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ラジオと読書日記#3|8/30〜9/3

8/30
オスマン帝国のムラト2世が文学に目が向いた学者肌の権力者らしい。気になる。舌裏の口内炎が痛い。秋のにおいがする。

いつも思うけど、渡辺康太郎さんはいつも、主観というより引用で会話してるな〜。かっこええ〜。

ここにきてなぜか、経済のことを抵抗なく勉強したいと思えるようになった。(何かが一周回った・・。)できる限り正確で重要な要点だけわかりやすくピックアップしてくれている情報源・・ということで森永康平さんがNewsPicksで解説してくれている「知らないと損する「お金と経済」」を一気見。本当は他の情報も接種した方が良いけれど、この分野は政治やらメディアの忖度やらでもう何が正解なのかがわからないしややこしいし難しいから、一旦ここで森永さんが言っていることだけでも理解しようとする。GDPの計算式と、その要素分解と、相関係数が示されたグラフの根拠付けが爽快。(賢い人の話はやっぱり聞くのが楽しい。)

8/31
構造主義的なものについての摂取に一定満足してしまったので、次の楽しそうな考え事何かな〜と、過去notionにストックしていた未解決問いかけを朝から漁る。「not資本主義にはどんなのがあるんや〜」ってのが、書いた当初よりも考え甲斐がありそうだったので着手。とはいえ今ストックしているインプット(民藝とか贈与のあたり)だと偏りがあるように感じたので、こういう時はWEEKLY OCHIAIに頼ります。【「時間」の正体と空海  】の回が面白そうだったので冒頭を聞いて早速、楽器の話をしていたかと思えば「念仏と仏教についてもう一回考えてみるしかないな」と急にくっついたので、「どういうことどういうこと笑笑」と声に出して笑ってしまった。(リスペクトの笑いです。)もう一回聞き返したところ、銅羅を持ちながら念仏を唱える仏像の話と繋がっていました。渡邊康太郎さんと一緒で、一見全く違うように感じるものを、抽象の次元で紐づける姿勢が、ほんとかっこええ・・。そしてそれがちゃんと理論として成立しているし、なんとなくじゃなくて、文献の言葉なり説明段階でも引用が多様で、ダイナミックジャンプと丁寧な蓄積と整理がかけ合わさっていて、それがかっこいい。まずい、まだ冒頭入りしか見てないのにこんなに書いてしもた・・

9/1
朝の通勤時間で、WEEKLYOCHIAIを意味がわからないまま流し聞きすることが最近のルーティン・・。(帰りだと疲れすぎて聞けないので)「社会課題のために「芸術」ができること」の回で、森美術館特別顧問の南條さんが、「建築を作ることは、その中で暮らす人がいかに生きるかをデザインすること」という話をしていたけれど、Spotify「New Music Wednesday[Music+Talk Edition]」のスペシャルインタビューで宇多田ヒカルさんが、「曲を作ることは建築することと似ている。建築の本質は”壁を作ること”じゃなくて、余白・空間を作ること。歌もいっしょ」的な話をしていたのを思い出した。

9/2
WEEKLY OCHIAI【「時間」の正体と空海  】の回を聞き終わり、途中、まじで本当にお2人は何を話しているのか本当に意味がわからなくて呪文のようだった。たまに意味がわかる言葉に落としてくれる時、棚ぼた的な嬉しさがあるんだけれど、今回はこれ。

「意味のすり合わせよりは、意味空間の拡張の方に意味があるのでは。ともすれば科学は意味のすり合わせに寄りがちだが。」

「『吽』ひとつに世界の一つが包摂されるという空海の世界観がある。圧縮したり爆発して膨らむことさえ含んでいる」

「何が間違ってるか何が正しいかは置いておいて、人類に生まれたからには意味やシンボルを転がしていっていただければと思います」by落合さん

9/3
かばんの中に、読み途中だった「陰翳礼讃」しか本がなかったので、帰宅時に読む。王道的には、

年中あくせくと働く者を冷笑し、時には俗物扱いする考は、今日といえども絶無ではない。

が、多分良いと思ってメモしてたけれど、今日電車の中で読書しながら笑ってしまったのは、谷崎潤一郎がこれを書いた時代には、洋服が似合う体つきの女性が少なかった的な記述があったところ。笑 ジェンダーもクソもなく、ただただ事実を素直に書いてて思わず笑ってしもた。今じゃこんなこと書けないだろうな〜


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