バケットリストで叶えるフィヨルドの旅
私は行きたい場所のバケットリスト(生きている間にしたいこと)を作成しています。その中でも上位にあったのがノルウェーのフィヨルドの旅。
数万年もの長い間に降り積もった雪が氷河になり、その氷が山の斜面から滑る時に地面を深く削り、深い谷ができました。その谷に海面上昇した海水が入り込んで形成されたのがフィヨルドです。
その大自然の産物、景観の美しさを必ずこの目で見たい!
子供の頃から漠然とそう思ってましたが、少し本気で願って30年以上経って夢が叶いました。数年前にバケットリストに書いてからの方が夢が叶う速度が速まりますね。夢のリスト化はおすすめです。
昨年の夏、離れて暮らしている娘の夏休みに合わせて家族で過ごす場所に選んだのが、フィヨルド観光の玄関口と呼ばれるノルウェーのベルゲン。ディズニー映画「アナと雪の女王」のアレンデール王国のモデルになったところです。
今回の旅行先の決め手はウクライナの戦争の影響を受けない場所(欧州内)、ロンドンからワンフライトで行ける場所。
使用した航空会社はNorwegian air https://www.norwegian.com
ロンドンのGatwick空港からベルゲンまでの飛行時間は約2時間です。
空から地形を眺めるだけでワクワク!
さて、ご存知物価の高いノルウェー。ホテルは高いので今回もAirbnbを活用しました。選んだ場所は民間のお宅ではなくベルゲン大学の学生寮です。空港から最寄りの駅までトラムで行きます。
石畳の坂をスーツケースを押すのは大変でしたが、涼しくて景色も良いのでさほど苦にもならず、、、あ、私は重い荷物持ってません🙄
寮の建物は明るくて綺麗。私の学生寮のイメージとは程遠く、全て揃って充実しています。シンプルで無駄なく品の良い充足感あり、さすが北欧だと感心です。特にアフリカから来てるからか清潔なだけで感動。
到着してしばらくすると雨が降り始めましたが、雨上がりに窓から綺麗な虹が!ラッキー✨
Airbnbはキッチンも付いていて毎回外食しなくて助かります。調味料やいろんな種類のお茶も自由に使ってオッケーでした。旅の間の料理担当は娘、えへへ、これもラッキー。市場で新鮮な魚介類を買ってきました。
ベルゲンは絵本の挿絵のような可愛らしい街です。子供の頃読んだ「世界をまわろう」という本の中で、世界でいちばん雨の多い街として紹介されていました。そしてその通り、滞在した4泊中雨が多かったです。
ブリッゲン(Bryggen)は旧市街の倉庫群のことで世界遺産(1979年)にもなっています。カラフルな木造倉庫が並んでいて、小さな可愛らしいお店がたくさん入っていました。
ブリッゲンを歩くと、日本の家屋や神社のように木造建築に慣れている日本人だからなのか、木の温もりが感じられとても懐かしい気持ちになります。
街中は木だけでなく石も上手に活用されています。
ベルゲンの街は石畳が多いのですが、横断歩道も種類の違う色違いの石でできています。アート的で美しく、思わず写真を撮りました。
さて、いよいよ旅のメインのフィヨルド観光!事前にネットで鉄道とフェリーを使った周遊券を予約。
日帰りコースがベルゲン発着で楽しめます。あいにくの天候でしたが、
雨に濡れた緑も美しく、車窓の流れていく景色を楽しめました。
そして、フィヨルドと同く興味があったのがフロム鉄道に乗ること。標高865メートルに位置するミュダール駅から終点のフィヨルド沿岸(海抜0)のフロム駅まで、世界最高緯度の勾配ある路線で、世界でも美しい場所を走る登山鉄道のひとつと言われています。所用時間は約60分。
1923年に着工、1940年に運行を開始しその翌年から旅客列車として。さらに遡れば1908年に議会でフロム線建設が可決され、1916年にルートが決定。とても長い年月をかけて作られたのですね。
山間部、20のトンネルを通過します。途中のヴァトナハルセントンネルでは180度旋回するカーブを通過。このうち18のトンネルは手作業で作られたそうで、
フロム駅に隣接されている鉄道博物館で当時の資料や機材、写真が見学できます。大変な作業だったとひしひしと感じました。
ミュルダールからフロム行きの最高速度は時速30kmなので、ゆっくりと景観が楽しめます。途中ショースの滝で10分程降りて滝を間近で見ます。この滝はフロム鉄道でしかたどり着けない場所で、夏場の落差は225メートル。目の前でダイナミックな流れを堪能できました。
そして滝の見どころは、音楽に合わせて踊る森の妖精フルドレ。赤いドレスを着て懸命に踊る姿は感動、、、と思いきや、私の隣で娘が笑っているではないですか!なんなん?と思ったら、
ママ、あの赤いドレスの人は男性だよー。
確かによく見ると、ダイナミックな男性の踊りでした、、、ジェンダーフリーで良しでしょうか、妖精の世界、、、。
だんだんとフロム村が近づいてきて、
終着駅のフロム駅に到着。列車の奥に見える白い建物はホテルではなくクルーズ船、大きい!
フロムは人口約500人の小さな村、名前は険しい山の間の小さい平坦な領域と意味だそうです。まさにそうですね。2時間ほど滞在して、帰路はフェリーでベルゲンまで戻ります。
さて、世界最大と呼ばれるソグネフィヨルドは入江の全長が205Kmあります。
数軒だけという場所もあって、おそらくサマーハウスでしょうか?
あー、フィヨルド、堪能しました!私のバケットリストがひとつ✅
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?