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情報集めと読込のあれこれ

診断士活動をしていると、新しいことを調べたり読み込んだりする機会があります。

たとえば「セミナーで話すために情報を整理する」「ビジネスメソッドを学んで提案に活かす」など場面はいろいろと。
なかでも、企業の診断・支援をする際には、その企業や商品、業界に関する情報を集め、クライアントと話ができるくらいには知識を頭に入れておきたいものです。

情報収集や読込はできればじっくりとやりたいですが、実際そんな余裕があることは少なく、ササっと効率よくやらねばいけません。
方法は人それぞれかと思いますが、自分のやる時の流れをざっとまとめてみました。
(最近このパターンの記事が続いてるな・・・)

1.軽くググる

まずはその企業名や商品名、業界などをインターネット検索し、出てきたものを上から順にざっと目を通します。
ふだん馴染みのない業界だと、書いてある内容や出てくる用語の意味がわからないことも時々ありますが、その辺はいったん読み飛ばして、大枠・雰囲気だけを掴むのが目的です。

2.具体例をざっと見る

業界で売れている商品・サービスなどの具体的な事例を、これも軽く読み飛ばす程度でいいので、いくつか目を通しておきます。
※「1.軽くググる」で既にいくつか事例を見ていたら、ここは省略しても構いません。

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3.初心者向けのサイトを読む

次に、いわゆる「まとめサイト」や「入門ガイド」など、初心者向けに書かれたサイトを読みます。
これもネットに転がっているごく簡単な薄い内容のもので構いません。この段階で詳しく書かれているものを読もうとすると、情報量が多過ぎるためかえって頭に入りづらくなります。

なお、最初から初心者向けサイトを読むのではなく「1.軽くググる」「2.具体例をざっと見る」を挟んだのは、「あ、あれはそういう意味だったのか」などと前に見た情報が具体例として思い出され、より頭に入りやすくなるからです。

ちなみに、一つのサイトだけをじっくり読むよりも、同じようなサイトを複数読み比べてみる方がオススメです。
同じことに関する説明でも、筆者の理解度や考え方によって書いてある内容が異なることが時々ありますが、複数の説明を比べてみた時に、共通して載っている内容は特に重要な情報だとわかります。
また、難しめの内容を読み込む際には、表現の違う説明を見比べる中で、自分にとって理解しやすいイメージが見つかることもあります。

4.業界分析資料

ここまでで一般的な知識はある程度入ってきました。続いてビジネス的な情報をチェックします。

業界分析の資料といえば、診断士にはおなじみ『業種別審査辞典』や、シンクタンクが公開しているレポート、専門のコンサルタントが書いている記事などがあります。
これらから、業界の歴史、ビジネスモデルの解説、昨今の環境、市場規模や推移、顧客や業界の勢力図など、ビジネスに関わる情報をまとめて得ることができます。

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5.プラスアルファの読み込み

さらに詳しく調べておきたい時には、以下のような情報もチェックします。
全部見るというより、求められるアウトプットの方向性やレベル感によって、どこを深掘りするか考えて選びます。

①最新の統計資料:
 『業種別審査辞典』など業界分析資料などに掲載されている統計データは、読むタイミングでは少し昔のものという場合もあります。統計を元にして提案を行う場合などは特に、出典元を参照して、最新版のデータを確認するようにします。

②新しい商品・サービス
 その業界の最新の商品や今後出てくるサービスなどをチェックしておくと、業界のこれからの方向性やレベル感が見えてきます。ネット検索でもある程度の情報は見つかりますし、業界専門誌を購入(または図書館で閲覧)する手もあります。

③SNSのつぶやき:
TwitterやインスタなどSNSで検索すると、顧客・消費者側からの評価や評判を拾うことができます。企業や業界側からの発信では出てこない情報を目にすることもあります。

④中の人の話を聞く:
身近に詳しい人がる場合は直接話を聞くこともあります。外からではわからない「中の人」ならではの話を聞けるのは貴重です。
なお、人から話を聞く場合はそれなりの勉強や下調べをしてからが良いです。
こちらの知りたいことがある程度絞れているので焦点のあった質問ができますし、逆にこちらの持っている情報で相手の役に立てることもあります(特に競合他社の話なんかは意外に知られていないことも多いです)。

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⑤現場・現物を見る:
対象が実際に見れるようなものであれば、店舗に訪れたり、商品を手に取ったりと、現場・現物を見に行きます。
画面や誌面ごしに見るのと自分の目で見るものはやはり違いますし、体験として五感で得られた情報は、考えるためのいい刺激にもなります。


以上、私のやり方はこんな感じでした。
他にも最近はYoutube等の解説動画も増えているようで、もしかしたら今後(すでに?)情報を読み込む手段の主流になるかもしれませんね。
それではまた。

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