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お料理に学ぶ業務効率化

コロナで在宅勤務をするようになってから、ご飯を自炊する機会が増えました。
そんな中ふと、新人の頃に会社の先輩から言われたことを思い出しました。
「仕事が出来るようになるには料理をするのがいい。」

残念ながら当時は、忙しさにかまけてその教えを実践せず聞き流していましたが、今になってその言葉の意味が、料理をするごとにジワジワとわかってきました。

1.全体の流れを理解する

料理をするとき、まずはレシピを読んでどんな流れで作るのかを頭に入れます。
各作業(ex.食材を切る→炒める→調味料いれる→仕上げる、など)の度にレシピを見返しても構いませんが、そのつど手が止まって時間がかかったり、その間にお鍋で火が通り過ぎてしまったりということがあります。

仕事でも同様に、マニュアルとにらめっこしながらヨチヨチ進めるのでなく、最初に全体の流れと作業内容を理解し、頭の中で段取りをしっかりイメージしてからの方が、より早く良いものができるでしょう。

2.ECRS

診断士試験でもお馴染みの「ECRS(改善の4原則)」
工程改善の優先順位を、排除(Eliminate)・結合(Combine)・交換(Rearrange)・簡素化(Simplify)と並べたものですが、これはお料理にも当てはまります。

「E(排除)」では例えば、食材を洗ったり切ったりする作業をなくすために、カット済みの野菜を買ってくるということができます。最近は「冷凍玉ねぎみじん切り」なんてものまでありますね。
「C(結合)」として、複数のメニューを作る時に包丁を使うものは最初にまとめて、という感じで行います。
「R(交換)」としては、お湯を沸かして茹でる作業を電子レンジに置き換えたり、ポテトサラダなど冷ますおかずを先に作ったり、といった入れ替えなどが思い浮かびます。
「S(簡素化)」は、豆板醤・甜麺醤・XO醤など調味料を混ぜてする味付けを『Cook Do® 麻婆茄子』にまるっとお任せするようなイメージかと。

優先順位を決め・取捨選択しながら進めるのは、仕事と一緒ですね。

3.5S

これも「運営管理」でご存じの「5S」「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の頭文字Sをまとめたもので、生産管理の基本です。

古くなった調味料や使わない食材を「整理」し、よく使う調理器具は出し入れしやすいよう「整頓」しておく。
作った後はきちんと「清掃」、包丁やまな板は消毒して「清潔」に。
それらを自分に「躾」て習慣にする、と。

まあ料理自体が生産活動そのものなので、すんなりハマるのも当然ですが、5Sがしっかりできていない時に困る(ex.「調味料がもう無い!」「お肉切った包丁でサラダ作って食中毒!」)ということを実感するにはいい経験ではないでしょうか。

4.機械化・システム化

調理器具や調理家電は日々進化していて、100均や白物家電コーナーを覗くと便利グッズや新機能が溢れていて、レシピサイトやSNSを見るとそうしたグッズの使い方の紹介がいくらでも出てきます。(私はハンドブレンダーが欲しいです。)

仕事の場、特に製造・運営に限らずオフィスワークでも、PC、OA機器、各種ソフトウェア・システム・アプリ、スマホやタブレットなどなど沢山の道具があり、従来のやり方を早く・高品質・低コストでできるようにする方法が次々生まれています。
そういったツールをうまく取り入れて活用することも、効率化の大きな要素ですね。

以上のような感じで、まとめてみると「料理と仕事で通ずるところ」は沢山あったということにようやく気が付きました。(W先輩スンマセンした!)

料理はまだまだ見習い程度なので、これからもっと腕を磨き、そして仕事にも還元できるようがんばりたいと思います!

※写真はイメージです。

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