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SHINKUKAN podcast #66 スペシャルゲスト「starRo」Part2

配信日2022/8/19



ブラッシュミュージック代表のWELCOMEMANがお届けするSpotfy独占ポッドキャスト番組「SHINKUKAN Podcast」
この番組では日本と世界の架け橋となる素晴らしいアーティストと音楽をご紹介しています。
 前回のPart1に続き、グラミー賞ノミネートもされた経験もお持ちの日本を代表する音楽プロデューサー・DJトラックメーカーのstarRoさんをスペシャルゲストにお迎えした前半戦・「SHINKUKAN Podcast」#66のテキストバージョンPart2をお送りします。



WELCOMEMAN:
前回お会いしたときも、すごい僕も感銘を受けた話がありましてそっちの方にちょっと進みたいなと、いっぱい聞きたいことあるんですけども、録音物がCDというパッケージングからそれがデータになっていってどんどん進化していく中でやっぱりブロックチェーンの技術から今のNFTというデジタルアートみたいなところに新しい価値を見出そうみたいなことに進んでいっているじゃないですか。Web3だ、メタバースだっていう世界に行こうとしている中、starRoさんが最近starRo名義で新しい曲を出されてなかったりとかその辺の流れとかも伺ってて、どこから話していけばいいかっていうことですけど。
 まずNFTに関してはその価値がまたもう一つ、移行するとか考え方が変わるって言ったらいいんでしょうか?どうお考えかなと。

starRo:NFT云々っていうのはがさっき言ったように、音楽はそもそもここでしか今残らないものという前提にあります。それをそこにいない人が体験できるように録音という形でそれを切り取って届けてというのが録音物ですよねって話なんですよ。
 それをどうやってみんなに届けるかっていうのが、さっきのSoundCloudとか、NFTって言ってるだけの話なんすよ。
まずそこはね、だから別にそれが意味ないとか言ってんじゃなくて、まずそういう認識が大事だってことが言いたいんです。
 なので、NFTは音楽を広めるのにどうなのかっていう問題はとても大事な問いなんですけど、ただそこに行く前にその自分がまず皆さんに問いたいのは、
さっき言ったように、音楽っていうのが自分にとっては何かっていうのをちゃんとはっきりさせないと、なんで自分が音楽を誰かに届けたいのかわかんないんですよ。
 
 例えばレッドブルでもサングラスでもいいけど、こう言ったものはね、もう目的が最初にあって、それでそれに合わせて作ってるんですよ。
例えばリンゴは自分たちにとってまず栄養のためとか、美味しいっていうその快感とかのためっていうので一応目的化を勝手にしてるけど、リンゴ自体はそれだけじゃないじゃないですか。虫が食えるようにとか、いろんな効果があって音楽もそれと一緒なんですよ。 
  だから今、自分たちはまずそもそも音楽っていうのは自然物だからだから、自分たちが取り扱ってる音楽の形っていうのは、すごく何か特定の形だっていうことをまず言いたいんですね。それはサングラスとかレッドブルみたいに元々音楽っていうのはみんなに何かと繋がるためだよとか、快感にエンターテインするためだよとかいう。
 
 あるいはお金にを稼ぐためでも何でもいいけど、何か目的が最初にあって、こういう音楽って社会に必要だよねみたいのがあって、製品化されてみたいなことであれば、それはその通りにその目的用に近づくためにできるだけ最適化するのが一番なので。それがビジネスの鉄則だから。自然物はそうはいかないんですよ。
 
  だから農業もビジネスに完全にはできないじゃないですか、でもリンゴをそうやって目的のところに例えば売れるためにっていうふうに特定すればリンゴをできるだけその中に農薬とか使って、売れるっていう目的のために近づけることができますよ。
 
 でもこれって本当にリンゴなのって思うでしょう。元々のリンゴを知っててそれは自分たちが食べるだけじゃなくて何かいろんな動物が食べたりリンゴが周りの環境にこういう影響を与えるみたいなのを知ってる人だったら、それは売りは一部だったと思うっていうだけの話で、そうだから音楽もそれは一緒なんですね。
 
 感覚を音楽を自然物として扱っている人と、いわゆるもうちょっと製品みたいな感覚で扱っている人とこれは別に良し悪しではないんですよね。善し悪しではないけど、そのアプローチがまず全然違うんですよ、その音楽に対する、
このアプローチの全然違う人が今、その音楽業界っていう一つの屋根の下で、一つの価値観でこ一緒にしようとするから、どっちもちょっと気持ち悪い感じになってるんですね。
 音楽は自然物だって感覚がすごくあるんですよ。でもそうじゃない人も本当にいるんです。いわゆるミュージシャンっていう人でも、僕とはちょっとまた感覚が違う人いるんですよ。なぜかと言うと音楽との出会いがどのポイントかっていうとこだと思うんです。 
 
 僕の場合は例えば家にもう生まれたときに、親が音楽やってたから楽器もあってそして、そこで本当に聴いた音楽、ピアノが響きとしてそれが自分にあって、レコードが流れてて自分も何かバンバンバンと一緒になってやるという感覚を小さい頃にしてるじゃないですか。小さい頃に体験することっていうのはみんなこれはいつか自分はこれやったらすごいもてるかもとか、それで成功するかもとか一切ないじゃないですか。全部ただそこで気持ちいいかどうかでやっていいるだけなんですよ。
 
 だから結局、外で遊んだり何でもいいけど小さい頃っていうのはいろんな物を触ったりそれで体験することによって、これを触ったら気持ちいいとか、自分の感情、想いみたいなものと、体験を結びつけてるんですよね。
 
 ずっと自分はそれだけやってるんですよ。やってるんだけど、最初の小さい頃はそれが何かこう目的化とか一切されてなくて。ただ自分にとって気持ちいいかどうかで決めてて、そのときに自分はたまたまそれが音楽にあったんですよ。しかもみんな幸せじゃないですか1歳から3歳ぐらいまでは。
 多分その幸せだったていう気持ちが音楽と自分はこれを聴いていると特にうちの親はジャズをやっていたから僕はジャズ好きっていうよりも、ジャズが作ってる雰囲気っていうか、全部、全て空気感も含めてなんですよね。
 だから自分はそれを聴いていると幸せな気持ちになるっていうのがまずあって、それをたどっていくと、ピアノをお父さんが弾いてたからだとかになって自分の場合は例えば7歳になって、自分でピアノ弾きたいって思ったからお願いしたしみたいな、勝手にどんどん自分がこうって結局だから幸せだったあのときのあの頃の気持ちを味わいたいって皆さん思って一生懸命いろいろ試しているんですよ。
 僕はたまたまそれがもう音楽って明確にあったからずっとやってて本当に良かったなと思うんですけど。

 何が言いたいかっていうと、自分にとって音楽はそういうものなんですよ。のちのち音楽を別にやってる人がいたりとか、こういう音楽が好き、こういう音楽を好きっていう人がどんどん出てきて、そこの人たちとも繋がりたいなと思って、この人たちが好きなような音楽をやりたいとか思う時期があったり、そういうふうにだんだんと自分も社会経験とかを通して音楽がまたちょっと変わってきたりとかするんですね。
 だからそういう意味で自然発生的な出会いだけど、それがどんどん後になるにつれて例えば幼稚園に入っちゃったら、基本的に全ての体験が個人的な体験じゃなくて、みんなの体験になるじゃないですか。
 
 音楽もだから幼稚園入ってから初めて音楽っていうものがいいってなったとしたらそれは自分が気持ちいいっていうところもあるけどやっぱり何かその幼稚園のみんなが歌うもの、例えばクラスの一部になりたいって気持ちもありつつ、あってのこの音楽を好きっていう気持ちとか、どんどんそういうふうになってるじゃないですか。
 その小学生になったら流行ってるものがいいとか中学生になったらいじめられたくないとか、どんどんそうやってみんなが社会に適応しなくちゃいけないっていうニーズが強まっていけばいくほど、そういう自然物みたいなものに対してそのままじゃ受けられなくなっちゃうんですよね。
 
 だから自分だったら元々リンゴがあったけど、だんだん食っていかなくちゃいけないとか、もてたいとか思うと、りんごを使ってなんかもてたいと思ったらもうとりあえずなんか本当は自然になってたらボコボコになっていたりするのにめっちゃ綺麗にしてとかやるじゃないですか。
 
 要は食っていくために、大人になると本当に食っていくのがもうね、生きていく目的を支配するから。だから最終的に自分は35歳ぐらいまで仕事にできるとも思ってなかったから、そういう意味ではずっと自然物の、ある意味自然物のままじゃないんですよ、自分も。
 でもみんなに聞いてもらいたいみたいな気持ちがあります。
でもやっぱりさっき言ったように、その音楽っていうのがみんなと繋ぐ社会的な体験として原体験があるとしたら、それがさらにその社会的な体験みたいなものの要素が強ければ強いほど、ある意味なんか音楽っていうよりもよく例えばアーティストになった人で、最初はなんでこれになりたいなと思ったかっていったときに例えばテレビでこの人を見てかっこいいと思った。
 でもそれだと自分としてはそれは何ていうのかな、自分の憧れのNBA選手みたいな感じで、いろんなビジュアルとかも含めての音楽は一つの要素みたいに捉えてる人もいて、それは良いか悪いじゃなくて、そのときの人の原体験、音楽の出会いがそういう要素としてあるから、それが良いものだっていうふうにその人たちになってて当然そしたらその人たちにとっては、それを追求したいと思うから。
 
 そうすると、例えばYouTube云々とか、何かもっとビジュアルがバーンみたいな感じで、音楽はその一部ですみたいな感じでそれで良いってなるじゃないですか。
 
 でも僕にとってはそれはもう全然別物になっちゃってるから、そのさっきの加工したリンゴみたいな感じになっちゃっているので僕がある意味ちょっと振れ幅としては偏ってると思うんだけど、だけど、みんななんとなく、それぞれその気持ちがゼロじゃないと思うんすよ。
 
 特にその音楽を作るっていうとこまで少なくとも行っている人は、それが、僕はね、その音楽を作るっていうものがまず自分が気持ちいいっていうのがあって、だからこういうふうに作ったら気持ちいいっていうのがどんどんベースになっているんですけど、そういうのは多分少なからずみんなあると思うんですね。
 
 曲を作るようになって最初は何かうまく作れないって言ってるのは要するに、気持ち良くなれないんです。自分が作ってるものに対して。
 だけどだんだん作って上手くなっていくと、自分がまずこれ気持ちいいってなってそれってすごい個人的な体験じゃないですか。だから、作っている人は少なからず思っていると思うんですよ。それがまず大事だと思う。


WELCOMEMAN:そうですね。いや、starRoさんがすごいなって思うのは、僕もやっぱり音楽ビジネスやりながら、シンプルに好きな音を楽しむっていう自然発生的なシンプルな原体験みたいなのもあって、自分の中ではセグメントを分けてるんですけど。
 ただ今のお話って、意識的にちゃんと音楽の原体験ってこれだよねっていうの明白にstarRoさん持ってらっしゃって、それを音楽に変えていってる。
 なかなか僕らみたいに音楽ビジネスやってる人間からすると、それをあれどこに行ったかなっていう、もうリンゴの原型ってほんまどうやったかなって忘れちゃうみたいなことが起きてるのが、音楽業界って傘の中にいてる人たちって非常に多いのかなって思ったりするんですけど、それも意識して自然体に自分の音楽に対して戻っていくようなマインドセットみたいなことをやられてるんですか?



starRo:いや、全然意識してというかここにもういき着いちゃったっていうだけの話でその考え方というか、なんでかっていうと、さっき言ったようにまず、例えばアーティストのステップとして自分の作ってるものが気持ち良くなれるかっていうのがまず一つステップあると思います。
自分はそこがアーティストとそうじゃない人を分けるものと思ってます。
 
 だけどそういうふうに作ってない人もいるから実際、その自分が気持ちいいかじゃなくて、さっき言ったように100万人の人が気持ちいいって思うって言われてるデータをもとに作ったものっていうのは。そういう作り方もあるから。
 でもさっき言ったようにそれはもうアーティストじゃないんですよ。
 アーティストだというのにはそういうのがまず一つあります。でもそのアーティストも一回自分が気持ちいいってものが作れたら、それをみんなに広めたいと思うんですよ。これは音楽だけじゃない、どんなものでも自分が本当にいいと思っていてしかも自分がこれを今生み出せるっていう確信が持てたらどんなものでも、それをみんなにシェアしたいと思うものなんです。
 
 繋がりたいと思う、自分が本当に気持ちいいと思ってるものを、他の人も同じように思ってもらって。それは繋がりたいっていう気持ちですね。
 だから、それを持つ自分もある。あったから、音楽活動でデモを作ったりとかするわけじゃない。そっからが問題なんですよ。
 最初は今まで通り作って、たまたま今までは5人だったのが50人聞いてくれたってだけでも、ぶっちゃけ500万人が聞いてくれたぐらいのインパクトあるじゃないですか。
でもこの時点では結構、自分のままでいられてるんですよ。音楽も本当に今まで通り。
 だから、そういう自分がそのまま出したものが受けられたっていう感覚あるんです。SoundCloudみたいなところあったらなおさらそうですよね。
だけど、それがね、だんだん増えていくじゃないですか。
 そうすると、さすがにどんどんこれは最悪とかって書くコメントやコメントする人も出てきたりするし、だんだんなんかわけわかんなくなってきて、自分のことを嫌だって思う人も出てきて、そうするとその人たちも好きって言ってくれるためにどうしたらいいかって考えるじゃないですか。
 
 それでだんだん崩れてくるじゃないすか。結局、成功をみんなしたいと思うんだけど、成功って別に一つのポイントじゃないんですよ。みんなそこに行って、その状態を結局ずっと保ててなかったら意味ないんです。
 それはみんなそこに行かないと考えないんだけど、一度そこに行ったら、これをどうやってキープしようって考えるじゃないですか。そこのキープする方法を全部、そのわかるためには自分がここにどうやってここに来たかってのわかんないとわかんないじゃない?
 
 だけどここまでこうやって登ってるときって、そもそも自分が成功に近づいてるっていう感覚も全然ないし、だんだんちょっと調子乗ってるから全部自分のお陰みたいな感じで思ってるから、一切、自己分析もしないし、その急に自分は成功したかもとか思ったときが逆に頂点なんですよ。
 
 そこから先は逆に自分が成功したっていう認識を持っちゃってるから、今度はこれをどうやってキープしようかっていう不安にどんどん変わっていくだけなんですよ。だからだとしたらね、結局そのメインテイン(維持)するために何が必要かっていうのを紐解いていかないといけないです。
 僕が例えばスターだとして、なんで自分はここまでできて、いろんなことをさせてもらえるような環境にあって今できたのは幸せなことだけども、ここまで来れたのはなんでだろうっていうのをやっぱ自分も全然考えてなかったし、自分は天才だからとか思ったりとか才能があるとか思ってみんなそうやって言いたいし、思いたいんですよ。
 
 だけど、やっぱり段々と同じことやってるのに結果がどんどん違う毎日が展開されてるとね、そんな自分だけでコントロールできるなんてこともないし、みんなわかってくるわけです。そうすると、はっきりした答えが欲しいじゃないですか。
 それを要は横を見て、自分が気持ち良くい続けるためにはどうしたらいいかじゃなくって、今の状態を受け、いわゆる結果論というか、今まで自分の思い通りやってきた結果論として、今あるこの環境をキープするために、どうしたらいいかっていう話になっちゃうから、そうすると、いわゆる例えばこの状況って何だろう?
 この状況っていうのは例えばこんだけ今収入がある状況で音楽でも稼げてる状況で100万人ぐらいフォロワーがいてその時はそう言えるかもしれないけどそれをキープするためのどうすんですかってなったときに、多分今まで通りじゃできるわけじゃいかないし、何をやったらいいかって言ったってここまでね、どうやってきたかわからないし、そうしたら周り見て、同じところにいる人が何やってるかっていうのマネするしかないじゃないですか。
 
 そして、どんどんみんなが画一化していって競争力を失っていって、みんなと同じことを、ベターにやる、もっとやるっていう方向になっちゃうんです。
 だからみんな否定するじゃないですかっていうのをやっている、僕もだからそこを通ってきている。
 例えば収入的に環境的にみんなが、いわゆる一般的なちょっとうまくいったって思うような環境に今いる自分をまず保つためにはこういう音楽やってこういう音楽活動をしてっていうのは、明らかに見えちゃったから自分はLAにいて。それは自分はやりたくないと思ったし、そういうふうに考えていくと例えばなんでこんなLAの高いところに住んでるのってなるじゃないですか。
だからまず日本帰るじゃないですか。
 そうやっていくと、ラグジュアリーとか、この便利な生活が本当に必要だったのだろうかとか思うじゃないですか。
 そもそもどっちかっていうと、本当は自分はやりたい音楽を作ったりとにかく気持ち良く生きていきたいだけだから、だからそのために、今まではこういうふうにやったらそういうふうになるって思ってたものが別にそうじゃなかったっていうのがわかったんだから、じゃあ本当に自分が気持ち良く生きられるのってどうなのかなっていうのを考えていくうちに、日本に帰ってきたのは大きいですよね。
 
 日本に帰ってきた後、コロナで。もうほぼ2年ぐらいずっとツアーしていたから、そういう意味で全然、自分のことを振り返る時間とかないんですよね。

 だから急に郊外でほとんど家の中から外に出ないみたいな中でね、今までを振り返させられて、何であそこまで行ったかとかそういうのを全部振り返ると、自分の才能なんてほんの少しのもので、みんな才能はあるんですよ。
 
 本当みんな才能あるけど、自分はたまたまSoundCloudであったりとか、アメリカにその時行ったりとかで、アメリカに行ったのも、いろんな人の支えがあったからと考えていくと自分の力なんてほんの少しなんですね。
 
 だからこの結果を、自分の力だけで生み出すっていうことはそもそも無理じゃんってなるんですよ。
 自分に唯一できること、確実に今ここまで来れたので、自分が確実にできることって言ったらさっき言ったように、自分が気持ちいい音楽をやり続けてそうなってただけなんで。
それをだから、まずもう1回やれるように、その環境を作り、楽しめるものだけをやるっていうのが一つと、あともう一つはそれだから一回そういうモードになって、でも、その時点ではもうなんか別に誰にも聞かせなくていいとかみたいな感じなんですよ。
 
 でもやっぱり、自分が10代ぐらいのときの自分がそうだったように、ちょっと誰かがいいねって言ってくれたら、みんなに聞かせたいってなるじゃないですか。
 でもそのときに自分は今回は今までと違うのは、今はこれを何で伝えたいかっていうのがもっと明確なんですよね。
 自分が気持ちいいと本当に思ってるものを、同じ気持ちを誰かにも味わってもらいたいから、これをあえてシェアしてるんだっていう話なんですよ。わざわざ曲っていう形まで持ってって。
 
 それをする相手はもう自分はある意味結構何回もこうやってなんつうの片思いになったり、両思いになってみたいなことを繰り返してるから、だんだん勝手がわかってきて、その次にこの体験をしてもらうためにはどうしたらいいかとかがわかってくる。
 
 それが結局、色々突き詰めていくとさっき言ったようになんで自分はこう気持ちよく感じるって思ってるのかっていうと、今、自分の音が発生してて、自分が出しているものに対して、自分が受けながら発して、受けて自己循環て繰り返してかつその自己循環の中で色々な変化が起こっている、ダンスしてるみたいな感じ。
 そのダンスがすごくうまくはまったときはめっちゃ気持ちいいから、このダンスがはまったときすごい気持ちいいねとか、このコードとメロディーがはまったらすごく気持ちいいとか、この質感のものが気持ちいいとか、そういうのを自分はやってる。
 その気持ちよさでやってるからそのプロセス、その環境自体を聞いてくれる人も同じようにそういうときに得るような体験をしてもらいたい。
だとしたらどういう人がそういう人なのかって言ったら、音を作ってる人とか、まずそういう人になるし、あとは体で音を体験してる人、基本的に音作りに関わっている人、ミキシングとかもそうだし、そういう人たちは音が出てる中で自分も作用、反作用を音に対してするっていう体験をしてるから、だからそこで気持ち良いって感じてるからみんなやってるんですがそれがみんなの共通項なんですよ。
 そういう意味で言うと、みんな今の時代はそういう人たちとリスナーっていうのを分断しちゃってるじゃないですか。
 
 本当はだって自分たちもある意味リスナーだし、実はリスナーである発信者なんですよね。
 音楽は元々自己循環のものだから、逆にリスナーって言われてる人たち、聴くだけの人たちをもっとこっちに寄せればいいっていうかだからまず何か神格化するのやめなきゃ駄目だとアーティストがすごいみたいな。
 

WELCAMEMAN:ブランディングだ、マーケティングだっていうのは音楽の本質のstarRoさんがおっしゃってるところからは、また別のものにはなってくるかもしれないですね。
 今のお話だけでも、特にこの回に関し、やっぱり、音楽やられてる人、音を作ってる人たちに、例えばビジネスで言うとプレイリストに入れることが今大事だとか、大きいフェスに行くことが大事だなんていう声もいっぱいある中で、音楽の本質とか今、starRoさんがおっしゃってた、この音楽っていうものに対して、しっかり考える意識を持って考えていってもらうことがすごい何か重要だなって思いましたし、僕も教育者として音楽ビジネスを教えてたりだとか、音楽の本質をちゃんと教える人にならなあかんなって今話を聞きながら勉強させてもらってるって感じなんですけども、本当にまだ伺いたいこといっぱいあるんですが、続きはまた後半でよろしくお願いします。
 
 また別の角度で違うお話を伺いたいなと思ってます。はい。今回2曲目を聞いていただいてまた次回、ぜひ皆さんチェックしてください。
 改めまして、ではstarRoさんから楽曲の紹介をお願いしてもいいでしょうか?

starRo:自分がstarRoじゃなくて、別名義で自分で歌って、1人バンドみたいな感じでやってるプロジェクトのPOPS研究会っていうんでやってました。そのポップス研究会から「Summer  Revision B」をお聴きください。



WELCAMEMAN:さあ、お届けしたのはPOPS研究会で「Summer  Revision B」でした。starRoさんのトークは本当に奥深く、そしてアートの世界の中でいろんな角度から音楽を捉えてますよね。
 そしてもっともっと原点的な本当に音楽とはなんぞやっていうね。
 本来の音楽の楽しみ方、感じ方、捉え方、本質をですね、見抜きながらもこのテクノロジーとか、時代の流れにしっかり対応していきながら自身の音楽に対する考え方を貫いているし、非常に共感を覚えます。
 前半にもありましたSoundCloudでどんどん上げていきながら評価されていったっていう経緯の中からグラミー賞にノミネートされるほどの素晴らしい功績を残されているというところもですね、やっぱり今回のアート的な考え、ご自身の考えも踏まえて、それがやっぱり結果として出ているっていうのも本当にリスペクトだなと思っております。
 
 これからもですね、追っかけていきたいと思っておりますが、後半もさらに濃いお話を伺ってますので、ぜひとも後半もお楽しみにということでございます。そしてですね、ライブ情報のお知らせだけさせてください。9月10日、ハイライフ八ヶ岳でございます。次の日、9月11日はマインドトラベルフェスというのがですね、新潟のLOTTE ARAI RESORT ございますのでこちらもぜひstarRoさんのTwitterチェックをしていただければと思います。
 


SHINKUKAN Podcast #71はstarRoさんをゲストに迎えた後半戦になります。
後半ではstarRoさんが行っているSNSのお悩み相談について、テクノロジーについてお話しいただいています。Part3もお楽しみに!


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