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がん保険定期のススメ

今日は、「がん保険定期のススメ」。がん保険は定期でいかがでしょう?という内容ですが、別に「定期」でも「終身」でもいいのですが、コンセプトとしては、いかに「安く」そして、「家計の破壊的ダメージ」に備えるか、です。まずは以下、データをみてほしいです。
 
●20歳代
1.白血病<男性>2,137万円
2.白血病<男性>1,888万円
3.急性骨髄性白血病<女性>1,551万円
4.急性リンパ性白血病<女性>1,520万円
5.急性リンパ性白血病<女性>1,263万円

 
●30歳代
1.下行結腸がん<男性>3,385万円
2.白血病<女性>2,299万円
3.直腸がん<男性>2,222万円
4.白血病<男性>2,084万円
5.膵臓がん(肝転移)<男性>2,062万円

 
●40歳代
1.肺がん<男性>3,108万円
2.腎がん<女性>2,238万円
3.膵臓がん<男性>2,232万円
4.慢性骨髄性白血病<女性>2,170万円
5.乳がん<女性>2,126万円

 
●50歳代
1.膵臓がん<女性>2,284万円
2.肺腺がん<男性>2,192万円
3.肺がん<男性>2,174万円
4.悪性リンパ腫<男性>2,156万円
5.肺がん<男性>2,155万円

 
これは厚生労働省のデータなどではなく、自由診療保険「メディコム」をリリースしている「セコム損保」の高額保険金支払い事例(2021年9月時点:2009年4月以降。実際にセコム損保が支払した事例)です。

一目して考えさせられるのは、これだけの高額支払事例(もちろん自由診療費も含んでいる)がある中で、もしお客様がこうした高額支払を伴うがんに罹患された場合でも、自分が提案しているがん保険で大丈夫なのかということです。

 
確かに、こうした高額になる確率は低いのかもしれない。ただ、確率で語ってしまうのであれば保険募集人など辞めたほうがいい。火災保険でも然りだが、たとえ確率は低くても、家計の「破壊的ダメージ」に備えるのが保険であり、そして、「安く」が大事なのだ(保険はレバレッジなので、安いは大事)。
 

私は、今、医療保険とがん保険の提案シナリオを再考していて、完璧なシナリオに近づいている。日本には公的医療制度があり、そこには高額療養費制度もあって、さらに多数該当・世帯合算などもあれば、そこまで高額にならないという話も頷ける。そして、民間保険(第三分野)の立ち位置は、こうした制度の補完にあるという話もわかる。

ただその視点に立つから、入院一時金とか、(ハッキリ言って)がん診断金とかが、「あってよかった!」「もらえてラッキー」的なものとして捉えられてしまい、そして、ユーチューバーとかから、医療保険はいらないなどと言われてしまうのだ。

 
民間医療保険、がん保険の立ち位置を、「あってよかった!」「もらえてラッキー」で考えるから間違えるのだ。そうではない。民間医療保険、がん保険は「これがないとマジでやばかった」思考をするのだ。

 
私はあえて、(20代、30代に合わせるように)「これがないとマジでやばかった」という表現を使っているが、「これがないとマジでやばかった」で考えるべきなのが、民間における医療保険やがん保険だと説明している。なので、この視点に立つと、申し訳ないが、入院一時金など「お飾り」にすぎない。まやかし。保険会社が「こんなんあったら簡単に売れるだろ」的思考をしてしている特約に見えてしかたないのだ(保険会社の方すみません・・・・)。
 

であれば、がんであれば「がん治療特約(無制限)」とかは素晴らしい特約だと思うし、セコム損保のメディコム、SBI損保「がん保険自由診療タイプ」などは非常にいいと思う。そもそも、がん保険って定期でみていくのが、コストパフォーマンスに優れている。終身で取るとは、平準払いの場合、男性で考えるとわかりやすいが、70代、80代のリスクも含んで平準して、今(加入年齢)で支払っていくので、様々な特約を入れるとコストが高い。
 

終身タイプ思考をしていると、コストが高いから、(せっかく現役時代にがん保険などの付保を考えたのに)生きるための治療特約を外すという事態になってしまって、こんなこと矛盾していると、強く思うのだ。これ、俺だけかな。
 

特に、がん保険で考えるとわかりやすいのだけど、仮にがん保険に入ったとして、
・30歳代で、がんに罹患し、がんと闘うことになった
・70歳代で、がんに罹患し、がんと闘うことになった
 
この二つには大きな違いがあると思うのね。30歳とか、40歳でがんになるって、絶対に生きたいだろうし、もっと大事な家族と長い時間を過ごしたいだろうと思う。お金も先々のことも様々なことが心配になる。別に70歳でがんに罹患すると、そういうことを思わないと言いたいわけではなく、30歳とか40歳でがんになるのと、70歳代でがんになるのは「違う」ということが言いたい。資金力も違う。若者には(一般論だが)お金がない。お金がないときに、「破壊的ダメージ」がくる。そんなときに、力を発揮するのが民間保険でしょ? 違う?
 

であれば、実費タイプの保険とかは素晴らしい。だし、定期保険で安くかつ、保障手厚くと考えるほうが、現役時代のがんリスクを移転させておくには合理的ではないのだろうか。

 
ちなみに、セコム損保とSBI損保の違いは、高額療養費分も含めて支払うか(セコム損保)、高額療養費分は差し引いて支払うか(SBI損保)である。またセコムが診断金とかが付いてしまうので、すこし割高になってしまうのが少し気になるよね。

ただ、この両者を比較したときに一番大事になるのが、上記の支払実績です。この業界を長い人はご存じだと思うのですが、セコム損保のメディコムは非常にロングリリースの商品であるから、どういう治療をして、どれだけの金額がかかっているか、また、自由診療とうたうとすべての医療行為で支払わなければならないのですが、対象とする協定病院、がん診療連携拠点病院、大学附属病院等での治療が明確になっていて、過去に支払った実績があるという点は非常に安心材料となるでしょう。
 
家計の破壊的ダメージに備える、かつ安くです。
インフレ時代の、医療保険、がん保険の考え方ですね。

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