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SixTONES 「Imitation Rain」の進化と真価

こんにちは。桜小路いをりです。

昨日、SixTONESの「Imitation Rain」の「THE FIRST TAKE」が公開されました。
本当はデビュー記念日まで待って投稿する予定だったのですが、どうしても「Imitation Rain」について書きたくなってしまったので、今回は私が感じたことや考察を綴っていきたいと思います。

最後まで読んでいただけると、嬉しいです。

「Imitation Rain」は、記念すべきSixTONESのデビュー曲です。
X JAPANのYOSHIKIさんが作詞作曲を手がけ、プロデュースした楽曲となっており、美しくもエネルギッシュなロックバラードとなっています。

発売当初は、「ずぶ濡れになるMV」も話題になっていました。

SixTONES - Imitation Rain [YouTube Ver.] - YouTube

私は、この「ずぶ濡れの意味」について、最近、ようやく納得のいく答えを導き出せました。

Imitation Rain
時には激しく
心に降り注ぐ
Shall we play this game
紅に染まるまで
雨に打たれて

「Imitation Rain=(偽物の雨)」ということは、実際に降っている雨の他に、もうひとつの「雨」があると推測できます。
それは、恐らく「涙」。

「ずぶ濡れになっている理由」は、「流している涙を隠すため」なのではないでしょうか。
涙を見られたくないから、あえて雨の中、傘もささずに立っている。もしも、「泣いてるの?」と訊かれたら「雨だよ」と答えられるように。

それでも、頬をつたう雫が雨ではないことは真実だから、「偽物の雨」なのではないでしょうか。
がむしゃらで、一生懸命で、精一杯のプライドを必死に守ろうとしている、誰よりも強く見えるけれど、優しくて繊細な部分もある人。
そんな人物像が浮かんできます。

なんだか、デビュー前のSixTONESの姿って、これに近いんじゃないかなと思ったりしています。

私の最初の「Imitation Rain」の印象は、力強さの中に繊細さや優しさ、儚さ(脆さ)が垣間見える楽曲、でした。
それを特に感じたのは、MVの中で、SixTONESが苦しげな表情をするシーン。
そんな脆さを、水を思い切り蹴り上げて踊る場面で払拭する、というイメージでした。
挫折、葛藤、そして再生という印象でしょうか。

その見方が、テレビやライブでの歌唱を見るごとに変わっていきました。

挫折、葛藤、再生が、「現在のもの」から「過去のもの」になっているような気がしています。

MV公開からデビューしたばかりのSixTONES(TrackONE IMPACTなど)は、挫折と葛藤から、ようやく立ち上がって前を向き、走り出したがむしゃらな姿。

そこから段々、走り続けるうちに新たな光が見えてきて、脆さを脆さのままで持ち続けられる強さを得たような、良い意味で「ひと皮むけた」ようになったと思います。

特に「on eST」での歌唱は、MVの延長線上にある気がしました。
「涙を隠すための雨」を「火の雨」に変えて、ひとりひとりのメンバーが、他のメンバーに背中を預けて歌っている姿。
それは、振り返ったり立ち止まったりしていたMVの冒頭、水の中に膝をついて、互いの肩に手をかけて、支え合うように固まる6人とは対照的です。
だからこそ、「Imitation Rain 第2章」のように感じました。

そして、昨日の「THE FIRST TAKE」で、「第3章」になった気がしています。

踊らずに、歌だけに注力するからこそだと思いますが、改めて感じたのが、立っているだけでも溢れ出る品の良さと、独特の色っぽさ。
自分たちの過去に重ね合わせていた挫折、葛藤、再生を、今度は誰かのために歌い上げている。
ただ、上手く歌うのではなく、ひとつひとつの言葉に、感情や想いがいっぱい詰まっている。
生演奏や新たな編曲に合わせて、新たな物語が幕を開けるような、そんな予感を残してくれる1曲でした。

この先歌い続けていくたびに、どんな進化が起こるのか。
どんな化学反応が起こって、どのように新たな物語を魅せてくれるのか。
とても楽しみになる「THE FIRST TAKE」でした。


私は、「Imitation Rain」は、どんなシチュエーション、どんな気持ちの時に聴いても、優しく寄り添ってくれる稀有な曲だと思っています。

勉強中、移動中、電車の中、ただ音楽に心を傾けたいとき。
雨の日でも、晴れの日でも、曇りの日でも。

悲しい時は、自分の涙を代弁してくれているような。
辛くて苦しい時には、ただじっと、何も訊かずに隣にいてくれるような。
痛い時には、傷口を洗い流してくれるような。
迷っている時には、力強く応援してくれているような。
嬉しい時には、静かにそれを肯定してくれるような。

改めて、こんなに懐の深い素敵な曲を書いててくださったYOSHIKIさんに、ありがとうございますと言いたいです。(「格付けチェック」一流キープもおめでとうございます。)

そして、この曲を自分のものにして、SixTONES色に染め上げて歌いこなすSixTONESを、これからも応援していきたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が、みなさんの心に少しでも残れば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。