センブリ

センブリ茶を飲んだことはありますか?

私は以前薬局で顆粒や錠剤になっているものを買って飲んでみたことがありますが、あまり苦味を感じませんでした。むしろ少し甘いなと思ったほど。

でも、センブリの葉を煎じて飲んだ時は後にも引く苦味に耐えきれず湯呑み一杯分も飲み干すことができませんでした。
この記事も、あまり後味の良い話ではありませんのでご注意を。


6年生の時、クラスの女子内でいざこざが多発していた。
結果何度も放課後家庭科室で担任の先生とクラスの女子で話し合いが行われた。

少し複雑で、集団で一人を仲間はずれにしているという分かりやすい形ではなかった。
とある女子二人の問題がこじれにこじれ、クラスの女子全員を巻き込んでいるに近かった。


その二人の女子は、クラスの中で家が近いもの同士だった。
通学の地区が同じ方面ということもあり、昔から家族同士でもつき合いがあったのかもしれなく、5年生の時は特に、少なくとも私たちにはその仲が悪いようには見えていなかった。
昔から少しずつひびが入っていたのか、6年生になり大きく仲がこじれたのかは分からない。

女子の中でもいくつかグループが分かれていて、その二人は私がいつも仲良くしていたグループの子たちではなかった。
なので、最初はなんとなく「あの二人最近話してないよね」くらいの雰囲気で、喧嘩でもしたのかなと傍観する立場にあった。
同じクラスで過ごす時間が増えると、別のグループの子たちとも仲良くなりはじめ、徐々にその二人に何が起きているかを人づてに知り始めた。
なんでも、AがBに対して理不尽なことをしているのに、Bがそれを言ってもAは「何もしていない。私ではない。」の一点張りで、B側がそれに納得できず関係が悪くなっていたという。

詳しいことは覚えていないのだけど、最初はAに貸したものが帰ってこないだとかそんなようなことだったと思う。
それがいつしか、Bのものがまたなくなった、Bのものにいたずらをされていた、といった内容に変わっていった。
それも、下駄箱に悪口が入っていたりと、明らかにBに対して悪意ある行動と分かるものだった。

その時は、なぜかその二人のいるグループ内ではBが孤立していてた(AがみんなにBは自作自演だのBのことを悪く言って避けるよう言っていたのかは分からないが)。
その孤立していたBは、その後私たちのグループと仲良くなり、休み時間や放課後も遊ぶようになった。

もちろんBからしか聞いていないのでことの詳細は分からないが、Bは、Aは本当に性格が悪い、自分がやっているのに知らんふりをしている、という訴えを私たちにしていた。
確かに、Aは頭がよかった。勉強もできるし、おそらく地頭が良い。
だから、自分がやっている証拠を見せずにBを陥れることもゲーム感覚でしていてもおかしくないなとは思っていた。

それから、私たち以外のグループの子たち、そして私たちもだんだんBを攻撃しているのはAで間違いないのでは、と思うようになった。
それにより今度はAが孤立し、Aは休み時間にも一人で本を読むようになった。
そして、その図は明らかに「女子は全員でAをハブっている」という図で、ついに担任の先生の介入が始まった。

放課後に何度も話し合いをし、なぜこのような状況になっているのか、みんなはこのことをどう思っているのか、意見を言いづらいことでもとりあえずみんなが一言ずつ意見を述べた。
もちろん、誰も攻撃的なことを言わなかったし、どちらが悪いとも言わなかった。
結局「仲直りしよう」でまとまり、みんなでA,Bともに謝り、A,B間も両者で和解、という形に落ち着いた。
そして本当に落ち着いたように見えていた。見えていただけだけど。

その後も、みんなの中ではAは厄介者として扱われていた。
それをAに対して行動に移さないように、みんなの中で気を使いながら過ごしていた。
それは担任も同じだった。多分、本当はだめなのだけど(証拠がないから)、担任もAはBに嫌がらせをしているのに知らんふりをしていると思っていた。


Bに対しては明らかな嫌がらせは減ったものの、まだAからBに対しての嫌味な行動は続いていたし、Bもそれをあきらめながら表面上だけは仲良くしていた。
Aはというと、その「和解」の後、私たちのグループとつるむようになった。
Bが孤立した際最初にBが私たちと仲良くなったからなのか、ここにいれば孤立することはないだろうと思われたのかもしれない。

そしてAは、行事ごとや班分けの際も必ず私たちと一緒に行動したがるようになり、人数合わせが微妙なところでもAが私たちと一緒にいたがるため、担任も融通を効かせ、人数が半端になるけどそれでおさまるならAをお願いと私たちの班にAを入れた。
修学旅行の際も、Aをどの部屋にするかで担任と私たちで話し合った。
Aにどの部屋に入りたいか担任が聞いたところ、私たちの部屋と即答したらしい。
私たちのグループはみんな、本当はAとは一緒になりたくなかった。
だから旅行後に、Aが写っている写真はAの顔を黒く塗ってアルバムにしまったことを覚えている。

Aも、本当は私たちがAを受け入れていないことを分かっていた。
Aはグループの中のとある子(私が一緒にテニススクールに通っていた子)がお気に入りだったようで、その子にべったりだった。
部屋は中部屋で、他のクラスの子とも一緒で、布団は部屋全体に敷き詰める形で寝ていた。私の横にはAが寝ていたけれど、夜私はAに蹴られ(多分Aのお気に入りの子と仲が良い私をよく思っていなかったのだと思う)、かけ布団も奪われたのだけど、翌日担任から聞いてもらったところAは「覚えていない。私じゃない。」と言った。

私は公立の中学校ではこういったいざこざが多そうで嫌だなと思い私立に進学した。その話はまた別の記事で。
結果とても充実した中学生活を送れたのでこの時の選択に後悔はない。


その後、
大学を卒業するタイミングで一度小学校の時のクラスの仲良かった子たちと飲みに行き、Aが亡くなったことを知った。

高校卒業後専門学校に進学し、結婚をした矢先だったそう。



ちなみに、前回の記事で書いた私が毎日登下校を共にしていた子


は、中学校からAと仲良くなり、高校卒業後は同じ専門学校に通っていた。
リア垢を消す前は、インスタでその子が彼女の月命日に毎月お花を供えている様子が載せられているのを目にした。


どんなに関わりたくない相手でも
いつかはみんないなくなる

そのうち地球がなくなれば何もかもなくなる



私が塗りつぶした修学旅行の写真もなくなる



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