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SHINKUKAN Podcast#128「KAO=S」 Part2

SHINKUKAN Podcast#128はKAO=Sのおふたりをスペシャルゲストに迎えた後半のテキストバージョンです。



おはようございます。音楽プロデューサーそして音楽グローバルマーケッターのWELCOMEMANです。
 この番組は世界で今最も注目浴びてるアーティストから世界のミュージックアワードに関連する楽曲を紹介しつつも、日本の素晴らしいアーティストや音楽もお届けしていきます。
 世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
ということでスペシャルゲストアーティストウィーク後半戦でございます。
 KAO=Sのおふたりにお越しいただいております。感想は後ほどまたじっくりとお伝えしつつ、まず楽曲紹介してみましょう。KAO=Sで「幻」


WELCOMEMAN:お送りしたのはKAO=Sで「幻」でした。前回に引き続き、今回のスペシャルゲスト・KAO=Sのおふたりにお越しいただいてます。よろしくお願いします。

KAO=S:よろしくお願いします。

WELCOMEMAN:では自己紹介の方お願いします。

山切:KAO=Sのリーダーでギターとボーカルを担当してます。山切修二と申します。

かおり:ボーカルとパフォーマンスやっております。川渕かおりです。よろしくお願いします。

WELCOMEMAN:お願いします。さあ前半なんですけれども本当にスタートから今までの活動、そしてこれからの活動を伺って、すごいグローバルに展開していってる部分、まだまだ海外のいろんなエピソードがあると思うんですけど、後半もですねセルフマネージメント的なことだったり、あとは山切さんは社長もされてるということでどういうふうに運営されてたりとか、音楽、そしてアートと、あとはそのビジネスマンと、かおりさんでいうと女優だったり、他の活動とバランスを保ちながらいろいろやられてると思うんですけど、そこを伺いたいなと思ってます。お願いします。
 まずは社長としてやられてる前回でいうとTIMMですね。TIMMと書いて東京国際ミュージックマーケットの方で山切さんが実際、出演者として出て、次の日はスーツを着て、ネクタイを締めてアピールをしに行くみたいなことをやられたっていう話もあるんですけど、まず会社を作ろうと思ったきっかけをちょっと前回も伺ってんですけど、改めてそのタイミングを伺ってもいいですか?

山切:そうですね。まず2012年に初めてアメリカのサウスバイ・サウス・ウエストに行って、それまで僕が描いてたその日本の音楽業界の中の階段あって、その階段から落ちちゃった自分はどうしていけばいいんだろう。
 もう階段から落ちたって言っても自分の頭の中で勝手にセットされていたものだったんですけど、そこでいろんな国のアーティストの活動のやり方を目の当たりにして、まず少なくとも自分の音楽の権利は自分で確保しておかないと駄目だと思いました。

今はもう著作権はTune Core(小規模のインディーズレーベルに所属するミュージシャンや無所属のアーティストの楽曲をSpotifyやApple Musicを始めとした音楽配信サービスを通じて楽曲の配信、販売、ストリーミングなどといった事業を展開する音楽ディストリビューションサービス)とかでできますけど、当時はまだそんなんじゃなかったんで自分たちの楽曲をJASRACに登録するためにどういうプロセスがあるかなと言うのを考えた上でいやいろいろ含めて直接契約するためには自分で会社を作ろうと合同会社をね、確か資本金3万円でしたね。3万円で作って、1人1万円ずつ出しました。当時3人いたので。
 そこからそこら辺の例えば出版会社としての登録をするために日音さんに管理代行をお願いしたりとか、そういうところから始めて、もちろん会社なんかやったことなかったんで一つ一つの経理的なことも覚えていく感じでしたね。

WELCOMEMAN:なるほど。もう特にアーティストとして元々、KAO=Sを組む前はシンガーソングライターとしてやられてたっていうところがあったんですけど、そのときに活動されてて、いわゆる自分がステージに出たりとか、なかなかうまくいかなかったみたいなお話もあったと思うんですけど、その辺をミックスさせながら、やっぱり自分達で自分達のビジネスを加速させなあかんっていうふうなきっかけ、マインドになっていったみたいなことなんですかね。

山切:そうですね。やっぱり何となく僕の世代でメジャーデビューという言葉がすごく神格化されたっていうのがあって、その中でメジャーになるためにはこうならなければならないんじゃなくて、結局、もうその時点でこうしたいってことでずっとやってきたからそれで受け入れられてアメリカまで呼ばれたっていう経験があるんだったら、それはもっと広げることができるんじゃないか、自分が信じてきたものは間違ってないんじゃないか。
 もっと自分のやってきた感性を信じていいんじゃないかと思い、強気になれたことが一番最初にアメリカ行ってよかったことと、その強気になった自分を本当に社会に会社として当てはめていくためにはどうすればいいかっていうのはそこからもちろんたくさんの葛藤はありますよね。

WELCOMEMAN:なるほど。もの作りをしていく、表現していく、作っていくっていうことと、あとは会社を管理していくのですごく切り替えるのが大変ですよね。
 なかなかアーティストの方でもそれができないっていう方もいっぱいいらっしゃいますし、よくよく追及していったら自分はアーティストじゃなくて、こっちなんだっていう方もいるじゃないですか。両立ってすごい難しいと思うんです。

山切:そうかもしれないです。

WELCOMEMAN:何かご自身でそのルールみたいなものはあるんですか?

山切:あります。

WELCOMEMAN:ぜひ教えていただきたいです。

山切:ステージにいる間、簡単にいうと楽器を持ってるときですね。楽器を持ってるときはミュージシャン、リハーサルスタジオもそうだし、曲作りのときもそうだし、もちろんステージ上もそうですね。
 それ以外は経営者ですね。例えば海外行くときも一緒に行くメンバー10人いたら10人の中の責任者は僕なんですよ。
 ステージいる間はみんなで共通のお客さんに向かって共闘する仲間っていうか、アーティストグループなんですけど、もうステージ終わりましたって瞬間から僕は引率者であり、責任者であり、機材の片付けだとか、帰りの手段の手配だとか、確認とか、忘れ物チェックとか、それができないと誰がやるんだっていうのは常に自分に言い聞かせてますね。

WELCOMEMAN:素晴らしいですね。なんか日本のあまり良くない風潮で音楽をやっている人たちがお金儲けのためにとかっていうマインドが悪く思われている点があります。

山切:そうですね。

WELCOMEMAN:でもそういう捉え方をする方もいるじゃないですか。だから音楽のプロとしてやっているんだからもちろんそれは対価として作品がいいからということでみたいなことだと思うんですけど、お金儲けをするってことがあまり美徳されてない風潮もあって、この辺はなかなか葛藤することがいっぱいあったと思うんですけど、その辺はどうお考えですか?

山切:やっぱり経営するというか仕事としてやる以上はまず金額の交渉ってのは絶対避けられないところですよね。
 それももうその都度で日本国内でもいろんな案件で全く条件が違いますし、ここまでは自分たちの価値を下げることができる、下げるって言い方は変かもしれないんですけど、ここまではできるけどこれ以上は妥協できないとかもしっかり自分の中で案件ごとに決めますね。
 あとはやっぱり自分自身がアーティストを経て、今もアーティストなんですけど、やってる以上はやっぱり仕事を振られる人たち、つまり僕たちがいつも演奏をお願いしたりしてる人たちにもリスペクトは絶対必要なので僕が少なくとも経営者になるまでに味わった苦渋をなるべく僕が頼む人に味わって欲しくないのとそれを積み上げることによって全然違う社会を作っていきたいってのいうのがあるので、だから演奏をお願いする人たちにもやっぱりそこは本音で話しますね。

 この案件はもうこれがもう最大限。だけどこれぐらいは払いたいけど、できる?みたいな。正直に話しますね。でもそれがやっぱり関係なんで。

WELCOMEMAN:そうですよね。確かにアーティストとして見た場合、やっぱりお金ではなく表現をみんなに見てもらうみたいなところが最大の価値になってるだろうし、でもビジネスマンとしては出演者も含めてみんなが幸せになるための工程を経ないといけないっていう両軸考えながらやらないといけないですもんね。

山切:やっぱり気持ちよくアーティスト同士やりたいなっていうのは根本でありますね。うちの会社の名前がD•I•Oエンターテイメントなんです。DIOはDo it ourselvesなんですね。
 ourっていうのはもちろん私達2人でやってる会社で家族の2人でもあるんですけど、やっぱりアーティストとして一緒にステージに立つ人はみんながアーティストチームなんで、そこはもうみんなで作り上げた上でちゃんと会社だけど、会社として社会に存在するとそういう仕組みを作れるようになりたいなと思ってます。

WELCOMEMAN:なるほど。素晴らしいですね。かおりさんはビジネス的なところでいうと、今、山切さんがされていることを見ながらどういうふうに捉えられてるんですか?

かおり:僕自身も自分で主催するイベントが結構あって、もちろんステージ上でメインで表現するっていうのもあるんですけど、舞台監督的なものとか、進行役をやることが多くて、それでさっきのお金の話になると音楽サイドというよりは演劇サイドの話なんですけど、安く使われるっていう事に慣れすぎてる感じがずっとあって、ただ本当に海外と比べるとかではないんですけど、いいと思うものにお金を払ってくれる人って絶対いるんですよ。
 なので自分たちがいいものを出してそれをいいと思ってくれた人がちゃんと適正な価格を払ってくれるっていう正常で健康的な確かものに徐々にできてきているんじゃないかなっていうのがあります。
 それはコロナ禍を経て、例えばネットの投げ銭だとか、応援するっていうことが逆に別の形でできるようになってきたんだっていうのもあるかなと思うのでアーティストに価値をもうちょっとちゃんとつけられればいいなと思います。

WELCOMEMAN:素晴らしいです。そういう意味では経営するビジネスマインドももちろん山切さんはお持ちだし、かおりさんはどっちかいうとクリエイティブでこの価値を上げていってビジネスを加速する。  
 金額がいくらとかそういうことではなく、ここに作品があってそこにどういう活動を提供していけばみんながwin winなんだろうというのは常に考えながらやってるんですね。

かおり:はい。

WELCOMEMAN:なるほど。勉強になりますね。お2人のその前のバランスがすごい良いですよね。

かおり:そうですね。どっちかっていうと右脳系のかおりと左脳系の山切。

WELCOMEMAN:なるほど。

山切:今度、見ていただきたいんですけど、彼女の役割というのがすごく大きいです。ショーの中で。
 完全に彼女中心に全て組み立てていて、僕の立場からすると曲も作ったり、構成も決めますけれども、やっぱり彼女に負担を感じて欲しくないですよね。
 もう本当に自由にさせておくとすごいものを作る人なのでなるべくストレスを取り除いた上で自由にやってほしいなというその環境作りを僕がしなきゃなって常に思ってますね。

WELCOMEMAN:素晴らしいご関係ですね。そのおふたりの例えばやり取りの中でこれ納得いかないみたいなことで言い合ったりしたことはないんですか?

かおり:今までにありますけど、こういう表現をしたくてこういう構成をしたくてっていう欲求をぶつけることが多くて、結構、山切さんはそれに関しては話せばわかってくれたりするのでそれで何か平行線になるということはないです。

WELCOMEMAN:もしどちらかがこれはちょっと自分の意見をちゃんと言いたいってなったらどうなるんですか?

山切:僕が折れますね。最終的にここで僕が折れて進むんであればそれでいいです。

WELCOMEMAN:なるほど。クリエイティブでこういうふうにしたいっていう表現がかおりさんの頭の中にあって、それを全部表現してほしいって思ってる部分もあるってことはそこは折れるというよりもそれ通りにやっていこうっていう感覚になってるんですね。

山切:ただお金がかかりすぎるなら、嫌だという判断があると思うんですね。現実的に数字で見てもらった方がいい。それとこれはねこれぐらいのお金になる。これはもう駄目だよねみたいな。

WELCOMEMAN:そうですよね。

山切:無下に否定しない。

かおり:確かに。

WELCOMEMAN:ちょっと角度が変わってくるんですけどおふたりがやられている経営者としてもそうだし、今おっしゃってたアート全般の活動としてもそうなんですがセルフマネージメント的なルーティンとか、ここには注意しているとか、ライフワークで気をつけてるとことかもいろいろ伺いたいんですが山切さんはどうですか?

山切:僕の場合はやっぱりコンポーザーで、曲を作るので曲作りに関しては何か1日の中で決めてやれるもんじゃないのでやっぱりインスピレーションがあったときに何か弾いて録り溜めたりしたものを、自分の心のスペースがすごくできたときに一気に作り上げるってパターンがほとんどなんです。なのでルーティンの中には入ってないんですね。
 あえてクリエイティブなところでルーティンって言ったら何か思いついたらとにかくすぐにボイスメモですね。
 例えばギターのリフだったとしてもそれはもうiPhoneのボイスメモにすぐ入れて、なんかネタが好きだなと思ったらもう録ったままにして、すっかり忘れちゃう。

 例えば飛行機の移動時間なんかものすごく長いんですよ。そのときにそういえばもう半年分ボイスメモとかフレーズのネタが溜まったなってなったときに聞き直して、今だったらもうiPhoneのGarage Band(音楽制作ソフト)とかでいろいろ曲を作れちゃうのでネタ作りはある程度自分の中でルーティンになってますけど、僕の作業は朝になったらカフェに行くことです。カフェじゃないと作業できない人間なんです。
 でもMac Book開いてもエクセルのいろんなところを整理するところから資料作りとかがスタートですね。

WELCOMEMAN:すごいいっぱいヒントありましたね。まずいい曲を作ろうとか、自分の作品に関わるアイデンティティとか、インスピレーションに関してはルーティンはできないっておっしゃってるのもすごいいろいろやられてた結果としてお持ちなんだなっていう。
 その代わりに宝箱に入れておく作業は欠かさないと。それで後から引き出せるように既に宝箱に入れておくけど、いつ何どきどう起きてくるかわからないからそのツールが用意されてるということですね。
 ルーティンワークはカフェに行って経営者としてもそうだし、例えばいろんなメールのやり取りとかも踏まえてやって、どこかのタイミングで来たってなったらすぐということですね。

山切:はい。

WELCOMEMAN:それがご自身の活動の中でもうルーティン化されていってる?

山切:そうですね。

WELCOMEMAN:なるほどな。勉強になります。確かにそうですね。
 逆に煮詰まって曲ができないとか、あとはその曲を箱に入れてて、うまいこと表現できなかったみたいなことは今までにもあるんですか?

山切:ありますね。ありますけど、何かそこまでではなくて、たまに締め切りがあるような案件もあるんですけど、僕は結構、リラックスしたら絶対に曲作りに関してはうまくいくって自分の中で信じてる部分があって、ちょっと今ここまででこの曲は停滞してるなってなったら本当に散歩が一番いいですね。やっぱり歩いてるときの脳の動き方って全然違う。

WELCOMEMAN:確かに。

山切:そういうときに部屋で止まった状態で煮詰まったものも歩いて口ずさむようなそんな気持ちの環境になったら、その先の展開もあって繋がったりするので散歩することは多いですね。聴きながら散歩ですね。

WELCOMEMAN:それも今までいろんな曲に携わってきたりとか、向き合ったりした結果、自分の脳の活性化だったりとか、実はこういったストレスがちょっと負担が減るみたいなことも散歩という行動で解消されていっている?

山切:はい。あと去年、結構やったのが煮詰まった場合はとにかく環境が大事だと思うんですよね。
 リラックスできる環境ってどこかなと思ったときに別に豪勢なホテルとかじゃなくて、都内で一番安いホテルを探して池袋とかに行って今日はここに泊まろうってギターとか、Mac Bookとか持って行くんですよ。
 本当にボロい部屋で旅じゃないんですけど、近所なんで。


かおり:池袋ぐらいだったら気分転換になるね。

山切:意味不明なテンションの上がり方をして曲ができますね。

WELCOMEMAN:へぇ。環境を変える。しかも近所に泊まりに行く。

山切:ボロいところの方がいいです。高級なホテルとかを予約しちゃったりするとこんなにお金かかってんだから何か満たさなきゃって思うのでプレッシャーにならず、一泊で2000円台、3000円台のホテルだったらここで何かこんな面白い体験できるんだったらなんかもうリラックスしかできないみたいな。

WELCOMEMAN:なるほど。おもしろいです。

山切:それをいろいろ探すのが好きですね。

WELCOMEMAN:ありがとうございます。かおりさんはどうですか?

かおり:そうですね。ルーティンっていうのはほとんど持たなくて、ただ、心情としてはやるか、やらないかだったらもう全部やるを選択する。
 あと興味持ったものとか、場所とか、人とかは時間を置かずにすぐコンタクトを取る。すぐやるっていう瞬発力がすごい強い。

WELCOMEMAN:そうなんですね。

かおり:とにかくストッパーをかけずにやるか、やるかやらないかならやるしかない。
 ニュージーランドの話(SHINKUKAN Pocast#126 Part1をぜひご覧ください)もやらないっていう選択肢が元々なくって、やるしかないから足が動かないんだったらどうやって剣舞のパフォーマンスをやろうかなっていう方向に頭が働くんで。

WELCOMEMAN:なるほど。

山切:強いやつなんですよ。

WELCOMEMAN:すごいっすね。「やるか、やるか」でしかない。

かおり:そうですね。なんかもう心のままにっていう感じ。

WELCOMEMAN:そこのアクションとかスピード感を大事にしてたりとか、要はそれって温かいというか、すごい熱量があるじゃないですか。
 それを中心に考えてるから変にルーティンっていうのを決め込まないようにあえてしてるんですかね?

かおり:そうですね。決めてないわけではないんですけど、でもそうかも。

WELCOMEMAN:優先順位的にはそっちが来るから...

かおり:今、聞いてそうだって思いました。きっと虫みたいに明るいところに集まってって。

山切:走光性っていうやつですね。

かおり:そこに全集中じゃないですけど、とにかく行ってみて、違ったらまた別のところに向かえばいいやっていう感じでとにかく開けまくる。

WELCOMEMAN:でもそれってすごく怖さも出てくるじゃないすか。要は自己防衛反応だったりとか、防御してしまうっていうことが起きてくると思うんですけど、生まれつきに「やるか、やるか」なんですか?
 それともいろんな舞台を経験して自分が後天的に強くなっていってそうなったのかどうですか?

かおり:多分両方あって、先天性の超好奇心旺盛っていうのとあと、やっぱり自分でそういう好奇心の先に出会った感動とか、すごい良い出会いとかっていうのを経験していった上で自分の中でこれは直感に従っていった方がいいものが見つかるなとかっていうのがあるんでしょうね。革新的なものが。

WELCOMEMAN:ご自身では自分は努力家か、そうではないかっていうとどっちだと思われますか?

かおり:最初の入口は努力家ではなく、もう何だろう快楽というか、これが面白いだろうなっていうところにとにかく突っ走っていってそれを手に入れるためには何が必要かっていうものをまず考えて、それを手に入れるためにめちゃめちゃトレーニングをしたりとか、すごい勉強したりとか、後のステップとしては結構、努力はします。

WELCOMEMAN:直感に頼りながらも努力されるってことはちゃんと自分をロジカルに分析しながらやってるんでしょうね。
 あまりにも直感すぎるともし傷ついたりしたときに怖さが出て、トライしにくいってことは出てくるじゃないですか。

かおり:あと傷ついたときの痛みはものすごいあるんですけど、とてつもなく回復力が高いですね。


WELCOMEMAN:自分でもわかるんですね。回復力が高いなって。

かおり:わかるんです。普通の人、他の人と比べるとわからないですけど、これ多分もう二度とやらないだろうなこんな痛い思いをしたらっていうことを多分二、三日したら、またトライしようって思えちゃう。すぐ痛みを忘れてしまうって言うのがあります。

WELCOMEMAN:なるほど。表現者としていろんなことをやられてる。もちろん才能もあるんだけど、それ以上に回復力だったり、努力をするってご自身で認識してる部分もあるってことはやっぱり後天的にその力をワーッとつけていって、それを掛け算のように大きくしていってるんでしょうね。

かおり:そうなってるといいなって思います。

WELCOMEMAN:そうなってると思いますね。先天的にも後天的にもちゃんとご自身で理解されながらやられてるって素晴らしいなと思います。
 何かこうマネジメントするとか自己管理するって、要は防護力を上げるためだったりすると思うので。

かおり:確かに。

WELCOMEMAN:そういう意味でも全然お2人の考え方とか嗜好とかも違いますね。

かおり:そうですね。違いますね。

WELCOMEMAN:すごい勉強になります。でも聞いていただいているリスナーの皆さん、アーティストとかこれからいろんな夢を持ってる人たちもいてると思うんですけど、どれが正解じゃなくて、ご自身でやっぱり見つけていくことなのかなってすごいですね。本当にそう思います。

山切:そうですよね。

WELCOMEMAN:前回にもありましたけど、今のこの経験とか、前回に伺ったこれからやっていきたいことっていうのをこれからも継続していきながらさらに活発に活動されていくんですね。最後にこれからやっていくことをもう一度伺ってもいいですか?

山切:まずやっぱりステージに上がるのはすごく楽しくて、去年ぐらいからオファーの内容も変わってきていてエンターテイメント性をもっと上げてほしいとそういったものをみんな求めてるからって言われていて、元々我々は和楽器のサウンドに取り入れたりとかしてたんで和のパフォーマーを入れて、剣舞のパフォーマーを入れてそういった所をたくさんやる中で新しいコンテンツとしてLADY SAMURAI'S KAOSとして、もう音楽とパフォーマンスですね。
 それはもうスペインでやって、ドイツ、サウジアラビアでもやって、特に海外向けにどんどん力を入れていこうかなって思ってます。
 日本風のエンターテイメントに特化したような感じで、それとは別に自分はやっぱり何だかんだ音楽畑の人間なんで曲をもっともっと人に知ってもらいたいです。
 今までのように自由な感じでこのKAO=Sの2人としてたくさん曲を特に歌に重きを置いた曲を作っていきたいなと思ってます。

WELCOMEMAN:海外でパフォーマンスしつつ、ご自身でも楽曲をまたリリースしながら特にストリーミングでっていうお話もありましたし、そのお話を先程リハーサルで伺っても山切さんはデジタルに対してのリテラシーもすごい高いなって思ってたし、そういう時代背景もちゃんと捉えながら活動していくみたいなことですね。

山切:そうですね。今までSNSとかそんなに時間もさけてなかったし、ちゃんと使いこなせてなかったんでやっぱりこれから出していく曲はちゃんといろいろリリースがこの日だったらこの前からこんなふうにしていこうみたいなのをちょっと勉強して展開していきたいなと思ってます。

WELCOMEMAN:皆さんホームページ、SNSもありますのでね、その活動内容もチェックしていただければと思います。
 前半、後半にわたってありがとうございましたありがとうございました。

KAO=S:ありがとうございました。

WELCOMEMAN:海外のいろんなところにいった話をまたどこかでできればぜひお話を聞かしてください。
 それでは、最後の曲なんですが紹介していただいてもよろしいでしょうか?

かおり:最後の曲はKAO=Sが世界に行くきっかけとなった剣舞の曲です。「桜の鬼」

さあ、お送りしたのは、KAO=Sで「桜の鬼」でございました。おふたりの代表曲とも言われる8分を超える壮大な楽曲でございましたね。
 後半のトークセッションも非常に濃厚でしたが前半もぜひお聞きいただきつつ、僕が感じたことはいろいろあるんですけれども、ただ発信者として何かもうちょっと伺いたいなと思ったのがかおりさんのとにかくやる。やるやる。絶対やる。やらないという選択肢はないっていうこのマインドとアートの部分を上手に消化させた表現力。素晴らしいパフォーマンス。
 その考え方がね、やっぱりプロだなと。プロ中のプロだなと思いました。やっぱり何かのアクションを起こすことは怖いんですよ。
 評価されないんじゃないかとか、うまいこといかないんじゃないかっていう恐怖の中で勝ち取っていかないといけないものっていっぱいあってそこで成長していくっていうところもあるんですが、とにかくやるっていうことを選ぶっていうことは非常に簡単な言葉なんですが難しい事なんですよ。
 それをサラッと言ってしまうかおりさんのプロとしての意識、考え方に非常に共感を受けましたし、これね、かおりさんにポッドキャストやってもらいたいですよね。
 これから頑張っていきたいと思ってる人たちにもいい影響を与えるんじゃないかなと思います。
 そして、山切さんもマネジメント、そんな彼女の素晴らしい部分をマネジメントしていますみたいなお話もありましたが、話の中で30代後半にかけてなかなかアーティストとして結果が出ない中、DIYアーティストとしてインディーズアーティストとして自分自身でコツコツやってきて、会社を立ち上げて今に至ってますっていうお話もそうですし、音楽で飯を食っていきたいと思ってるアーティストとか、クリエイターとか、ミュージシャンの方にこの山切さんがどういうふうな戦略を持って、どういうふうな考え方でやってきたかっていうのはこのポッドキャストではなかなか全部は探りきれないと思いますんでね。
 気になったことはもちろんライブも素晴らしいのでぜひライブに足を運んでいただき、直接、山切さんどうやったらアーティストとして食べていけますかみたいな。WELCOMEMANのポッドキャスト聞きましたみたいな勢いで訪ねてもらえたら、すごい素晴らしい方なので教えていただけるんじゃないかなと思います。
 僕もこれからこのKAO=Sのビジネス的な部分にも参加させていただきながらグローバルマーケッターって言ってますので何か一緒にできたらいいなとフワッと思ってますんで、引き続きよろしくお願いしますということと、リスナーの皆さんからのコメントをお待ちしております。
 最後にお知らせさせてください。私、WELCOMEMANは音楽プロデューサーとしていろんなプロジェクトに関わっております。 音楽ストリーミングプラットフォーム・SHINKUKANではライブストリーミングや撮影、ライブイベントが行える次世代のクリエイティブスタジオ・STARTRECのプロデュースも行っております。 
 また、WELCOMEMANがCEOを務めるブラッシュミュージックでは、新人発掘および育成、音楽や映像コンテンツの制作、イベント制作、ビジネスコンサルなども行っております。 将来の夢はグラミー賞主要4部門のトロフィーをゲットすることです。  
 そしてこの番組タイトルでもあります「SHINKUKAN」とは、日本の音楽コンテンツを世界へをモットーに掲げたオリジナルコンテンツが見放題の音楽ストリーミングプラットフォームであり、クリエイターやアーティスト向けの活動サポートも行っております。 
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