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育休の過ごし方

1年半前、産休に入る時。わたしには憧れがありました。

「産休育休期間を利用して●●の資格をとりました!」

「もともと△△に興味があったので、この期に学校に通って勉強したの」

こんな意識の高い諸先輩ママのキラキラした話を聞き、わたしもこの時間をなんとか有効に使いたい、そんなことを考えていました。

でも、いざ産休に入ってみると、産む前は初めての出産に向けて毎日ドキドキで、体重管理と赤ちゃんを迎える準備にいっぱいいっぱいの日々。産んだ後は慣れない育児に手一杯で、半年ほどは、そんな憧れを思い出す暇もなく、あっという間に過ぎて行きました。

でも、あるとき、ふと立ち止まって、ものすごい不安に襲われて。

わたしはこのままこの子にお乳をあげて、オムツを変えつづけて、気づいたら1年終わって、社会に取り残されたまま、職場に復帰するのかな、と。

そこから数日は、毎日子供のお昼寝などのスキに、資格や、お休み前していた仕事に必要そうなビジネススキルの講座なんかをGoogleさんにお尋ねする日々。

時間が足りなくて、授乳中にも子供に見えないように気を使いながら、ケータイ片手に調べ物したりして。

一方で、「授乳中は子供に集中すべき」という記事を読んでは、うまく時間を作れない自分はダメなママなんだと落ち込んだり。

で、ふと思いました。

別に今ものすごくやりたいことがあるわけでもないのに、中途半端に復職に向けて何か始めたら、育児も、その取り組みもどっちも中途半端になりそう。わたしはそんなふうにうまく両立できる器用なタイプではないから、やるべきこと、やりたいことがないなら、

「育休の間は100%この子に向き合うことに集中しよう。」と。

育休が終わりを迎えようとしている現段階では、この判断は自分の価値観の中では「正解」だったと思っています。

いろんな生き方があるから、正解は人それぞれ。もちろん、未だに、産休育休中も、キャリアと育児を両立させてるキラキラママに憧れはあるのですが。

24時間365日、子どもとずーっと一緒にいられる期間は、たぶん本当に今だけ。

その時間、100%の気持ちで子供の成長と向き合えたことは、きっとわたしの今後の人生でも宝物の時間になったと思います。

子供にとっても、100%ママの時間を独占できた期間は、きっと貴重だったはず。(と思いたい。)

その期間があったから、きっと今、あっという間に保育園に慣れて、楽しく通ってくれているのでしょう。


24時間、100%あなたのママだけであった時間。

最高に幸せでした。

あなたのママにしてくれて、ありがとう。


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