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#4 家探しのエリア選定2 ~郊外拠点駅はアリか?~

家探しを始めると、その話を聞きつけた母親がここぞとばかりに参戦してきた。母も協力すると。
しかしこれはどう?と勧めてきた物件が、案の定両親の家からは通いやすい場所ばかりで、通勤するのに片道1時間以上かかるエリア

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しかもそれでいて25年とか40年とかの古めの中古マンションばかり…リフォームもなし、価格は3000万円台。戸建てと比べると管理費修繕費が気になるが、まあ4000万円前後の予算だったので支払いは余裕でやっていけそうではある。

そんな古いマンションを選ぶなら、23区内にも立地によっては同じ予算で選択肢が全然あるのに…なぜこれを検討しなければいけないのかと速攻で断ってしまった。ありがた迷惑だった。

とはいえ、これらの物件も単なる割高物件ではなく、明確な利点があった。それは都心から遠い郊外だけど、あらゆる列車の停車する拠点駅のしかも駅近

実はこれらは今の市況において、物件価格の安い割には資産価値を保ちやすい妙味ある選択肢だったのかもしれない。相場を見る限りでは、もし新築だったら私が最終的に選んだ物件より高額だったに違いない。しかし拠点駅の駅近物件のメリットを考えつつ、今のライフスタイルを振り返ると、私が通勤を犠牲にして享受しきれるか難しいところだった。(特に当時はコロナ禍に入ってまだ日が浅かったので、また今まで通りの日常が戻る可能性が高いと考えていた)

大きな駅に寄り添う生活をイメージしてみよう。確かに夫婦二人だった時は時々地元の商店街のお店で飲んだり、映画を見たり美味しいスイーツを食べに行ったりたまにはカラオケでも…そんな豊かな生活がすぐそこに届くイメージがする。

しかし翻って子供が産まれるとどうだろう。映画館やカラオケは無理だし商店街や駅ビルの飲食店は大抵狭くて大人向けだから入りづらいし…いまいち活用できるイメージが沸かない。街の中心にあるお店はコンパクトに色々揃って便利だけど、ベビーカーを押すには狭く人が多いので、常に周りに気を使いながらの買い物だ。

子供との生活を楽しむなら、それよりかは子供と一緒にのびのび遊ばせられる場所が欲しい…広い公園とか

今度は子供目線で考えてみる。振り返って子供時代の僕は大きな街をどう思ってただろうか。正直楽しかった思い出があまりない。なぜなら月数千円程度のお小遣いの中で、あっという間に1000円かかるようなお店はとても入る気にはなれない。そして往々にして街中に椅子がない…ただ休みたいだけでもお金がなければ居場所はない。私はパソコンなどほかにかけたい趣味があったので、出来るだけ街での消費にお金を落としたくなかった。なので大きな街へは僕にとって塾や予備校などの用事があるときにだけ行って、用が済めばなるべく早く直帰するだけの場所だった。

渋谷には小学生の頃から通塾などで足繁く通ってたけど、ハチ公と109の位置を覚えたのは大学生になってからだった。

私の思い出話はここまでにするとして…メリットをまとめるとこのような感じだ。

・飲食店がたくさんある
 →夫婦だけのうちはメリット大きそう
 →けど子連れで外食は金銭的にも世話する負担も大きいので、どうせあまり行かない
・カラオケや映画館など、遊戯施設が色々ある
 →夫婦だけのときは楽しそう
 →(特に小さいうちは)子供と一緒にはとても行きにくいから有っても意味ない
・買い物の選択肢が多い
 →食料品日用品が買いやすいと有り難いが、それ以外のものは頻繁に買わないから効果薄。
  むしろ他の店舗が多すぎると肝心の食料品日用品売場に行きづらくならないか心配。
  また店舗が狭く人が多いと、子連れでは買い物しづらい
・塾や習い事、通院等がすぐ近くで済む可能性が高い
 →これは子育て世代にもメリットになると思う。
 →特に女子の場合は送り迎えの有無につながる?
・店舗に勤める仕事で、かつ勤務先を自由に選びやすい職業の場合は、通勤が至便になる可能性が高い
 ex.薬剤師, 調理師, 店のパート働き
 →もしかすると妻はこの効果を享受できるかもしれない。
  しかし特定の街限定で探すと妻の希望を満たす求人が見つからない可能性も高いので、
  どちらかと言えば複数の都市の間を取れる方がいいかも

このように考えた結果、確かに子育て世帯になっても享受できるメリットはありそう…ではあるが、今の相場ではこれを得るには支払うコストが大きい。

価格が同一の場合は都心距離・築年・面積を大きく犠牲にする…私たちの生活とはイマイチ合わずに早々に選択肢から除外した。

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