医療者たちの日常の暴力
齋藤美衣さんが、雑誌精神看護(医学書院)にかかれた2回連載の記事「ありふれたふつうの措置入院」の内容に毎日の仕事への姿勢が変わるきっかけがあった。この原稿を見たのはSNSでご本人の投稿で紹介してあったのを、病院の図書館で見つけて読んだ。何度かご本人ともやり取りしたことがあり、歌人でもある齊藤さんが使う言葉の繊細さと精密さにはいつも驚いていた。
私は、自分のクリニックの仕事をしながら、神戸市内の別の病院でも仕事をしている。いつもマイノリティ志向だった自分にとって、緩和ケアの仕