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友人へ(2023年の報告)

振り返ると2023年は挑戦の年だった。



売場がつくれない

2022年12月は売上の成長、新規顧客の獲得に向けてショッピングモールの一角を借りて催事販売を行おうと意気込んでいた。営業をかけ場所を押さえようと動いた。確保できそうなのは面積の広い売場だった。1階のその場所は人通りもあり、集客によさそうな場所だった。
しかしこの挑戦は失敗する。
売場面積に対して商品供給ができない。
アイテム数、販売に必要な在庫、どちらも不足していた。
店舗販売向きの商品が作り出せていないのと社内の現場は少数で生産を行っていて新規で商品が作れないというのが原因だった。
催事販売は実施できず、営業をこちらから行ったのに申し訳ない結果となってしまった。

1番の問題はなにか

2023年がスタート。
1番の問題は私自身に技術がないことだった。
ベテランスタッフから商品の縫い方やミシンの扱い方を学び、はじめの工程から最後の工程まで生産ができることを目指し実務を始めた。
実務と同時並行で座学も行った。
「The Goal」を読んで制約理論、ボトルネックについて学んで小さな改善を続けた。


新商品の開発

ミシンに少しずつ慣れていく中、新商品の開発を行った。
市の公募でリュックの入札があり、参加に向けた商品開発が始まった。
私もサンプルづくりに参加。
小学生に向けた通学リュックを製作した。

また自社ブランド「ポーチェ」にて私自身の子育てをする中で感じていることを活かして新商品の型紙を製作した。1歳児から使うことのできるベビーリュック。少しずつではあるが新しい形の製品が生まれ、販売を開始した。
この2つの製品は2023年末、新聞社の取材を受けた。


夢の共有

5月に経営者の先輩からインターンシップ受け入れを行う合同事業のお声をいただいた。
㈱クリエイトにとって初めてのインターンシップ。不安しかなかったが「まずはやってみよう」という一心での受け入れを行うことにした。
現状から会社を成長させていくためにスタッフの採用や育成は必ず必要になる。はじめの1歩となるような機会にしよう。そう思って先輩にインターンシップ募集のプレゼン枠をいただけるようにお願いした。

「一緒に進む人と出会う場」

インターンシップに自らテーマを設け準備にとりかかった。
一緒に夢を追えるような人と出会うために募集のプレゼンでは夢の話をしよう。プレゼン方針は決まったがまずは会社のスタッフに夢を伝えなければ。しかし何が自分の夢なのか。自問自答を始めた。

考え始めてから約1ヶ月。
人に夢を公言したことはなく、怖かった。
でも期限は決まっている。荒削りながらも考えと資料をまとめた。

私達の夢

共有に使った資料の一部

「CREATEは世界へ」
このキャッチコピーと共に夢を話した。
自分たちでブランドを作っていくこと。世界に出ていく位の挑戦をやること今の事業にはまだ関係ない夢も含め、現時点で考えている全てを話した。

インターンシップ募集へ

インターンシップ募集プレゼンの様子

プレゼン当日までパワポ資料を修正しながら本番に臨んだ。
用意したのは販売コースとものづくりコース2コースでのインターン募集。
大学の1コマで行われたインターンシップ募集の授業には70名を越える大学3年生が出席。20分間でプレゼンを行った。
20分人前で話したことがなかった私は「Createは海外へ行きます。」この言葉を何度も口にし、緊張の中なんとかプレゼンを終えた。


インターンシップ実施

インターンシップに3名の応募があった。
喜びながらも焦りがあった。
少人数の会社のため3人を1度に受け入れず3回に分けて実施した。
1泊2日で学生自身にデザインからミシンを使ったバッグ作りまでを行ってもらう。
1人目の受け入れは失敗だらけ。
喜んではもらえたもののタイムスケジュールがおしてドタバタのインターンシップとなった。
2人目、3人目と修正を行い3人目のときには予定通りの時間で実施することができ、学生自身が製作したバッグの発表会も社内で行った。


報告会

11月には来年インターンシップを行う2年生に向けて今回行ったインターンシップについての報告会と㈱クリエイトの理念や夢について発表を行った。
募集プレゼンを入れ、大学での講話は3回。
少しずつ人前で話をすることに慣れてきた。

12月にはこの1年の経験を経営者の先輩方へ報告した。
持ち時間は40分。
1年前には絶対に話せない持ち時間と場面だったが多くのサポートをいただきながら本番を終えた。

経営者の先輩方へ報告の様子


1年の成果、量産へ挑戦

インターンシップへの挑戦と並行してものづくりの技術習得に向けた実践を続けてきた。
まとまった数量の生産のご注文をいただいた。
今回は納品まで現場を引っ張る。そんな思いで製造を行った。
現場の段取りをスタッフと話し合いながら仕事をすすめた。
仕上がりに直結する最後の工程を担当した。
1日の目標に対して半分程度しか仕上げることができない。
家族の協力をえながら休日も仕事を行った。
機械の調整を見直し、手の動き、失敗の原因はなにか。
1つずつ確認をしていく。

終盤には初め目標にしていた1日あたり数量を製造できるようになった。


2024年へ

この1年、ものづくりに対する挑戦と人前に出る挑戦を行った。
書ききれていないが他にも商工会議所青年部を通じて勉強会や交流会を実施するなど計画や段取りに関する挑戦も多くあった。
成功したこと、失敗したこと。成果が出たこと、でなかったことどちらもある。失敗はかなりあった。でも共通していることは全ての挑戦に多くの方々から沢山のサポートをいただいたということだ。感謝してもしきれない。

ここから販売力アップ、商品開発、組織づくりに挑戦する。
ポーチェをお客様に求められるブランドに、㈱クリエイトを働きがいのある楽しい会社にする。

この感謝の気持ちと挑戦へ対する心がまえを持って2024年を突き進んで行きたい。


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