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バフェット銘柄選択術で日本株式銘柄を読み解く2020

昨今、株式投資による資産運用についてテレビやインターネットで多く目にします。興味あるけどどうやればいいんだろう?そう思い、「株式投資」とインターネットで検索してみたことはありませんか。その後、気づけばネット広告は投資情報ばかり。「儲かる、儲かった」の文字が並び、とりあえずやってみれば儲かるんじゃないかと錯覚を起こしてしまうほど。

しかし実際、知識を持たぬまま投資を行い儲け続けている人はどれほどいるのでしょうか。銀行や証券会社のアドバイス通り行い、万々歳の結果を得ている人もいるかもしれません。残念ながら私はそうはならず、失敗から学んだことは、「知識もなくおいしい話には乗るな」でした。

おいしい話を持ってきては手数料で儲ける銀行、証券会社は私たちが損をした時、まれに頭は下げても、決してその責任は取ってくれません。自分のお金は自ら管理する。そんな鉄則を投資になるとつい忘れてしまい、勉強不足になりがちです。買い手が勉強不足であればあるほど、売り手の思うツボ。

痛い失敗の元、軽い気持ちで株式投資は出来ないと判断とした私。自分の投資は自分でどうにかしようと一念発起し、株式投資に関する様々な本を読み漁り、様々なセミナーに参加し、理解を深めていきました。


株式投資の主な魅力なキャピタルゲイン(保有している資産を売却して得られる売買利益)、インカムゲイン(保有中に得られる配当利益)、そして株式優待(企業が株主に行うプレゼント)です。

どの利益を主として考えるかによって投資方法も変わってきます。デートレーダーと呼ばれる超短期から一生かけて保有するような長期と保有期間は様々。私に向いているのは主に中~長期であることを理解しました。


しかし最初にぶち当たった壁はどの銘柄を選べばいいのか。日本の上場会社数は3700以上もあり、ただただ目が回るばかり。「自分ががんばってほしい、投資したいと思う会社を買えばいいんだよ。」アドバイスを受けても、どの会社にがんばってほしいのかよくわからない。なんとなくTVや生活に身近でお世話になっている思う企業から銘柄を選んだりもしていました。しかしそれではただ勧められただけの投信購入とさほど差がなく、株価の値上がり下がりの理由も会社状況もわからずなんだか置いてけぼり不安感は消えません。雑誌ランキングを元に購入しても自分がその銘柄について知識がなければ結果は同じ。どうするべきか右往左往していた時、ある投資家の本との出会いによって、私の株式投資生活に一筋の光が差しこみました。ウォーレン・バフェットの株式銘柄選択術を紹介したバフェット銘柄選択術です。



ウォーレン・バフェットといえば株に興味がない人でもその名を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。1930年生まれ、今年90歳の彼は世界最大の投資持ち株会社バークシャー・ハザウェイの筆頭株主であり、会長兼CEOです。そして現役バリバリの世界で最も優れた投資家として有名です。

バフェットが保有する銘柄は毎年注目を集め、参考にする人も会社も少なくありません。株式時価総額とGDPを比較したバフェット指標も注目を集めています。

つい最近8月30日には日本株に大きな興味を示さなかったバフェットが1年をかけて日本の5大商社株を購入したことが発表され話題になりました。


バフェット銘柄選択術は過去10年間の決算短信を元に優良銘柄を見つける方法です。この本に出会わなければ、私は決算短信を読もうなどとこれっぽちも思わなかったでしょう。

決算短信とは平たく言えば企業の成績表で四半期ごとに発表されます。企業がお金をどう活用し結果どのように増減したのか。そして今後の成長にむけてどのような考えを持ち、行動していくのかを知ることが出来ます。お金の動きを表しているのが決算短信内のバランスシート(貸借対照表)です。

何も知らず決算短信を開いても数字と文字の陳列で手が付けられません。しかし銘柄選択術ワークシートに沿い期末決算短信を見ていくことで読み取る基礎ポイントがわかります。


どうにか道が見えた私は四季報片手に業種内容やROE数値などから気になる会社を選択。雑誌などで何度も目にした会社は数値など関係なく調べてみることに。最初は慣れず手間取ったものの、繰り返し続けることで徐々に読み取る力が養われ会社への理解、興味が深まっていきました。



ワークシートを活用するようになりすでに5年が過ぎました。毎回多くの時間がかかる面倒な作業ではありますが、最初の頃に比べると決算短信への不可解さは減り、株式指標の読み方にも慣れ、今ではバフェット銘柄選択術に加え、便利と思う指標も一緒に調べオリジナルワークシートを作成し調べています。



多くの企業状況を調べてお気に入りを見つけて投資する、または投資のチャンスを待つ。特に中~長期となれば保有している時期も長くなるので銘柄も時期もしっかり選びたい。ワークシートを活用することで自ら投資したいと思える会社を導き出すことが出来るようになり、株式投資への自信が大きく養われました。

力を注いだ分、見返りの喜びは倍増し、そして何より失敗が学びへと繋がるように。興味を持ち続け、自ら調べる良いサイクルをもって株式投資を行えるようになりました。


この知識を自分だけにとどめておくことになんだか違和感を覚え、いつかは公開できたらとモヤモヤを感じていたここ数年。この度、本マガジンとして公表することにしました。9月16公開予定です。


掲載している日本企業株式は247銘柄、がんばりました自分。

多くの企業の決算月(決算期)は3月、5月末までに発表されます。それに合わせ2020年6月上旬までに発表されている期末決算短信を元に、作成しています。10年分のデータを基本に作成していますが、10年分調べられなかった場合は調べられた期間のみ集計しています。

掲載企業業種内訳は以下の通りです。
医薬品業 9銘柄 /機械業 12銘柄 /銀行・金融業 5銘柄 /情報通信業 36銘柄 / 食品業 6銘柄 /電気機器業 18銘柄 /輸送機器業 10銘柄 /化学業 14銘柄 /サービス業 33銘柄 /小売業 36銘柄 /精密機器業 7銘柄 / 不動産業 2銘柄 /建設業 12銘柄 /卸売業 16銘柄 /その他製品業 8銘柄/陸海運貨物業 10銘柄 /パルプ・紙業 1銘柄 /電力・ガス業 12銘柄

ワークシートは大まかに6つの表で構成されておりワークシートの見方、各指標について別ページで説明しています。


本マガジンではバフェット銘柄選択術ワークシートの企業分析などは省略した株式データ、指標部分に新たな株式指標を加え作成しています。データを元にどの業種に伸びがあるのか、業種のなかでもどの企業が成長を伸ばしているのかなど気になる業種や企業を見つけたり、雑誌や最近よく聞く企業の経営状況を知るなど各企業への理解を深め、自ら株式銘柄を選択する足掛かりとして利用してもらえたら幸いです。

気になる企業が見つかったら、現状や将来成長にどれほど期待できるのか、またチャートなど更なる企業分析を進め、これぞという株式銘柄を見つけてください。コロナの影響で世界経済に大きな不安を感じる今だからこそ、将来への選択が大切になると思います。


株式指標数値はただ目で見るよりも計算したほうがより深く理解できます。気になる銘柄が掲載されていない場合、ご自身で計算にチャレンジしてみてください。


利用上の注意:
本マガジンに記載しているデータ、内容は私自ら調べ、計算したものです。注意を払い作業を行っていますが数値などの相違やミスがある場合があり、確実なものではありません。

私は一切、特定の株式銘柄を勧めることはありません。マガジン内データを基に投資をされ、不利益が生じても一切の責任を負いません。すべてにおける最終判断、投資は自らの責任の元、ご自身で行ってください。

トップ画像 by Ryo Yoshitake on Unsplash

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日本株式247銘柄掲載、一銘柄約8円で株式投資に活用できるデータがゲットできます。まずは「目次」より掲載されている株式銘柄、「ワークシートの見方」より掲載内容をご確認ください。

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