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持たざるものが哀れになる弱肉強食に自由恋愛と名前をつけるとして

女性を口説くのが下手で、無理に性的な関係を持とうとする男性の哀れさに「何でそんなことを…」と眉をひそめることができる男性は、ある程度恵まれた側にいることが多いかもしれない。

強者として、容姿や学歴や年収を獲得してきたので、口説こうと思えばあまり苦労なく女性と性的な関係になれるような「強者」が多い印象。

一方で、容姿も悪く、学もない低学歴の弱者男性が女性と関係を持とうとしても、あまりにも振り向いてもらえずに絶望が重奏低音のように人生にこだましている。

もちろん、持たざる男性が口説けずに、ナンパした女の子に居酒屋で無理に迫っているのは本当にグロテスクだし、擁護するつもりは微塵もないのだけれど。

ある程度の学歴や就職をした男子校の友人たちが、コンサルや外銀の肩書を背景に「自分のモテは自分の努力のお陰だ」「モテない奴は、頑張らないから悪い」とピュアに吐き捨てるのを見ると、成人式で出会った高校を中退し自動車整備工場に勤めて、職場と実家を往復し、土日は家にこもってアニメを見るだけの小学校の同級生のことを思い浮かべる。

片親で塾に行く発想どころか、大学に行くなと言われる環境で生まれ、その環境から脱出できるほどに勉強をしたり、努力をできるのは外れ値である「天才」である。

高校の同級生の、いわゆるエリートと仰ぎ見られる同級生たちが、自然に小学校の時からサピックスに入れられ、鉄緑会か平岡塾に通い、東大か医学部を受けたように。

与えられた遺伝子を存分に発揮し、生まれた両親と、敷かれたレールの上を走っただけだ。

エリートの東大生の友人と、同窓会で会った高校中退の知人は、どちらも敷かれたレールの上を走って、そこからはみ出さなかっただけだ。

そして男の絶望は、金か女に表面化する。

ごめんね、書いているうちに何が言いたいか分かんなくなっちゃったけど、なんとなく理不尽だなと思うことがあるんです。

そんな数学オリンピックの決勝に何人も行くような高校にいきながら、中退して、その後いろいろあって大学に入り直して就職した自分にとって。

曲がりなりにも、なんとなく両者の気持ちが分かった気持ちになってしまうことがあって。
両者は俺なんかに分かられたいとも思ってないだろうし、たぶん存分に俺の偏見や勘違いでしか現実はみれていないのだろうけれど。

なんだか、やりきれない気持ちになることがあるんです。
こんばんは。おやすみなさい。
今夜はよく眠れますように。

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