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肩関節可動域制限の臨床的思考

肩関節は複雑で複合的な運動が可能な人体最大の可動域を有する球関節であり、その可動域の広さの分、デメリットとして障害の多い関節でもあります。


臨床上、可動域制限を有するクライアントさんも非常に多い印象ですね。
今回は肩関節の可動域制限となる軟部組織を見つけ出すうえで、必須となるポイントをご紹介していきます。


肩関節の区分け

まずは肩関節の可動域制限抽出のポイントとして、大まかに上方、前上方、前方、前下方、下方、後下方、後方、後上方8方向に分けて考えます。


こちらは右肩関節を矢状面からみた図となります。そこに回旋筋腱板の4つを追加した図がこちら

これでは回旋筋腱板の位置関係もすごく大雑把なもので、細かな制限因子の抽出が困難ですね、ここからさらに各繊維ごとに区分けします。



さらに肩関節周囲軟部組織も加え



最後に関節上腕靭帯も加えていきます。



ここは丸暗記です。各組織の位置関係を必ず理解しておきましょう。

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