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川端健斗投手って覚えてますか?

2016年の春夏と2017年の春の甲子園で3季連続ベスト4の好成績を残した熊本県にある秀岳館高校がかなり強かったですよね。

中学、社会人野球で実績を残した鍛治舎巧監督を招聘。そこから急激に力を付けて甲子園に出場してもいろいろ話題を呼びました。自分的には圧倒的な攻撃力、投手が完投をしない継投策、黄色のストッキング...。本当にいろいろと印象に残る学校でした。

そこで中心投手だった川端健斗投手(秀岳館高-立教大学)におなじみ走攻酒でお会いする事ができたんです!秀岳館高校の登場はめちゃくちゃ衝撃的だったので、いろいろ聞いてみたいことあったんですけどその中でも聞いてみたいことが2つあったのでそちらをまとめました。ただのファンとして聞いただけなので、為になるってことよりもへ~っていうような内容かと思います。
※この投稿は直接本人に聞いて承諾もらいました。

■2017年春の選抜高校野球大会準々決勝の健大高崎戦

『機動破壊』って言葉を高校野球好きな人は聞いたことあると思うんですけど、群馬県にある健大高崎高校の圧倒的な走力、走塁の巧さを武器に甲子園でも数々の勝利を収めた高校です。まずこの試合で言うと、秀岳館高校が健大高崎高校に9-2で勝利。圧勝でした。

川端投手は9回完投2失点13奪三振でした。秀岳館高校にしては珍しい完投もそうなんですけど、この試合で川端投手は機動破壊が武器の健大高崎に1球も牽制を入れませんでした。実は作戦でもなんでもなかったそうなんです。盗塁に関しては捕手が肩が良かったから任せてたと。左投手だし、シンプルに牽制したくならなかったのか?あのリードって気にならなかったのか?足速い走者を気にしない方法が聞いてみたかったんです。甲子園で健大高崎高校と対戦した学校はあの走塁に自滅していたような気がしたからです。

以下、川端投手
「相手が牽制のクセを見抜いてるとかいろいろ試合前に聞いたんですけど、まずそこで普段から牽制しないぞ?って思ってたんです。あとシンプルに牽制はしないだけです。大学に入ってからは首の使い方や間合いは練習しましたけど、普段から盗塁は捕手に任せて、ずっと「打者集中」で投げてただけ。確かに走者のリードは大きかったですけど、逆に牽制をしない方が走者はいつ投げてくるんだろうってなりやすいと思う。頻繁に牽制する投手の方が走者はスタート切りやすい。だからあの試合はずっと打者集中で投げてた結果ですね。それだけだったんですけど、大きく取り上げてもらいかなり反響はありましたね(笑)」

数々の甲子園常連校をなぎ倒してきた健大高崎高校だったけど、秀岳館高校が機動破壊を「まったく気にしない」ってことにやられて完敗。確かに打者を打ち取る方が牽制よりも優先順位で言えば圧倒的に高い。走力あるチームと試合するときはこれがヒントかも?

この試合を機に健大高崎高校は打撃のチームへとシフトしたぐらいだそうですし。

■選手の事を考えた継投策

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立教大学での川端投手

川端投手の代は、ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスに指名された田浦文丸投手もいてこの2枚看板で勝ち上がっていました。だけど甲子園では完投する試合がほぼなかった。まだ余力あるんじゃないの?って見てて感じても秀岳館高校は当たり前に5回ぐらいで川端投手を代えて、田浦投手にスイッチするってスタイルだった。その逆もしかり。

鍛治舎監督がどこかのTV番組で「プロ野球のオールスターゲームを参考にしている。ショートイニングで能力ある投手を継投させたい」

これも本人に聞いてみたいことだったのですが、余力残したまま降板することは将来にとって良かったのか?もっと投げたいなって思う時もあったのかってこと。やっぱり投手の投げ過ぎ問題は今でもすごく話題になるけど、秀岳館は当たり前に涼しい顔でいつも通りの継投策ってスタイルだった。

「まだ投げれるってときもあったんですけど、まず複数の投手を継投させた方が、単純に同じ投手が9回まで投げるよりも試合で勝ちやすいってこともあったと思います。投手だった自分にとっては故障も防げるし、本当にやりやすかった。試合前に今日投げる投手、何イニング投げるかを事前に言われるのでそれに合わせればいいから準備がしやすかった」

全てにおいて納得いく理由。
環境が変われば全て思い通りにできることはなかったそうでした。

「高校では監督がまだいけるか?と聞いてくれるのであと1イニングいけますってときもあれば、ここまででお願いしますというときもありました。事前に言われないと自分がいつ投げるかわからないし、ブルペンで投げ過ぎて疲れる、いつ投げるかわからないから複数の投手が準備してるなんてこともあった。いろいろな指導者の考え方もあると思うので難しいんですけど、投手のことを考えても継投は絶対にやった方がいいと思います」

環境に適応するって特にスポーツを続けてる人は難しいのではないかと。これは選手としても上に上がれば上がるほどいろんな環境があって、指導者もいる。当然ですけど社会人だって上司は選べないですからね。

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川端投手ありがとうございました。
ここには書きませんでしたが、すごく面白い話を聞かせていただきました。次のステージでも心から応援しています。プロになってもらって、またインタビューしたいです。自分ももっとレベル上げます。また走攻酒で再会しましょうね!

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定期入れにサイン書いてもらいました!

※写真提供を川端投手本人よりいただきました。

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