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僕のサッカーnote コーディネーション 〜自分の体を思い描いた形で思い描いた場所に運ぶ〜

子供のサッカークラブを見学する時間。
自分にとっても、サッカーの復習、学び直しになる時間だなぁ、と。

コーチが子供に教えている技術要素。
あー、コレコレ。大切だよね、と感じたものを記してます。

今回はコレ。

コーディネーション

手でボールを地面に叩きつけ弾ませたのちに、
くるっと水平方向に一回転して、
目視したボールを手で受ける練習を見て再認識した。

コーディネーション能力とは

コーディネーション(coordination)は、日本語にすると「調整」「一致」といった意味。
コーディネーション能力とは、状況に合わせて「体の動き」や「力の加減」を調整する能力のこと。

コーディネーション能力は、下記の7つの能力に分けられる。

  1. 定位能力

  2. 反応能力

  3. 連結能力

  4. 識別(分化)能力

  5. リズム化能力

  6. バランス能力

  7. 変換能力

この7つの能力は、それぞれが個別なものではなく、
何かの動作や運動をするときは、7つのうちのいくつかの力がお互いに連動して、体を自分の思ったとおりに動かしている。

定位能力:

:相手や味方、ボールなどと自分の位置関係や距離を感じる力、把握する能力

ボール投げであれば、相手が1メートル先にいるのと、5メートル先にいるのとでは、必要な力が変わってくる。どのくらいの力で投げるか?
その判断をする力が定位能力。

(例)
縄跳びで回る縄を跳び越す
人とぶつからずに走る

反応能力

:合図にすばやく、正確に対応する能力

音や人の動きなどの情報をすばやく察知して、正しくスピーディーに動き出す能力。

(例)
短距離走で合図と同時にスタートがきれる
速いボールに対して体が動く

連結能力

関節や筋肉の動きをつなげ、スムーズに動かす能力
いくつかの異なる動作をスムーズにつなげて、流れるような一連の動きにする力。

(例)
移動して、ボールを取り、そして投げるまでの動作がスムーズにできる

識別(分化)能力

手や足、用具を意のままに操作する能力
力を入れる、すっと力を抜く、徐々に力を入れるなど、必要なときに必要なだけの力を出力する “器用さ” のこと。

(例)
バットやラケットをコントロールする
ボールを速く投げたりゆっくり投げたりする

リズム化能力

タイミングを計ったり、動きをまねしたり、イメージを表現する能力
目で見た動きを、自分の体でできる力。この能力がないと動きがぎこちなくなる。
(例)パスがタイミングよくできる、縄跳びで一定のリズムで跳べる

バランス能力

必要な体勢を保つ能力
体勢が崩れたときに、立て直すことができる力であり、不安定な物の上や空中で体勢を保ち、動ける力。

(例)
スノーボードに乗る
空中でボールをキャッチして乱れずに着地する

変換能力

状況に合わせてすばやく動作を切り替える能力
急な変化に対して、適切な動きをとれる力。状況判断、身体操作、定位能力、反応能力などが複合的に関わる。

(例)
並走している相手がダッシュをしたら自分も速度を上げられる
バウンドが変わったボールを捕球する

コーディネーション力を育む

遊びで伸ばす

コーディネーション能力は、遊びながら伸ばせる。

キャッチボール

野球ボールだけでなく、ドッジボールビニールボールなど、いろいろな大きさのボールを使うと効果がアップする。
ペットボトルのフタを指で弾きながら投げる、ペットボトル野球のキャッチボールも良き(すごい変化をするので、大人も楽しい)。

定位:相手やボールとの距離感を測る
リズム化:タイミングよくボールを離す
バランス:安定したフォームで投げる
識別:ボールやグラブといった用具を使う
反応、連結:相手の投げたボールや地面に当たって弾んだボールに反応する
変換:相手が投げたボールがそれた場合に反応して捕球する

トレーニングでさらに鍛える

縁のあった、
コーディネーション能力を育むトレーニングを記してます。
(随時更新中。)

注意点

  • 親が最初にやってみせるなどして、子どもが動きを正確にイメージできるようにする。

  • 同じ動きが続くとマンネリ化するので、「より正確に」「より速く」「より大きく動く」など、常に新しい刺激を脳に与え続ける。

  • メニューをどんどん変える。

  • 1回のトレーニング時間は30~40分。1週間に数回で十分。心身がフレッシュなときに行なう。

能力別

物や人との位置関係を把握する【定位能力】

・ボールを見よう

  1. 大人が転がしたボールをジャンプして飛び越える

  2. すぐにボールを取って大人に投げ返す

  3. もとの場所に戻って仰向けに寝る

  4. 大人が投げたボールを上半身を起こしてキャッチ

※5回ほど繰り返す

合図にすばやく正確に対応する【反応能力】

・鏡になる

  1. 大人と同じ動きをすばやく正確にまねをする

  2. 20~30秒間続ける

※大人はわかりやすい大きな動きをする

身体をスムーズに動かす【連結能力】

・ボール運び

  1. 仰向けに寝た状態で両手を伸ばしてボールを持つ

  2. 両手両足を上げて、手のボールを足で挟む

  3. 両手両足を上げて、足のボールを手で挟む

※1~3を3回ほど繰り返す

手足や用具を操作する【識別(分化)能力】

・紙コップキャッチ

  1. 小さなボールを上に投げる

  2. 紙コップでボールをキャッチする

慣れてきたら、
紙コップを下にスッと下げてボールの勢いを殺すのに、チャレンジ。

動きをまねる、タイミングを計る【リズム化能力】

・お手玉

  1. 左右の手に1つずつお手玉を持つ

  2. 右手でお手玉を上に投げる

  3. 左手のお手玉を右手に移し、左手でお手玉をキャッチする

体勢を保つ【バランス能力】

・バランスチャレンジ

  1. 両腕を横にまっすぐ伸ばした状態で、片足で立つ

  2. そのまま目を閉じて30秒バランスを取り続ける

状況に応じて動作を切り替える【変換能力】

・ハンドテニス

  1. ふたりで向かい合う

  2. なるべくワンバウンドで、手でボールを打ち合う

スポーツ別

サッカー

ラダートレーニーング

ハシゴ状のラダーを使ったトレーニング。
地面にラダーを棒や、水で描いてもできる。
イメージでもOK。
でも、やっぱり、踏んだかどうかを実感できる現物のラダーがある方が効果的に感じる。

ラダーを使ったトレーニングの詳細はこちらをぜひ。

くるりんキャッチ

ボールを地面に叩きつけて、くるっと一周まわって、目視したボールを落とさずにキャッチ

バスケットボール

「コーディネーショントレーニングINスポーツ ミニバスケットボール」

ユニークな練習方法がたくさん収録。
遊び感覚でトレーニングをしているだけで、知らないあいだにグンとバスケ技術がアップするとか。

テニス

「コーディネーショントレーニングINスポーツ テニス」

運動神経を高めて脳を活性化させる、新しいテニスのトレーニング本。ボレー、グランドストローク、レシーブ、サーブ、スマッシュを強くする方法がたくさん詰まっている。

バレーボール

「考える力を身につけるバレーボール練習メニュー200」

バレーボールに必要な機能を高めるコーディネーショントレーニングメニューだけでなく、レシーブ、トス、スパイクの基本から、ポジション別、戦術の発展練習まで、“勝つチーム” を目指す練習メニューが満載。

コーディネーショントレーニング本

小学校入学前にぴったり

小さな子供でも
楽しみながら「バランス」「リズム」「反応」「操作」「認知能力」をアップさせることができる。
簡単にできる運動150例、年齢別プログラム30例を紹介。

「幼児のためのコーディネーション運動」


運動が苦手でも楽しくトレーニングできる本

「子どもたちの運動神経はもっと伸ばすことができる!」との談。
運動センスを磨くためのコーディネーショントレーニングがステップごとに紹介されている。
運動が大好きな子も苦手な子も楽しくトレーニングできる。

「子どもの身体能力が育つ魔法のレッスン帳」

目で見てわかる! 動きが理解しやすい本

遊び感覚でできる運動や、ボールを使った運動など、子どもを飽きさせないトレーニングばかりが収録されている。
DVDつきなので、コーディネーショントレーニングの動きがしっかりイメージできる。

「みんなのコーディネーション運動 小学生編」

コーディネーショントレーニングおすすめグッズ

コーディネーショントレーニングが楽しくなるグッズもたくさん。

・クレージーボール

どこにバウンドするのかわからないクレイジーボール。
「識別(文化)能力」や「反応能力」が驚くほどアップ。

・バランス8

10歳前の子どもにおすすめの8の字型平均台。
大人も遊べるので、親子で競争!?

・バランスストーン

「バランス能力」はもちろんのこと、「リズム化能力」アップに効く。
室内・屋外どちらでも使用可。

最後まで、読んで頂き、感謝です(ぺこり)

#サッカー
#コーディネーション
#技術要素
#学び直し


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