「#指原さん」の裏で切りとられた「だりぃ」

#検察庁法改正案に抗議します 、が話題となり、ハッシュタグ文化とその脅威がネットに疎い層にも認知されるところとなった。今日もいろいろなハッシュタグがツイッター上で飛び交った。その中で注目したのが「#指原さん」。

なんかやらかしたのか、とタップ。すると、今日のワイドナショーでの発言が#検察庁法改正案に~の芸能人ツイートをよしとしない層に響いたらしい。彼女の発言部分の動画をリツイートしながら、賢い、聡明だ、絶賛の嵐。その動画の発言を聞くと、なるほど、納得できる内容だった。自分は分からないから、一方の意見だけ聞いて反応する信念がなかったとし、政治的発言をツイートした芸能人を直接な言葉で非難することはなかった。しかし、あの動画には続きがあった。

もう一人の番組ゲストである芸人のEXIT・兼近大樹さんもこの件にコメントした。彼は勉強しなければ政治に参加できないというものではなく、誰でも発言するのは自由ではないかと感想を述べた。また、きゃりーぱみゅぱみゅさんが非難されて、それを見た若者が政治に絡むと嫌な思いするんだなと感じて参加しないことが「一番だりぃ(かったるい)っすね」と結んだ。指原さんの発言の直後にこういう発言もあったことを知り、興ざめした。何に冷めたのか?芸能人がなんも知らんのにツイートするなという層は、現政権支持なだけであるということ。自分たちの都合の悪い発言をカットした動画をリツイートしまくる。このての層はよく、情報を切り取って政権批判をするとワイドショーをフェイクニュース扱いするが、やり口は同じ。控えめに言って、だりぃよ、やってることが。

コロナ渦、世の中に異様な空気が満ちている。見失ったこともありながら、見えてきたものもある。一般人に影響力がある芸能人が政治的発言をするよりも、一般人に影響を与える議員の行動の方が重い。影響力がある芸能人が、春節のあの日、観光目的でやってくる中国人の入国を止めることができたのか?コロナ自粛の影響で潰れてしまった飲食店を救うことができるか?政治が国民のために機能していれば、芸能人が政治的発言をする必要がないって。だりぃよ、右だか左だかって。

#検察庁法改正案に抗議しますは 、いまでは#週明けの強行採決に反対します、に。個人的には強行採決は間違いなく行われると思っている。広島地検は本気で河井の首を取りに行こうとしている。河井に加担している政府にとってこの改正は必要至急の案件だ。何が何でも決を採る。週明けは「あからさま」という次元を超えた日本政治史に残る荒業を目撃することになるだろう。その時、どんなハッシュタグが生まれるか。不謹慎ながら、楽しみにしている自分がいる。

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