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桜色のオンガク月報(2024年8月)

こんにちは。桜小路いをりです。

夏の終わりはなかなか見えませんが、なんと8月はもう終わり。
このままだと、1年があっという間に過ぎ去ってしまきそうで、今から「やり忘れてることないかな」と、つい慌ててしまいます。

それでも、音楽ライフは普段通りマイペースに。

今月の「桜色のオンガク月報」も、ぜひ最後までお付き合いください。

最近よく聴いているCD

SixTONES「声」

SixTONESの「歌声」にフォーカスを当てた、3rdアルバム「声」。

どうして去年リリースのアルバムを今月よく聴いていたかって、理由は単純です。夏といえばの「PARTY PEOPLE」が収録されているから。

曲順通りに聴くのはもちろん、時折シャッフル再生してみたりしながら、暑い中お出かけするための元気をもらっています。

3形態ありますが、よく聴いているのは初回盤B。ボーナストラックに、ユニット曲が収録されているバージョンです。

しんじゅり(森本慎太郎さん×田中樹さん)の「OPA!」がエキゾチックで夏っぽいやんちゃな雰囲気なので、自然と選んでしまいます。

音楽作品は続々と発表されていって、もちろんそれらにもワクワクするけれど。
時には、ひとつ前やふたつ前、2年前3年前の作品に戻って味わうのもとても好きです。

mothy_悪ノP「悪ノ王国〜Evils Kingdom〜」

「七つの大罪」をモチーフにした、mothyさんのボカロ曲シリーズ「悪ノ大罪シリーズ」。

かねがねYouTubeなどで曲を聴いて「悪ノ物語」を楽しんでいたのですが、先日こちらの本をお迎えして、「やっぱりCDで手元に置いておきたい!」となりました。

個人的には、弱音ハクちゃん(初音ミクちゃんの派生キャラクター。「弱音ハク」というボカロが存在するわけではなく、その歌声は、ミクちゃんを儚い感じで調声して表現されます)扮する、「白ノ娘」がすごく好きです。

この曲を味わうためには、差し当たり「悪ノ娘」「悪ノ召使」「リグレットメッセージ」を順番に聴く必要があるのですが、このアルバムは、通して聴けば自然と流れに沿うので有り難いです。

全ての伏線が繋がったときの得も言われぬ感動は、もはやボカロ界の無形文化遺産にしたいレベル。
愛され続けるプロジェクトである由縁が分かります。

最近よく聴いている曲

YOASOBI「舞台に立って」/「On the Stage」

今年のオリンピックを彩ってくれた、YOASOBIの「舞台に立って」。

英語版の「On the Stage」もリリースされたことで、日本のアスリートの方だけでなく、海外のアスリートの方の背中も全力で押していくような曲になりました。

舞台に立つときの緊張感と高揚感、覚悟を決めて挑むと決めた瞬間に訪れる、すっと周りの音が遠ざかっていくようなあの感じ。

「スポーツ」って、つい苦しさを乗り越えて挑み続ける姿勢にフォーカスされがちだと思います。
でも、「舞台に立って」でフォーカスされるのは、苦しくても挑戦する意味と理由となる、「好き」という強い気持ちです。

「群青」や「HEART BEAT」などで、聴き手の「自分らしさ」や「好き」を肯定し続けてきたYOASOBIだからこその曲だなと思います。

これからはパラリンピックを彩る曲にもなる「舞台に立って」と「On the Stage」。引き続き大切に聴いていきたいです。

大渕野々花「花の塔」(Cover)

先日ちらりとご紹介した舞台『リコリス・リコイル』で、クルミ(ウォールナット)を演じていらっしゃる大渕野々花さんの「花の塔」のカバー。

配信で見たとき、アニメからそのまま抜け出してきたようなクルミの姿が印象的だったのですが、この動画を見て、さらに心を掴まれてしまいました。

オリジナルにほんのり漂っていた、切なさや寂しさを引き立たせたアコースティックアレンジで、でもラスサビの展開には光に溢れるような雰囲気もあって。

そこに包容力のある柔らかな歌声が重なって、木漏れ日のような温かさを感じる素敵なカバーでした。

これからひっそり追っていきたい方が、また一人増えてしまって嬉しい次第です。

Myuk「フェイクファーワルツ」

私のYouTubeのおすすめ機能が、また良い仕事をしてくれて出会えました。

幻想的なワルツ調の曲にのせて、吐息でふわっと包まれたような歌声で歌われるのは、こんな切実な歌詞です。

「違ったっていいから みんな 揃えて!
順に 並んで! レースを」
嫌って 離れた「みんな」の外で
僕だけの名前を

初めて聴いたとき、「歌声がめちゃくちゃタイプ……」と思ったのですが、歌詞にじっくり心を傾けていくうちに、どんどん込み上げてくるものがあって。

世界から取り残されていると感じてしまうとき、イヤホンで、少しボリューム大きめで聴きたい、優しい1曲です。

Myuk「劣等上等」(Cover)

Myukさんのチャンネルからもう1曲。
Gigaさんの「劣等上等」のカバーです。

「劣等上等」といえば、突き抜けるような高音でのカバーのイメージが強かったのですが、このアコースティックバージョンの「歌ってみた」を聴いて新たな解釈が加わりました。

第一印象は大人しい雰囲気。
けれど、ギター1本を相棒に音楽の道を突き進んでいく強さをもった、負けず嫌いな女の子の「劣等上等」という感じがします。

もちろん、オリジナルの滾った情熱をぶつけるような雰囲気、鏡音レンくん、鏡音リンちゃんが、相棒どうし背中合わせで時代を切り拓いていくような歌声も大好きなのですが。

生身のシンガーさんが歌うからこその魅力が詰まったMyukさんのカバーも、ひと耳惚れで大好きになりました。

柊マグネタイト feat. 初音ミク「アンテナ39」

今年2024年の「マジカルミライ」テーマソング。

カッコいいのにポップなキュートさもあって、弾むようなミクちゃんの歌声も印象的です。

個人的なイメージですが、この「アンテナ39」のミクちゃんは、どんなに早口な曲でも軽やかに歌い上げて、「ね? 私が歌えばイイ感じでしょ?」と、人懐っこくウィンクしてくれる気がします。

「ウケんね笑」「後は任せてくれ!」「前向いて行こうぜ!」などの歌詞もあり、ほんのりしたギャルっぽさ、爽やかなお姉さんっぽい感じがあるのも素敵。

このインタビューで、柊マグネタイトさんが「ミクは『年下のお姉さん』」とおっしゃっていたのですが、思わず大きくうなずいてしまいました。(気になる方はぜひご一読ください)

私も、もうミクちゃんの「16歳」という年齢は越してしまったけれど。
ミクちゃんは、いつでもどんなときでも「待ってたよ」と微笑んで歌を届けてくれるような。私にとっても、そんな頼もしい存在です。

Crazy:B「UTAKATA DANCE FLOOR」

昨日8月27日の夜に公開されたばかりなのですが、リピートが止まらないのでご紹介させてください。

男性アイドル育成ゲーム『あんさんぶるスターズ!!』のユニット「Crazy:B」が歌う夏の新曲です。

セットや衣装はきちんと和風なのに、ちゃんとCrazy:Bらしいチャラさがあって、でも、艶のある歌声がきちんと引き立っていて。

思わず身体を揺らしたくなる賑やかな曲の中に、夏の夜に漂うロマンチックさがスパイスとして効いていて、すごく好きな雰囲気です。

推しがめきめき大人っぽくなっていって、思わずドキドキしてしまいます……。(当方、Crazy:Bの末っ子の桜河こはくくん推しです。)

まとめ

今月は広く浅く音楽を聴いたひと月だったので、「桜色のオンガク月報」もいつもよりゆるゆると進めていきました。

やはり、私の人生と音楽は切っても切り離せないもの。

自分の「好き」を大切に、自分なりの芯をもって、これからも音楽ライフを楽しんでいきたいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。