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月評出張版

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「月評」は前号の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評するという企画です.「月評出張版」では,本誌と少し記事の表現の仕方を変えたり,…
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#楠本正幸

それぞれの「都市の更新」─『新建築』2018年11月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:楠本正幸 11月号のテーマは「都市の更新」であり,それぞれ特徴的なコンセプトとプログラムを持ったプロジェクトが数件紹介されている. 街の賑わいや魅力の原点としての「ストリート」─「渋谷ストリーム」「渋谷ブリッジ」

ワークプレイスはどう変わっていくのか?(提供者側から)─『新建築』2018年7月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします!(本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 『新建築』2018年7月号購入(Amazonはこちら) 『新建築』2018年8月号購入(Amazonはこちら) 評者:楠本正幸 目次 ●企業が自社の労働生産性と従業員満足度を高めるためにオフィスを一新し,対外的にも企業

公共空間,その意義とデザイン─『新建築』2018年5月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします! 新建築2018年5月号(Amazonはこちら) 新建築2018年6月号(Amazonはこちら) 評者:楠本正幸 目次 ●東京ミッドタウン日比谷 ─「日比谷らしさ」を考える ─日生劇場との「連続感」,緑の「連続性」,歴史の「連続」 ─三信ビルからいかに未来へつなぐか ─街の中核として

都市におけるパブリックスペースとは?─『新建築』2018年3月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします! 新建築2018年3月号(Amazonはこちら) 新建築2018年4月号(Amazonはこちら) 評者:楠本正幸 目次 ●震災から7年 ●都市におけるパブリックスペースのあり方 ─和と洋が入り混じる日本の文化的特徴が体感できる都市空間─東京駅丸の内駅前広場整備 ─日本的な広場や境内を

デベロッパーの視点から見る─『新建築』2018年1月号月評

今月から隔月で月評を担当させていただく.私の役割としては,デベロッパーのインハウスアーキテクトとして,さまざまなプロジェクトに関わってきた立場からの率直な意見を述べることと考えている. 具体的には「利用者の視点」,「都市的な視野」,「時間軸の視座」という3つの切り口に沿って眺めていきたい. どれも都市開発事業にとっての基本的な評価軸であると同時に,今後の「建築」を語る上でも設計者が意識すべき重要なテーマだと感じているからである. 「手続きの創造性」1月号でまず興味を持っ