経歴を繋げた未来[10]
※新乃麻みこ自己紹介シリーズは日曜日に投稿しています。
人材業界に関心を持って、転職活動をして入社したのは小さな人材紹介会社だった。
仕事を探している人(求職者)に仕事を紹介するところは同じだが、紹介会社と派遣会社では報酬の得方が異なる。
紹介会社は、主に正社員、契約社員等の直接雇用の仕事を紹介する。そして企業から紹介料をもらう。企業からもらう紹介料は紹介した時の一度きり。概ね紹介した人材の年収の3割前後だろうか。年収の高い人材の紹介が決まれば、ドンと大きなお金が入ってくる。
一方、派遣会社は自社に登録している人材をクライアントである企業に派遣する。
3ヶ月程の契約を結んで、都度更新する。人材の給料は時給で計算されるが、その時給の3割弱が派遣会社の取り分になり、月に一度請求する。
コンスタントな収入にはなるが、契約更新やら人材のフォローやら工数が多い上、社会保険等のコストがかかり薄利多売だ。
そんな業界事情を理解できるようになったのは、ここで就職した人材紹介会社に12年もいたからだ。
私が入社した人材紹介会社のビジネスモデルは一風変わっていた。
創業者が投資ファンド会社に強いコネクションを持っていて、当時流行っていた投資ファンド会社が事業再生する時に"再生請負人"たる優秀な人材を役員として紹介するのだ。
投資ファンド会社はその企業の株主として人事権を持っているので採用決定までがスムーズな上、コネクションを利用すれば、営業に大きな労力を割く必要がない。
なんとも上手い仕組みだ、と入社当時に思ったものだ。この会社での仕事ぶりについては次週に…続。
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