる場面は、あまりに急展開でついていけませんでした。算太が帰ってきたいう時点から腑に落ちない感覚が続きましたが、それが金太の「夢」であったことが明らかになり、ようやく理解できました。

今週で描かれた全ての死は、戦争が起きていなければ間違いなくなかったものです。単純に「大勢の人が亡くなった」と考えても、心痛極まりないのはもちろんですが、安子という一人の女性の視点で捉えた時に、どのような感情になってしまうのか想像もできません。

それでも、今、私たちにできるのは、これを「ドラマの中のこと」ではなく「本当にあったこと」として考え抜くことだと思います。直に見ていないからといって、決して他人事では終わらせられません。

■最近の朝ドラが描く「死」について

突然冷静になるようですが…最近、朝ドラで描かれる「親の死」が変わってきたように感じます。端的に言えば、「老衰による死」の描写が少なくなったような気がするのです。

まず前作の「おかえりモネ」では、両親が最後まで存命でした。さらにその前にあたる「おちょやん」では、母親は物語序盤で既に亡くなっており、父親はそこまで年老いていなかったものの、不摂生が祟って早くにこの世を去りました。

これまでの作品では、ヒロインが「元気だった親がいつの間にか老人になっている」と気づいてから、一週間ほどは親と向き合う時間が描かれることが多かったように感じます。視聴者もそれをリアルタイムで観るので、両親が亡くなった時はまるで自分の身内のように悲しく感じられるようになっていました。

それに比べると、死というものを「年月を経た結果」として捉えづらくなるのが最近の作品と言えるでしょう。しかしこれは決して悪いというわけではありません。むしろ年老いた両親との最期の時間をたっぷり描く構成は、一週間まるまる落ち込みっぱなしになることもあるので、逆に助かっているとも言えるかもしれません。このあたりは好き嫌いが分かれるところだと思います。

■これからどうなる?

次回予告では、娘の るいがだいぶ大きくなっていました。これは、三部構成の序盤である「安子編」が終了間近であることが見受けられますね。

おそらく、一週間まるまるやってから次の週でいきなりヒロイン変更!なんてことは無いと思うので、第5週でもって主役が交代となる可能性は高いのではないでしょうか。

どん底を経験した我々の先祖が、どのようにして立ち上がるのか…しっかりと見届けつつ、続く描写を楽しみにしたいと思います。

Shino


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