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勝利王の書斎・初期バージョン「Focus22」と「Belief System Territory」

小説「7番目のシャルル」シリーズでは、各章の冒頭『勝利王の書斎』で語り部のシャルル七世が好き勝手にしゃべるパートがあります。大河ドラマのアバンみたいに!😂

元はといえば、語り部(ストーリーテラー)であるシャルルの立ち位置がわかりにくいと指摘を受けて、試行錯誤の末、現在の形式になったわけですが…


講談社が運営していたweb小説サイト・セルバンテス(2020年5月にサービス終了)に掲載していたころの『勝利王の書斎』初期バージョンを発掘しました。

せっかくなので、現行の7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編】の番外編として公開します。

今見ると、勝利王の書斎・初期バージョンは少しSFっぽい。
シャルルの性格も、今より湿っぽくて辛気くさい😂
色々とつたないですが、すべてが懐かしい!

無限につづく長さと、有限にとどまる面積をあわせもつフラクタル図形を「コッホ曲線」といい、線のはじまりとおわりをつなげると「コッホ雪片」がうまれる。

この歴史小説および筆者と登場人物もまたフラクタル次元の産物といえる。

コッホ雪片の位相次元は1とされるが、一次元にしては大きすぎ、二次元にしては薄すぎる。1と2のはざまに落ちたもの。あるいは1と2の境界を越えたもの。

無限につづく物語を、有限にとどめる言葉にかえて、ここに記す。

幕間・勝利王の書斎「Belief System Territory #1」

余談。カクヨムの仕様変更で50万文字から「大長編」として条件検索できるようになり、シャルル少年期編は49万文字だったので、そこをめざして番外編・資料集などを公開してきましたが、今回の更新分でついに到達しました!

\7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編】/

\7番目のシャルル、聖女と亡霊の声【青年期編】/



自著の紹介

既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』

2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。

新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』

ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。



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