『新建築』2018年1月号を評する─『新建築』2018年1月号月評
冒頭の建築論壇:建築と設計のこれからは,読み応えのある座談会であった.若い設計者には,一読をお奨めしたい.
荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)
荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)は,隣接して建つ歴史的建造物である藩校の,照りと反りの付いた屋根を意識したのであろうか,SANAAらしい複雑な形状の屋根が特徴的である.コストによる制約かもしれないが,軒垂木の荒々しい扱いが,内部のルーバー天井とそれを支える鋼管の軽快な構造を効果的にしている.写真で見る限りなので想像の域を超えないが,