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九州旅行記 ① (仙台→東京)

まえがき

最近、私は日本の端に行くことが多い。
2021年2月には本州最南端「潮岬」、同3月には本土最北端「宗谷岬」、2022年2月には本州最東端「魹ヶ崎」を訪れた。
その一環として、今度は本土最南端「佐多岬」に行こうと考えた。

佐多岬は当然、本土最南端という事で鹿児島県にある。
しかし私の住んでいる仙台から鹿児島まで飛行機で行くのは味気ないし、何より地方から地方への直行便は高額である。

したがって今回は仙台から鹿児島まで、鉄路で6日間かけて向かうことにした。

切符

使用する乗車券の経路

これが今回の旅行の経路である。この画像は私が切符を作成して貰う為に作ったものだが、そのまま切符の経由路線を示す別紙として使用された。

乗車券

ではこの乗車券を用いて旅に出発する。

山形新幹線つばさ

時は2022年3月9日の朝8時過ぎ、私は仙台駅にいた。
出発は9時過ぎだったが、朝起きると仙山線が信号機故障の為運休しているということで、状況把握の為早めに駅に向かった。

早くも旅程崩壊の危機

今日の旅程のボトルネックになっているのは郡山駅13:26発の磐越東線である。これを逃すと次の列車は約2時間後になってしまう。

この時間に郡山駅に到着出来れば良いので、高速バスで山形に向かうか、山形に向かうのは辞めて東北本線で直接郡山に南下するか考えたが、無事に仙山線が復旧し山形に行くことができた。

仙台駅の出発は数分遅れたものの、快速列車である為かほぼ定刻通りに山形駅に到着。

仙山線は単線である為所々列車交換が発生するが、1時間以上遅れている仙台行の列車を待たせながら、私の乗る数分遅れの山形行の快速列車が通り過ぎて行くのでなんだか申し訳ない気持ちになった。

山形駅からは山形新幹線つばさ号で郡山駅を目指す。

つばさ

東京に向かう為に山形に行くのは遠回りだが、今回は山形新幹線に乗ってみたかったので、このようなルートをとった。

山形駅は新幹線ホームも在来線ホームも同じく地上にあるので専用の改札は無いと思っていたが、ホームに降りると新幹線用の改札があったのが意外だった。

かみのやま温泉駅付近

インターネットで一時期有名になった超高層マンションスカイタワー41を横目に福島方面へ進んでいく。雪景色は美しいが、晴れていると眩しくてあまり見ていられない。

麺屋くさび

12:29 郡山駅に到着。郡山では油そばを食べようと思っていたが、店に行ってみると想像以上に並んでいたので別の有名そうなラーメン屋に入店。

三万石 郡山本店

時間が余ったので近くの和菓子屋に入店。美味しそうだったので「抹茶塩まん」を購入したが、後から調べてみるとままどおるやエキソンパイの店だったらしい。

磐越東線

その後は少し早めに郡山駅の磐越東線ホームに向かったが、なんとホームには首都圏のラッシュ時並みに列車を待つ人の行列が出来ていた。

もう少し早めに来ればよかった、と思いながら13:26 郡山駅を出発。なんとかロングシートには座ることが出来た。車内の殆どは高校生である。

以前、同様に郡山駅を出発する水郡線の列車に乗った時も高校生が多かったが途中駅でどんどん下車していき、最終的にはガラガラになったので今回もそうなるだろうと思っていたが、意外にも主要駅ごとに乗り降りが発生し、空気輸送になることは無かった。

前にトイレが位置するロングシートかつ乗客が多かったのであまり景色を見ることは出来ず写真も撮れなかったが、15:00 いわき駅に到着。

ここでは特急ひたちに乗り換えることも出来たが、今日は山形新幹線にも乗ったので普通列車で我慢する。

首都圏

乗車した列車は常磐線の水戸行。この辺りから東北地方を抜け、段々と景色や駅が首都圏らしくなっていく。

柏駅

途中水戸で乗り換え、18:40 柏駅に到着。柏には東武線では何回も来たことがあるが、JRでは初めてだった。

引き続き常磐線に乗車するが、ここからは常磐緩行線に乗り換える。


続いて新松戸駅で武蔵野線に乗り換える。この駅は常磐線と武蔵野線が立体交差しており、特徴的な構図をしている。

線路が多層構造になっているのは珍しいことでは無いが、M2階から見て下にも上にもホームがあるのは中々面白かった。

新宿駅

その後も乗り換えを繰り返し、20:17 新宿駅に到着。言わずと知れた大ターミナル駅であり、路上ライブをしている人が沢山いた。

今回使用している切符は下車時にどこまで使用したかを示す為に下車印を押す必要があるが、新宿のような大都会の駅では滅多に使わないのか、駅員さんが印鑑を探すのにかなり手間取っていた。

東京駅

そして最後、中央線に乗り換えて今日の一応の目的地である東京駅に20:39到着。

一応、というのはこれから寝台特急サンライズ出雲号に乗車し、さらに先へ進む為である。

サンライズ出雲は21:50発だが、約25分前の21:25には入線してくる為、それまでに夕食や翌日使う切符の購入を済ませておく。

寝台特急サンライズ出雲

寝台特急サンライズ出雲

東京駅の案内表示に「出雲市」と出ているのが凄い。

列車は予定通り25分ほど前に入線してきた。シャワーを利用するためのシャワーカードが10号車で販売しているらしいので10号車の乗車口に並んでいたが、どうやら11号車の出入り口の方が券売機に近かったようで、かなり列の後ろの方に並ぶことになってしまった。

一瞬売り切れてしまうのでは、と焦ったが無事に買うことが出来た。意外と販売枚数は多いようだ。

その後は友人が態々東京駅まで見送りに来てくれたので記念撮影をし、列車は定刻通り東京駅を出発。

B寝台シングル

予約した席はサンライズでは最もメジャーなB寝台シングル。特別広くは無いが、一人旅には十分な広さだ。

部屋の明かりを落として車窓を眺めつつ、東京駅で購入した弁当などを食べる。


2日目に続く・・・


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