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50歳から始める『自分でえらぶきめる人生』45~フロイトの理論 <局所論>~

<局所論>
人間の心は、意識・前意識・無意識の3つの領域から構成されているという説です。

【意識】
自分が考えたり感じたりしたことで、決断・行動していると思っている

【無意識】
欲動の充足と発散をはかる心的活動の働く場所。認めがたいものは意識から締め出され、無意識に閉じ込める(抑圧)
現実的な理論や倫理性などを無視して欲動を発散、充足を図ろうとする
その内容は当人に気づかれず、夢、症状、不適応行動、失錯行為(言い忘れ・ど忘れ)などの中に現れる

【前意識】
夢は無意識に閉じ込めてある禁断の欲求や願望を充足するもの、日常では抑圧されているが、夢を見る前日の刺激(日中残滓)によって、無意識の願望が刺激される。この願望は、前意識による検閲によって、普段は意識化されることはないが、睡眠によって検閲が弱化して、前意識に浮上する。
前意識では夢思考をさらに置き換え、象徴化、圧縮などのメカニズムを通して加工して、映像化する。その結果、意識では夢を見るということになる

■まとめ
・フロイトの説局所論では、心は3つのパート、意識・前意識・無意識にわけられる
・認めがたい欲動などが無意識に閉じ込められている
・無意識に閉じ込められた欲動などは夢、症状、不適応行動、失錯行為などの中に現れる
・普段は前意識の検閲によって、閉じ込められた欲動などは意識化されることはない
・睡眠で弱化された前意識の検閲によって、閉じ込められた欲動などは前意識に浮上してくる
・夢で閉じ込められた欲動などは、前意識の加工などを経て映像化される

■感想
普段、自分は考えることで自分を理解していると思っているが、無意識の領域に自分の知らない自分が閉じ込められているのかもしれない。それを知る方法は、夢であり、現実の生活のなかでの環境からのフィードバックかもしれない。自分には自分では認知されていない自分がいること、それは意識で、思考することでどうにかなるものではない、わからないってことを忘れないようにしたい。自分をわかった気にならない。それはとても健全なスタンスかもしれない。

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