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ロジックはセンスに溶けるということを考えた話

■はじめに

こんにちは!クリエイターのShinoと申します。
今回もタイトルのことについてまとめてみました。

〈最近の私のワーク〉

■ロジックは「その人の一部」となる

芸術系の表現は、「優れた才能や感覚」が大事だと言われることが多いです。これは確かにそうですが、私はその根底には必ずロジックが必要だと思っています。デザインだったら色相、音楽だったらコード進行などといったルールがロジックに当たります。

こういったロジックというのは、覚えたての時にそれを扱うのが難しいものです。どうやってやるんだっけ…とハウツー動画やテキストを見返したり、何度も何度も反復練習して体に染み付かせるという過程が必要です。

しかしある時突然、何も見ないでできるようになるのです。私はこれを、ロジックが自身のセンスに溶け込んだ瞬間であると考えていて、この「センスに溶ける」という過程を経てようやくそのロジックが自分のものになる、と考えています。

私は最近、人の顔のパーツ配置を決めるのがものすごく速くなりました。以前までは目はこのくらいの位置かな、口のサイズはこれくらいかな…と調整を繰り返していたのですが、ここのところはパッと描いて完成させられるようになりました。これは理想の顔パーツのロジックが自分自身のセンスにすっと溶けたからであり、これまでの試行錯誤はこのロジックを溶かすための工程だったのか、と気づきました。

■それは紅茶と砂糖みたい

これを「紅茶と砂糖」に例えましょう。

紅茶に角砂糖を入れて、その直後に飲んでみたとします。すると、甘いのはまだ一部だけなんですよね。これは砂糖が紅茶全体に溶けきっていないからであり、つまりは砂糖が持つ甘味を紅茶が処理しきれていないということになります。

しかし、時間をかけてスプーンでじっくりかき混ぜると、角砂糖はバラバラになって、やがて形をなくします。そうすれば、紅茶は何口飲んでも甘い「砂糖と一体になった状態」になるのです。私はこの状態を、「ロジックを自分のものにした人」と同じだと思っています。

理屈を勉強するということは、時として大変なこともありますが、それをものにするためにはじっくり時間をかけて「溶かしていく」必要があります。急がず焦らず、着実に吸収していきたいですね。

Shino


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