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紀伊半島南下計画(第2回・第3回まとめ)

 はぁい、B面だよ。明後日明明後日を使って紀伊半島南下計画の佳境部分を走ろうと計画を立ててるところだよ。白浜以南はJRですら廃止可能性を言うくらい人がいないし、それに伴って夜半の補給点が少なくて頭を悩ませてるよ。
 計画通り走るかは別にして、それまでにとりあえず残りの部分を書いておかねば、と思ってスマホをぽちぽちしています。覚えている範囲でサクッと書くだけだからそこまで長くならない、はず。

第2回 : 紀伊由良〜岩代

 ここの範囲に関しては、語るところは特にない。A面、B面、自転車を買いたての友人、の3人で行ったら思いの外友人の体力が切れるのが早くてそこまで距離は稼げなかった、という具合。結局岩代駅で始発まで3時間ほどを寝て過ごしたけど、ゆっくり輪行準備ができるというのはいいものだなぁ、とも感じた。
 今思えば友人が乗っていたのがGIANTのPROPELだったから、そこで踏み負けたんだろうな、とは思う。いやぁ、クロモリのjamisちゃんと比べるのもどうかと思うけど、本当にPROPELは固い。故あってローラー台用に友人から買い取ったんだけど、ローラー台であることを加味しても踏ませてくるし、踏んだ分だけ返してくれるし、その分うまく漕がないと力尽きちゃうな、乗りこなすのが大変だ。

 第2回のルートは基本的に海沿いをひた走るのでビーチがいっぱいである。ただ、ちょくちょく小さなアップダウンがあって、それを乗り越えるのがやや大変かも。グイグイ踏まずにのんびり登っていくのがきっといいよ、疲れないし。
 海の方はビーチが綺麗だし、「産湯海水浴場」とか「煙樹ヶ浜」とか面白い地名も多いので、どちらかというとGWとかにきて、早めの海を楽しむが吉なコースかもしれない。

これは朝の岩代駅。眺めもいいし、海も見えるのでおすすめ!


第3回 : 岩代〜白浜

 これは2022年のGWに走った。この時はA面と2人で走っている。紀勢線にえっちらおっちら揺られて、日付が変わりそうなあたりで岩代に着いた。そこから輪行解除して、前回こなしたかった白浜までをひた走る。

天神崎

 途中、ナショナルトラスト運動でお馴染みの天神崎を通ったりした。コンクリ舗装の道が急に砂混じりの未舗装路になって「いや、なんでこんなところをルートにするんや!」とか思ってたら天神崎だった。

案内図もどことなく古風である。


 そのまま田辺市の市街地を抜けてややアップダウンをこなせば白浜。白浜は実は紀伊半島の西側に少し飛び出す形の半島内半島みたいな形をしていて、そこをぐるっと一回りする形にブルーラインが引かれている。

白浜

 夜半なので観光できる場所は皆無だったけど、白浜のパンダに関係がありそうな歓喜神社で写真を撮ったりはした。ちなみに親父は「白浜のパンダがやたら生まれるのは白浜の子宝の湯に浸かっているからだ」なんてまことしやかに話していたけれど、実際はどうなんだろうね。

流石に夜中2時には門が閉まっていた。
次は明るいうちに来て、是非とも参拝したいものである。


 観光地としては柱状節理で有名な三段壁も行くには行った。が、暗すぎて何もわからない。ただ波の音が聞こえるだけである。後で調べたら昼間の写真がいっぱいでてきて、その風光明媚さにはいたく驚嘆した。

無理やり手持ちのライトの最大光量で照らした写真

 ちなみにかの有名な福井の東尋坊も柱状節理で有名であり、東尋坊はまた別のことでも有名であり、同様に三段壁はそれでも有名である。

 三段壁の入口には、警察などに直通の電話があるBOXなんかもあった。そこには「命を大事に」とか「家族や子供が云々」みたいな、如何にも精神的に健康な奴が考えそうなペラッペラな標語の書かれたポスターとかが貼ってあって、「いや、流石にこれは逆効果では?」とか考えつつさらに進むと、なんと「恋人の聖地」のオブジェが出てきてびっくりした。節操がないなと感じも、悪いことを上書きするにはある種いいのかも、とも思った。

悪しき気を打ち払うと同時にある種の怨念を集めそうで怖い


 蛇足ではあるが、かの有名な曽根崎心中の舞台となった露天神も恋人の聖地となっている。それこそ先の流行り病が流行る少し前くらいから、露天神はその側面をプッシュし始めて、昔の「梅田の近くのやや静謐な空間」といった趣が失われたのは寂しい。
 えっと、更に蛇足、というか蛇翼ぐらいの話をすると、露天神の隣の隣くらいの場所にはファッションホテルがある。縁起がいいのか悪いのか。

帰宅

 そんなこんなで夜の白浜を堪能した後、とりあえず一度白浜の一つ南の紀伊富田駅で折り返し白浜に戻った。そして白浜を今回のゴールにすることとした。
 理由としては大きく2つ。
 まず1つが白浜以南になると、始発の時間が遅くなる。ざっくりというと、白浜の始発は0639発の特急くろしお。これだと確実に9時までに家へ帰れる。しかし、ここより南下すると、始発が串本0549発普通となり、結局白浜始発から2本目のくろしおに乗る事になる。となると、白浜始発に乗るのが一番効率が良い、という判断である。ちなみに白浜以南だと、新宮0629発京都行きのくろしおが実質の始発となる。
 もう1つは、市のゴミ回収の都合である。流石に部屋にゴミを貯めとくわけにもいかない。幸いなことに始発であれば恐らく回収に間に合う、という判断である。

 そうと決まればひたすら白浜で朝を待つ。まだ5月とはいえ寒い。「走ってたら暑くなるだろう」とか言ってウィンドブレーカーを抜いてきた過去の自分が恨めしい。そして白浜は観光地なので駅前にコンビニも何もない。都会であればそれら24hの何かに篭ればなんとでもなろうが、そんなものはない。ただ凍え、待合室が開くのを待ち、そして、始発を待つのであった。

 ここからのことは概ねいつも通りの内容、つまり電車に乗って寝て、目的地でなんとか降りて、眠い目を擦りながら輪行を解除するといった流れ、なので割愛させてもらう。そうして、ちゃんとゴミ出しに間に合い、シャワーを浴びて布団の上に行き倒れ、そのまま夕方を迎えたのであった。


P.S. 今後の方針

 さて、帰路のところでも書いたように、白浜以南は新宮0629発京都行きが実質の始発となる。そして、それに乗りたければ特急停車駅から特急停車駅へと進む形になる。それと同時に「行きの電車に乗る時間は早くなるが、着時間は遅くなり、始発の時間は早くなる」という事実も存在する。
 つまり、終電から始発までの時間がどんどん短くなっていくのである。それを踏まえた上で、とりあえずは75kmを輪行準備等含めて8時間で走ることを計画している。
 具体的には残り区間を白浜ー串本、串本ー新宮の2回に分けて走る流れである。しかし、この区間は補給ポイントとなるコンビニ等の少なさや、路面状況の悪さなどがリスクとして存在する。
 今回の走行である程度感覚を付けて、なんとか来年中には終わらせたい。

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