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ファイナンシャルプランナー2.0

昨日、ロボットアドバイザーサービスを手掛けるウェルスナビが新たな資産運用のあり方「資産運用3.0」を打ち出しました。

今日私がお話ししたいことは、資産運用にしても、保険提案にしても、どんどんAIの進化であり方が変わる。既存の手法はどんどん古くなる。で、ファイナンシャルプランナーとしての仕事はどう変わるか、私が考える「ファイナンシャルプランナー2.0」のような話です(笑)。

ウェルスナビ柴山氏によると、資産運用を以下のように定義しています。
短期売買によってお金を増やすこと…資産運用1.0
長期・分散・積み立てに基づいて、老後に向けた備えとして資産を作っていくこと…資産運用2.0

これが今、私たちがアドバイスしていることですよね。で、これからの「資産運用3.0」は、AIを使って適切なアドバイスを行う機能、個人向け金融サービス全体を最適化していくこと。代表的な手法をイメージで伝えると、長期投資を重視する観点から、お客様が株価の下落局面で不安に思っている場合などに状況に応じたメッセージを届けるといったことです。

もはや、アドバイザーが株価下落を先回りし、お客様に電話をするなど不要の時代がすぐそこに迫っているわけですね。

保険ではどうでしょう。先般伝えましたが、東京海上日動がNTTドコモと組んで「AIほけん」を始めたわけですが、こうしたことがどんどん進化すれば、保険提案でも、仮にAI機能が搭載されたライフプランシステムがあったとすると、そこに顧客情報を入力すればお客様のお子様が中学に入学したときに自動でメールを送ることや10年の満期が来たときに自動でメッセージを出すことも、容易に想像できる。

ここでもアドバイザーが行うことはどんどんなくなっていくのです。


ファイナンシャルプランナーってやることなくなります。「お金のことや保険のことはロボットに任せておきましょう」なんて会話が面談で行われる日も近い。これは絵空事でしょうか。私は結構真剣です。

では、私もですがファイナンシャルプランナーとして従事している人は、どうやって生き残っていくのでしょうか。私が考えるのは、ちょっと極端に伝えると「遊び人」みたいな人が生き残るような気がします。

遊び人というと抵抗があるかもしれませんが、「人生を豊かに生きる方法を知っている」という意味で、「どうやって豊かに生きるか」をアドバイスできることが大事になるという意味です。

もはや、「私はこれだけ仕事して、こんな仕事ができてすごいだろ」みたいなことって前時代的なの(私もまだこっちの人間なのであしからず…)。この価値観はもう終焉する。間違いないですよね、だってミレニアル世代の価値観がここにないんだもの。

インスタグラムってアプリがありますが、これって私には究極の「リアル充実、お披露目大会」にしか見えなくて、みんな頑張って「リアルの充実さ」をお披露目しているのでしょ。と同時に、(仕事以外で)私はどれだけの「人生の楽しみ方」を知っているだろうかと考えさせられました。

つまり、ファイナンシャルプランナーという仕事は「ライフデザインアドバイザー」の要素が強くなるでしょう。だって実務は全部AIが行ってくれるわけですからね。豊かに生きる人生、健康(メンタルヘルス)、人間関係能力の向上、傾聴能力(聴く力)、こうしたことをアドバイスできる資格に変わっていくような気がします。

で、最後の「傾聴能力(聴く力)」を磨くということは、非常に重視されるように思います。なんでかというと「自分のことを聴いてくれる人」が少ないからですね。こうしたこと(資格取得していくこと)も含めて、我々が「変化をしていく」ヒントですね。

リンダグラットン教授が「ライフシフト」で提唱されている人生100年時代を生き抜くための「無形資産」の一つが「変身資産」ですよね。


今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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