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#8 相場の谷間

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私の求めるものを満たすには


なんとなく各エリアの相場の雰囲気を調べていて感じたことがある。やっぱり人気の東急沿線と京浜東北線を避け、少し駅距離を取れば通いやすい割に安くならないのか?

地形には山と谷があるように、相場には山と谷がある。地図で言うとこのような形だろうか

山→京浜東北線、東横線、目黒線、大井町線、田園都市線など
谷→横須賀線、都営浅草線、池上線、多摩川線、南武線、横浜市営地下鉄線など

また青線で表した谷間は、以下の理由で山手線の東西双方の都心部に通いやすい
・西馬込や池上線→乗換駅の五反田は山手線の新宿ー東京の中間に近く、山手線の南半分どこも行きやすい
・東に便利な京浜東北線と早い東海道線、西にも副都心等に直通の東横線が控える
・湘南新宿ラインもこの間を縫って走る

(オフィスはどの会社も大体都心のどこかだが)人材流動性の高い業界に勤め、妻も立地の制約は少ないがリモートワークができず、特にブランド路線に住みたいという願望のない夫婦としてはこの谷間を渡り歩くことを考えた。

例えばこんな感じである

西馬込

五反田まで地下鉄で8分、幹線道路を外れればのどかな街。場所によっては雰囲気いい家も多いし、高台となった池上本門寺周辺の雰囲気も素敵。ここぞゆったり暮らせそうな場所と感じる。山手線南西部までの物理的距離も5-7kmほどで、ワンチャン自転車通勤まで出来る。
ただ気になるのが買い物利便。多くは求めないけどもスーパーも一つしか見当たらないレベルとなると少し考える。
また始発駅なのは通勤には嬉しいが、子育て始めてからはむしろ郊外にお出かけしたくなって来たため、郊外方面に直接行けないのは引っかかる。

池上

ものものしい雰囲気の工事中の建物に包まれた、謎の踏切を渡ると、小さなバスターミナルと商店街があった。素朴な下町の雰囲気で西馬込より少し賑やかにはなってくる。西馬込と比べると物理的距離は+2kmだが、電車だと微妙に遠回りなので五反田までの時間は10分以上異なる。
ただ条件妥協気味でも相場が微妙に自分が届く範囲より高いと感じるのと、街に古い建物が多く新陳代謝があまり進んでいない点が気になった。

後日談
どうやら再開発が完了し、駅は埼玉の人も認めるお洒落さになっていた。ちょい再開発+のどかな下町は僕の大好物なのだが…やはり再開発は終わってみないと分からない。見た時この雰囲気だったら気に入ってたかもしれない。

横浜の周辺駅

距離はだいぶ離れるが、一度横浜や菊名などに出ればそこからは東京も渋谷も30分とかからないので、意外と通いやすそうだ。相場はグッとお安くなり、憧れの土地30坪くらいで2階建ての戸建ても検討できるエリアだった(2020年当時4000万円台)。しかし下記の記事で書いたとおりの状況の場所が多く、中々坂道の傾斜が激しいところが多いのと駅徒歩に関係なく車が必要になってきそうな立地感が自分たちには未知の領域で踏みとどまってししまった。

そして新川崎

多摩川を渡ったため東京よりは少し相場も安くなってくるが横浜の周辺駅よりは高い。物理的距離は10kmを超えてくるが、都心アクセスは大崎品川最短12-13分/東京も渋谷も最短20分ほどなので、西馬込と比べても距離を感じさせない。そのうえ郊外方向も横浜・鎌倉方面/立川方面(鹿島田から南武線)と充実している。
横須賀線は混雑が気になるが、コロナ禍ゆえ調べても平時が分からないのは致し方なしか。

駅を出ると広々したペデストリアンデッキと広々とした空、そして娘もパパも大好きな車両たちが私たちを出迎えてくれた。
しばらく住宅街を歩き、子供たちを抱っこして森の中を頑張って登ると…出迎えてくるのは動物たちと素敵な眺め。今まで訪れた街と比べると、人とくに子供たちとその親たちの姿を多く見かける。
そんな雰囲気を見つつ、自分の中ではなんとなく気になる存在になった。

新川崎のペデストリアンデッキから(後日撮影)
夢見ヶ崎動物公園から

続く


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