ヨルダンのペトラ遺跡

ピースボートの旅で印象的だった場所のひとつ、ヨルダンのペトラ遺跡。何度行っても日本にはない景色に圧倒される。風化することなく歴史を刻む砂でできた王国。空はどこまでも好き通り、太陽はまっすぐ強く照りつける。遠くまで旅をしたな、とここまで来るといつも思った。

日本人と全く違う砂漠の民。
イスラム教、イスラム教徒ってとても遠い存在だったけど、ガイドさんと英語で会話し、携帯で家族の写真を見せてもらったりして、同じ家族を愛する人間なんだな、って。

地球上の聖地や遺跡をぜーんぶ見てみたいってずっと思って旅をしてきた。
どんなに遠くまで旅をしても、そこには同じ人間いて、共感できる感性が存在し、日本人としての私の魂にも常に響く景色が存在した。

それを知って、地球上の全部を見なくてもだいたい満足して私の貪欲な旅欲は終息した。

何度か訪れただけの場所でも街の感じや、匂いや、食べ物の味や人の笑顔はいつも思い出すことができる。それらは魂の奥深くに刻まれるなにか大事なものに違いない。